声優・梶原岳人さんからあなたへ、“此処”でしか感じられないものを——1st ONE MAN LIVE「此処にいる君に」昼の部の詳細レポートをお届け!
優しい声のハーモニー
アレンジが加えられた楽曲が楽しめるのもライブならでは。打ち合わせの段階から1番楽曲が映える表現方法は何なのか考えていたそうです。「紫陽花」はより原曲の雰囲気に近いバンドサウンドで、「魔法が解けたら」は個人的にもグッとくる入り方だったと話します。
さらに、セットリストを決める際、「紫陽花」の終わりの音と「魔法が解けたら」のサビの入りのコードがたまたま一緒であることを発見し、そのまま繋げてアレンジしたと裏話を披露。スッと入ってくるような繋ぎで、バンドメンバーからも大絶賛でした。
普段、キャラクターを背負って立つことが多い舞台ですが、今回のライブは梶原さん1人のステージ。「普段の僕はテンションが低めです(笑)」「いつもの感じになっているかな?」と少し不安げな様子に客席から温かい拍手が沸き起こっていました。
MCでも梶原さんらしさが炸裂する中、ここでゲストの女性シンガー・上野優華さんがステージに登場! 上野さんは1st mini Albumに収録されている「君と恋をしたいんです。」の作詞作曲を担当しています。
その楽曲を初コラボとして一緒に奏でる梶原さんと上野さん。2人の優しい歌声とハーモニーが重なり合い、楽曲の世界観が一気に広がります。
ちなみに、「君と恋をしたいんです。」は上野さんの楽曲「好きでごめん」のアナザーストーリー。「好きでごめん」は女性目線の楽曲で「君と恋をしたいんです。」は男性目線の楽曲になっています。上野さん曰く、声や人柄のイメージで優しくて暖かい楽曲にしたそうです。
歌詞やミュージックビデオでもリンクしている部分がたくさんあるとのこと。さらに今回は、そんな女性目線の「好きでごめん」も披露されました。
先ほどの「君と恋をしたいんです。」は梶原さんがメインボーカルで上野さんがハモる形でしたが、今回は逆。上野さんの柔らかい歌声に梶原さんの優しい高音が重なり、とても素敵な“此処だけの音”を生み出していました。
梶原さんのステージドリンクは意外にも……!?
さて、ここからはギターと梶原さんの2人だけのステージです。
イスに座った梶原さんがギターの音色をバックに次の曲について話し始めます。「当時、CDをレンタルしてずっと聴いていた思い出の曲です」と1st mini Albumの中で歌わせてくださいと自身から提案した曲とのこと。
梶原さんにとって、当時のいろんな気持ちを思い出させてくれる大事な曲「I remember you」を披露。この楽曲はアーティスト・YUIさんの6作目のシングルです。この曲を聴くと鎌倉の風景を思い出す方が多いのではないでしょうか。
世代によってはとても刺さる曲を、アコースティックギターと共に梶原さんの歌声で浸れる……こんなに贅沢な時間はありません。
ここで、記念にみんなで写真撮影を……と思いきや、なんとサプライズが! ハッピーバースデーのギターの音色と共に、特別仕様のお誕生日ケーキがステージに運ばれてきました♩
せっかくなのでケーキと一緒に記念撮影。よくライブに行くという梶原さんは、会場に来てくれたファンの人たちと一緒に写真を撮ることに憧れていたそうで、とても嬉しい表情を見せていました。会場のファンたちからもあたたかい拍手が送られます。
そして次の楽曲へと進む前に、水分補給をと黒いボトルを手に取る梶原さん。その姿を見たバンドメンバーから「がっくんは何を飲んでいるんですか?」と質問が。確かに、ステージドリンクは“水”が多いので、梶原さんが何を飲んでいるのか気になります……。
“喉に良い飲み物かもしれない”と予想しつつも、梶原さんが答えたのはなんと“ホットコーヒー”。梶原さん曰く、アフレコ前にもコンビニのホットコーヒーを頼んでいるそうで、今回のライブでもスタッフさんが保温ボトルに入れて用意してくださっていたそうです。
ライブグッズの紹介を挟んだ後、「それでは、気を取り直して……!」と気合いを入れ直してライブモードに入る梶原さん。次の楽曲がくる……!と思いきや、「そういえば、僕さっきまでね……」とMCの落ち着いたトーンに戻るというコントのような流れに、思わずバンドメンバーも会場のファンたちからも笑いが起こります。
わざとではなく、その流れを自然に生み出してしまうのも梶原さんらしさが出ていて、“あぁ、良いなぁ〜”と改めて魅力を感じたシーンでした。