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劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』スタッフトークイベント公式レポ到着

劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』スタッフトークイベント公式レポートが到着! 京田知己監督、脚本・野村祐一氏、SF設定考証・森田繁氏が登壇

2017年秋より開幕した劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズの最後を飾る、『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が2021年11月26日(金)より全国公開中です。

このたび、12月22日(水)新宿バルト9にて開催された、京田知己監督、脚本・野村祐一氏、SF設定考証・森田繁氏が登壇したトークイベントの公式レポートが到着しました。

12月22日(水)開催トークイベントの公式レポートが到着

全国絶賛公開中の『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』。その公開から約1カ月経った12月22日(水)、本編上映後にスタッフトークイベントが実施され、監督の京田知己、脚本の野村祐一、SF 設定考証の森田繁が登壇し、ストーリー制作の裏話を明かした。

TV シリーズ『交響詩篇エウレカセブン』に脚本で参加し、本作で「ハイエボリューション」シリーズ初参加となった脚本の野村は「前作の『ANEMONE/交響詩編エウレカセブン ハイエボリューション』の頃に少しお話をいただいていた」と明かし、京田監督は「TV シリーズの時に膝を突き合わせて脚本を詰めさせてもらった人の一人。面白いセリフを書かれる方で、とても印象が強かったんです。『ANEMONE』では、脚本と絵コンテと演出と監督と多くの役割で死にそうになったので、『EUREKA』をスタートする時に、セリフを書ける人が欲しいとプロデューサーに相談すると野村さんのお名前がすぐに上がり、相談させてもらいました」とオファーした経緯を述べた。

森田はシリーズ 1 作目の『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』から携わっているが、TV シリーズを「大変そうな作品だな」と視聴者として観ていた作品だったと明かし、京田監督はオファーした理由として「設定考証を相談できる方を探していて、他作品で森田さんのお仕事を拝見していたので、お願いします!」とオファーしたと言う。

次に SF 設定考証の話へ。本作における SF 設定考証とは、その世界の政治形態や軍の組織、宇宙船、この世界の雰囲気で生きている人々の生活などを構築していくことを言う。

森田は「本当にスクラップアンドビルドの繰り返し作業なんです。」と説明しながら、「シナリオと考証は本来同時進行にしたいのですが、そういう現場は少ないんですね。ただ本作は非常に理想形に近い現場で、世界を構築できたと思います。」と本作の制作過程について言及した。

そして、前作『ANEMONE』から 10 年の時を経た本作。京田監督は「この『EUREKA』でシリーズが完結した後も、次のお話が作れる作品を目標にしました。そこから設定の見直し、配置の見直しをしていきました。それで、次のキャラクターにまっさらな形でつなぐことができる、持続可能な新しい世界を作ろうと思っていました。」と本作の原点であるエピソードを話した。

そして森田は「『交響詩編エウレカセブン ハイエボリューション1』の時には TV シリーズの時に使った素材をリユースし、新しい解釈を入れるというトリッキーなことをやるのだな、と感じていました。でも『ANEMONE』『EUREKA』でまた変わりました。この人は予想外のことを考える方だなと実感しました。『ANEMONE』で話の舞台が飛んだ時、お客さんはもちろん、監督以外のスタッフも驚いたと思います。(笑)監督の中で構築されているものを読み解くのがスリリングでした。」と京田監督への印象を語った。

また、森田は1メートル半にも及ぶフローチャートが京田監督から送られてきたが「見なかった!」と笑いを誘う一幕も。

野村は今回のストーリーを作って行く時に「最初に監督からのイメージをいただきまして、コツコツ組み立てていくのですが、一番最初の TVシリーズから、十何年間客として見ていたので、TV シリーズの記憶が入り込んでいて、でもその時に京田監督が求めているものはそれではないというのが理解できたので、そのギャップが難しかったです。監督から『EUREKA』は“ロードームービーだ”と伺い、「エウレカとアイリスの2人の人生を“旅”と表現するなら、『EUREKA』は“ロードムービー”と言える」と思っていたら、車で逃避行する、本当の“ロードムービー”なんだ!と驚いたことがありました。」(笑)と明かすと、それに対し森田も「なぜドイツのアウトバーンの交通標識を調べるんだ!?」と驚いたという。

京田監督は野村への印象として「消しても消しても、野村祐一というところがすごい。映画はやはり尺もあるので、脚本から端折ったりすることがあるんですが、それでも、そこかしこに野村祐一が出てくる。変えても変えても野村祐一が出てくる。(笑) 自分だったらこうはできないなと思います。」と絶賛した。

印象に残っている場面として森田は「軌道エレベーターを赤道からではないところから立つというのを設定したのですが、文献を調べ、縮尺模型を作った結果、実際なんとかいけそうだなと思い、今回のアイデアは実現可能と確認できました。この仕事ができてよかったなと思います。」

野村は「エウレカがクレジットカードを何度も割るシーンです。脚本では1回だったのですが、完成したものは何度も割っていましたね。プラスチックに関する環境問題が、最近話題になっているのに・・・」と冗談で笑いを誘いながらも「やはりエウレカとレントンが再会するとこはほんとになんとも言えないですよね。やっぱりグッときました。」とそれぞれが携わった印象深い場面を紹介した。

ここで時間が来てしまい、最後の挨拶へ。

森田は「『エウレカセブン』シリーズの様な作品は、日本のアニメ界でも作りにくくなっていると思います。こういう作品がこれからも見られるように、皆様に応援してほしいと思っています。」

