内田彩さん「Canary Yellow」インタビュー|人と人とのつながりや物語を見ながら聴いていただくと、もっと作品も楽曲も好きになる
声優アーティストの内田彩さんが自身6枚目のシングル「Canary Yellow」を2021年11月10日にリリースした。
前作の「Pale Blue」から約5ヶ月。前作と同じく『やくならマグカップも(以下、やくも)』のエンディングテーマとして起用されている。
今回、アニメイトタイムズは「Canary Yellow」の発売を記念し、内田彩さんにインタビューの機会を得た。
新曲だけでなく、ライブや『やくも』についてのお話も訊くことができたので、ぜひ楽しんでほしい。
2021年のライブについて
ーー2021年7月18日に「Ani Love KYOTO presents 内田彩 Symphonic Concert ~en and ett~」が開催されました。内田さんとしては久しぶりの有観客ライブでしたが、いかがでしたか?
内田彩さん(以下、内田):オーケストラのライブは初挑戦だったんですけど、すごくワクワクして楽しかったです。
開催できるかな?って少し不安もあったんですけど。なんとか無事にステージに立つことができてよかったです。
ーー普段の内田さんのライブとは雰囲気がガラッと違うステージになりましたね。
内田:今ってまだ客席で発声ができない状況じゃないですか。これまでと同じことを再現しようとしても難しいと思うんです。でも、オーケストラライブだったら安心安全ですよね。
座ってじっくり静かに聴くものですから。今までできたことができないじゃなくて、新しい内田彩のライブを一緒につくることができた。そんな時間になったと思いますね。
ーーオーケストラをバックに歌っている内田さんがとてもカッコよかったです。実際にオーケストラをバックに歌った感想はいかがでしたか?
内田:全身で生のオーケストラを感じながら歌えるのはすごくいい経験でした。本番はその時の感情のままに歌いましたね。
ーー久しぶりにお客様の前に立った時、どんな気持ちになりましたか?
内田:久しぶりな感じはあんまりなくって。それよりもこのコンサートの形式の新鮮さの方が強かったかな。でも、私もファンのみんなもお互いにそうなのかなって。
みんなで初めてのアトラクションに挑戦するみたいな(笑)。「わー!久しぶり!」じゃなくて「さぁみんなで頑張るぞ!!!」みたいな(笑)。
ーーまた機会があればやりたいですか?
内田:もちろんです!また京都に行きたいですし。
ーー続いては9月の「AYA UCHIDA CHARACTER SONG LIVE『〜chara・melt・room〜』についてもお聞きしたいです。こちらはいかがでしたか?
内田:すっごく楽しかったんですけど...正直ちょっとだけ苦しい部分もありました。
開催を1年延期したんですけど、社会状況は大きく変わっていなくて。半分の収容人数で間隔を開けての開催になってしまいました。
本当だったら、みんなと盛り上がるためにこのタイミングでこの曲を歌うぞ!だったり、色んな節目だしこの曲は外さない!みたいな計画があって。
この曲でみんな盛り上がってね!いっぱい喜んでね!って気持ちもありつつ、声は出しちゃダメだよ?って言わなくちゃいけない。その矛盾が本当に苦しくって(苦笑)。
コールアンドレスポンスが特徴の絶対盛り上がる曲を削る決断をしたり、掛け合いが少ない曲を集めたり。でも、絶対に外せない曲もあって。
皆の声が無い中で歌うのがすごく寂しかったなぁ~。