
最終回直前にチェックしておきたい! 三角は冷川の“戻る場所”になれるのか? 秋アニメ『さんかく窓の外側は夜』第7話〜第11話の後半ストーリーをまとめて振り返り【ネタバレあり】
三角の善意を受け止めきれない冷川は……
第9話「交錯」は研究会の本部に忍び込んだ英莉可、逆木、そして夫を探しに来た英莉可の母親が先生に見つかるところからスタート。
母親のおかげで何とか先生から逃げられた英莉可と逆木。最後に母親の愛情を感じた英莉可が車内で泣くシーン、改めて覚悟を固めるシーンは胸がギュッと掴まれるような何とも言えない気持ちになります……。
英莉可たちとの話を聞いていた冷川はどこか感情的になっている様子。自分の感情に気づいていないと図星を言われ、三角の善意を受け止めきれない冷川は三角を“一度入れば出られない家”に飛ばされてしまいます。
三角が飛ばされた古い屋敷は第3話にも登場しました。その家で生活しているさおりから“呪い”の本質について説明される三角。
ここでの2人の会話は、これから三角が冷川とどう向き合うのか、先生の“呪い”にも繋がる重要な内容です。「呪いを解きたいなら、その人の憎しみのことを考えてみて」とさおりの言葉に、三角はどのようなことを感じ行動するのでしょうか。
「支配する側にならなければならない」とより三角に対する執着心を露わにする冷川は、かつて自分の家であり自分が壊した場所=先生の自宅に足を運び、そこで先生と対峙します。
さらに、冷川を探していた三角が登場。そして、ここでEDに入るという憎い演出……!
Cパートでは、三角の登場でパニックになった先生から“死”が溢れ、三角は冷川よりも通りかかった一般人を庇います。
自分よりも見も知らぬ人を優先した三角を見て、母親の姿と重なった冷川。どうして無関係の誰かを優先するのかわからずにショックを受けた冷川は、三角を時空の向こうに追い出してしまいました。
先生の正体は三角の父親!
冷川の心のサインを無視してしまい、置いてきてしまったことを後悔している三角。迎から励まされながらも、事務所にも家も戻っていない冷川を案じます。
第1話から思っていましたが、冷川、本当に難解な人物です……。おそらく、ほとんどの人は途中で諦めたり離れたりしていくと思いますが、最後まで見放さず、冷川を理解しようとする三角は本当に良い人……というか、それほど冷川に寄り添いたい、冷川を理解したい気持ちが強い証拠です。(これも一種の愛だと感じます)
また、英莉可を庇って“穢れ”を浴びても何ともなかった逆木に不死身疑惑が出るクスッとしてしまうシーンも。
逆木は強面で何も興味がなさそうな素振りを見せているのに、こういう面白いところがあるのがギャップを感じて良いんですよね……!
一方、冷川は先生に縛られて身動きができない状態。ある意味、“家族(奥さん)”に執着している先生、“三角”に執着している冷川。この2人は似た者同士なのかもしれません。
「首に紐をつけてでも連れ帰ってやる!」と気合いを入れた三角は母親からもらったアクセサリーをピアスにして、英莉可、逆木、迎と先生の家へ。
先生の結界の中へ入った三角は先生の後を追い、迎は少年の姿になった冷川を発見。
英莉可と逆木はお互いの魂を繋げ、“死”を消していきます。これまでこの2人のコンビネーションが所々で見られましたが、このコンビも良い味が出ています。
みんなが助けようとしている、誰よりもお前を助けたがっている奴がいると少年姿の冷川に伝える迎は本当に“漢”! ここは、彼の信念もうかがえるシーンですね。
その頃、三角は先生と対面し、自分の“父親”であることが判明! 突然のことに動揺してしまい、自分の胸をつかみ苦しむ三角……という気になるシーンで第10話「覚悟」が終わりました。
“先生”のヤバさを知っていた三角なので、その人物が父親だとわかったときの衝撃は計り知れないものでしょう。