野村は「レントンとエウレカの旅の終わりをみなさんと一緒に見送ることができて本当に嬉しいです。感無量です。エウレカとレントンの話は一旦終わりましたが僕たち3人はまだまだ頑張ります!これからもよろしくお願いします!」とコメント。

京田監督は「いつも僕の前の人が締めてしまう(笑)」と嘆きながらも「正直作り終わった後に、4週間も上映してもらえるのかと言う不安がありました。難しい話ですし、複雑な作品ですので、4週間上映していただくことができて本当に感謝しています。作った甲斐がありました。スタッフキャストを代表して御礼申し上げます。今日のトークショーのように、楽しい雰囲気で作ってきました。この先も楽しい雰囲気のまま作ったものをみなさんに届けられればと思います。」と感謝し、締めくくった。

スタッフトークイベント概要

日程:12月22日(水)
場所:新宿バルト9
登壇者:京田知己(監督)、野村祐一(脚本)、森田繁(SF 設定考証)

劇場版『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』 作品概要

■全国公開中!

<イントロダクション>
2017年秋より開幕した劇場版『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズは、エウレカの魂の軌跡を、レントンとアネモネという彼女の人生を変えた人物の視点から描いてきた。

第1作『ハイエボリューション1』(17)で描かれたのは、少年レントンの視点から見た2人の出会い。第2作『ANEMONE』(18)では、消失してしまったレントンと再会するため、何度も世界の創造と破壊を繰り返すエウレカを、少女アネモネが悲しみの淵から引きずり出す物語だった。

そして、シリーズ完結作となる本作ではタイトルの通りエウレカの最後の旅路が描かれる。

世界中から憎まれ、孤独に生きてきた贖罪の10年を過ごしたエウレカ。そんな彼女が出会ったのは、スカブコーラルを生み出す能力を持つアイリスという少女だった。

力を失った元少女エウレカと、自分の力を恐れる少女アイリスの運命の出会い。エウレカは自身の能力を恐れる彼女に過去の自分を重ね、アイリスを守る決意をする。

本作ではアイリスと共に歩む、エウレカの最後の旅路が描かれる。エウレカの旅路の果てに待つのは、「少女の終わり」と「少女の始まり」。そこには「HI-EVOLUTION」が切り開いた未来が広がっている。

<あらすじ>
エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。その崩壊とともに、仮想世界の人々がこの地球に姿を現して10年が経過した。

この“大融合”の結果、 仮想世界の人類は「グリーンアース」を、旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。

そしてグリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、 自分たちの尊厳を守るため、仲間とともに決起し、大規模なテロ計画をついに実行へと移す。

混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、国連の独立師団無任所部隊A.C.I.D.(アシッド)の上級戦闘員となっていた。この世界を平和に保つために生きる。

それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。そんなエウレカに、スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、少女アイリスを保護する命令が下る。

最初は対立するばかりだった2人は、孤独な逃避行を通じて、次第に互いのことを理解していく。やがて世界が危機に直面した時、エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。「アイリスとこの世界を守りたい」。エウレカの願いの果てに待つ未来とは――

■スタッフ
監督:京田知己
脚本:野村祐一、京田知己
原作:BONES
キャラクターデザイン原案:吉田健一
キャラクターデザイン・作画監督:奥村正志
メインメカニックデザイン:河森正治/コンセプチャルデザイン:宮武一貴/メカニックデザイン:大河原邦男、出渕 裕、玉盛順一朗
メインデザイン:上津康義、佐山善則、山根公利、柳瀬敬之、齋藤将嗣、片貝文洋、武半慎吾/銃器設定:金子秀一/特技監督:村木 靖
メカ作画監督:横屋健太
メインアニメーター:柿田英樹、大塚 健、阿部慎吾、長野伸明
美術監督:永井一男、本庄雄志
色彩設計:水田信子
編集:坂本久美子
撮影監督:木村俊也
音響監督:若林和弘
音響効果:倉橋静男
音楽:佐藤直紀
主題歌「Eureka (feat. kojikoji)」変態紳士クラブ(TOY’S FACTORY)
アニメーション制作:ボンズ
製作:バンダイナムコアーツ、バンダイナムコセブンズ、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、ボンズ、サミー、MBS
配給:ショウゲート

■キャスト
エウレカ・サーストン:名塚佳織
アイリス・マッケンジー:遠藤璃菜
石井・風花・アネモネ:小清水亜美
ホランド・ノヴァク:森川智之
タルホ・ノヴァク:根谷美智子
ムーンドギー:宮野真守
ギジェット:水沢史絵
ウォズ:チョー
チャールズ・ビームス:小杉十郎太
レイ・ビームス:久川 綾
エンドウ:佐々木敏
サムナ・スタージョン:下野 紘
ルリ・フレイム:豊口めぐみ
ミーシャ・ストラヴィンスカヤ:沢海陽子
バンクス:三木眞一郎
グレッグ・ベア・イーガン:銀河万丈
レッド・ツゥ:千本木彩花
チャイム:潘めぐみ
エクス・トラ:瀬戸麻沙美
キラ・ポマト:M・A・O
末野・ラ・ティーノ:嶋村 侑
ラ・ラ・ランド:諸星すみれ
レントン・ビームス・サーストン:三瓶由布子
デューイ・ノヴァク:山寺宏一

公式サイト
公式ツイッター(@EUREKA_HI_EVO)

(C)2021 BONES/Project EUREKA MOVIE
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