GARNiDELiA(ガルニデリア)5thアルバム「Duality Code」発売記念ロングインタビュー|それぞれのソロ活動を経て見出した、“GARNiDELiAらしさの答え”とは?
シーズンソング、ドラマタイアップ、そしてtokuさんのソロ曲まで! 幅広い楽曲を収録
――続いてはシーズンソング「はじめてのクリスマス」。
MARiA:ハロウィンの曲は作りましたが、基本的に曲はどんなタイミングでも聴けるように、それ以外の季節の曲はあまり作ってこなかったんです。
でもこれからは、シーズンを盛り上げる曲も作っていきたいよね、と。いつもキミのそばにGARNiDELiAがいる、みたいな(笑)。
ちょうど12月からツアーで、24日も仙台公演なので、これはクリスマスを入れるわけにはいかないよね、と。ライブ用に書きました。
――来年以降はクリスマスライブをやってほしいな、と思いました。
MARiA:いやいや。ウチらはハロウィンだけで手いっぱいです(笑)。でも、仙台公演の後はもうクリスマスじゃないんですよね。
――では、年明け以降はセットリストにも変化が……?
MARiA:変えるかもしれません。
――とはいっても、聴けないのももったいないので、1月にクリスマスソングでもいいかもしれません。
MARiA:「クリスマスの気持ちになってください」と(笑)。神奈川と仙台の反応を見て決めます。
――神奈川は久しぶりの公演、仙台はクリスマス当日なんですから、反応はいいに決まっているじゃないですか!
MARiA:確かに! 判断材料にならない(笑)。
――次の曲は「春がきたよ」。ドラマ『どうせもう逃げられない』の主題歌ということで、歌詞がいつもと異なる雰囲気を感じました。ドラマの脚本を読まれて書かれたのでしょうか?
MARiA:そうですね。めちゃくちゃ読みました。かなり(作品に)引っ張られたと思います。
原作を読んで取り掛かりましたが、主人公が本当に健気で強くて頑張る子で。何があってもあきらめないというのは私の根底とも似ているのですが、柔らかさ、可憐さが主人公の子にはすごくあったので、そこは活かそうと思いました。
ウチらの曲でもあるけれど、ドラマの看板でもあるので、その世界観に寄り添っているというか、私の言い方よりもちょっと柔らかい言い方になっていたりします。
――ドラマの主題歌を初めてやってみていかがでしたか? 大変でしたか?
MARiA:楽しかったです。最初に「こういう曲調で、こういう世界観で、キーワードは〇〇で~」といった制作チームと打ち合わせを経て、脚本や原作を読んで作っていく、という行程としてはアニメとも同じところはありますね。
描かれる内容がリアルとファンタジーで違うので、ドラマはアニメより、さらにリアルな表現、身近な表現になっているとは思います。
――ツイッターで拝見しましたが、役者さんともお会いになられていましたよね。
MARiA:撮影現場にご挨拶させていただきました。
――楽曲の話などは……?
MARiA:いや、もうそんな余裕はなかったです。撮影の合間なので(笑)。横田真悠ちゃんとはTGC(東京ガールズコレクション)で一緒だったので、少しお話しができました。
――続いてはtokuさんが歌われている「stellacage」。曲名はツアータイトルでもありますが、どういった思いが込められているのでしょうか?
toku:もうすぐツアーが始まるので、ウチらのライブが「stellacage」だよということと、時間が空いてライブがしばらくできなかったことへの思いを込めました。
もともとは以前、ライブ限定でやっていた楽曲だったのを、MARiAからも入れてほしいと要望を受けまして。
MARiA:私が「これ絶対入れよ~!」と。tokuは「え、入れるの~?」と渋っていましたけど(笑)。
――まさか入ってくるとは思っていなかったので驚きました。
MARiA:初めてライブで披露したときは、私の衣装替えのときに突然歌い出して。私も本番まで、知らなかったんですよ(笑)。スタッフさんもみんな焦っていました。
一同:(笑)
MARiA:突然、DJブースから飛び出してマイク持って(笑)。でも、みんなもめっちゃ喜んでいたのを鮮明に覚えています。
歌詞もすごくいいんですよね。「GARNiDELiAの答えを出す」というアルバムのリリース、2年ぶりのツアー開催と、ウチらのライブの公演名として使ってきた「stellacage」というタイトルの楽曲を出すタイミングとしてはドンピシャだと思います。
もともとは1コーラスしかなかったのですが、「フル尺版を作って入れて!」と強く要望しました。この曲に関しては私はノータッチだったので、完全にひとりで頑張ってもらいましたけど(笑)。
――え、コーラスなどにも参加せずですか?
MARiA:1ミリも関わっていないです。tokuのソロ曲です。
――ライブに行っていない人からしたら、「ボーナストラックかな?」みたいな。
MARiA:「デモかな?」って(笑)。
――今回のツアー以降も恒例楽曲になるのでしょうか?
MARiA:次からは分からないにしても、アルバムに入っている以上、今回のツアーはやらないとね。尺が4分くらいあるので、歌ってくれると私もホッとできるし(笑)。
――歌詞に「宝物」とありますが、おふたりにとっての宝物とは?
toku:やっぱりファンの方たちですね。
MARiA:うん。
toku:スタッフさんたちもそうで、つまり、自分たちが音楽を続けられる環境ですね。
MARiA:私はGARNiDELiAが宝物かな。すごく長く続けてこられて、自分たちの居場所になっているので。帰って来られる場所があるって、とっても素敵なことだと思います。みんなの居場所であり続けたいので、GARNiDELiAというブランドをこれからも大事にしていきたいですね。