【ガチで泣ける!?】「オタクライター&編集者が最も泣いた作品、誰でも泣ける」説を検証
「奇跡的な出会いをした作品」――2人の青年の「運命」を描いた感動作
石橋:さあ、杉村さんはどの作品ですか?
杉村:ちょっと迷ったんですけど、今回は『BANANA FISH』にしようかと思います。みなさん未鑑賞とのことだったので、紹介させてください。
『BANANA FISH』
BANANA FISH|アニメ声優・あらすじ・キャラクター・登場人物・最新情報一覧
タイラ:これもよくおすすめされますね。名作だというのは伺っています。
杉村:では軽くお話を紹介します。
本作の主人公は2人の青年。カリスマ性を持ったニューヨークのギャングのトップであるアッシュ(CV:内田雄馬)。
ごく普通な日本人の大学生・英二(CV:野島健児)を中心に繰り広げられる物語。
英二は陸上競技のスランプから脱却するため知人のカメラマンのニューヨーク取材に同行する。
そこで英二はアッシュと出会うのであった。アッシュは英二とは対象的な壮絶な生い立ち。幼い頃にある男性に買われてしまい、その後もドラックや暴力と隣合わせで生きてきた。
そこで身につけたたくましさと、賢さ、度胸が相まって17歳にしてニューヨークのギャングたちをまとめる男になった。
絶対的な力を持っていても、純粋な心は持ち合わせていない。
自分には無いものを持っている英二。アッシュの魅力と危うさに興味を抱く英二。
そんな2人をまつ運命とは?
杉村:という感じです。
タイラ:なるほど。
杉村:そして私はこの作品と衝撃的な出会いをしたんですよ(笑)
実はサウナで音声も字幕もない中で観たのが最初なんです!
石橋:え!画だけなの!?
杉村:そうなんですよ。しかも、1エピソードどころかサウナなんで、5分ほどしか観てないなんですが「ただならぬ……」って思ったんです。
石橋:(笑)
杉村:この2人の青年の関係がどうやらただならぬものだ……。と思って帰宅して、「この曜日で、この時間ってことは……」って調べて。
石橋:オタクの考え方だ!(笑)矢木に電流走る、みたいな(笑)
タイラ:(笑)アカギのね。
杉村:そうなんです。光るものを感じて調べてみると私の好きなジャンルだったんです。
せきどん。:わかります。好きなアニメってそういう出会い方をしますよね。僕も『スタアライト』はyoutube広告で出会いました。
一同:(笑)
タイラ:……っていうか杉村さんのは運命の出会いですけど、せきどんのはただの関連動画じゃない?(笑)
石橋:やめて(笑)
せきどん。:あの時代のAIはそんなに高性能じゃないはずです。
石橋:言っちゃダメですそういうことは(笑)
杉村:(笑)この際せっかくなので、私がサウナでみたシーンを見てから、このお話を観てもらおうかな!
あらすじを紹介すると、アッシュが日本に興味を持って一緒に行くことを決意するんですよ。銃を使わない国に行ってみたい、ってことになって。
そして英二からアッシュは日本語を教えてもらって、銃や暴力から遠い世界に抜け出そう……って思ってる時のお話です。
タイラ:もう絶対日本いけないじゃーーーん!(泣)
杉村:そうなんです。絶対なんかあるじゃーん!なんですけど、私はそこをサウナで観たんです。
~(配信サイトの操作を間違えて、1つ先の話が再生されてしまう)~
タイラ:あっ!英二が!
石橋:あー!血が出てる!
せきどん。:見ちゃった……
(構わず続ける杉村さん)
杉村:(笑)このシーンです。
~(勉強をするアッシュと英二、そこに銃を持ったキャラが現れ……)~
タイラ:英二……
杉村:ギャング組織内のいざこざに巻き込まれた英二の仕返しするアッシュがやばいんです。裏切ったとはいえ、仲間なんですよね。
それでも英二を傷つけられたアッシュはわれを失って仲間を酷い殺し方をするんです……
これを無音で見て、アッシュと英二、2人の関係性が気になってしょうがなかったんです。
そして私が見ていただきたいお話は23話「誰がために鐘は鳴る」です。引き続いて御覧ください。
本編視聴中の様子
杉村:2クール共にOP・EDどちらも名曲です。「King Gnu」の曲もあって、彼らが初めてアニメの主題歌を担当した曲でもあります。
メンバーの方がすごく『BANANA FISH』が好きでリンク度の高い良い楽曲でした。
石橋:へ~。
杉村:ちなみに今写っていた、おじいさんが黒幕の立ち位置です。アッシュに手を出し支配しつつも、守っている人物でもあるという……
タイラ:深い。
ギャングの面々がこれからの事を話し合うシーン
タイラ:これは同じギャングの人達ですか?人種も違いますけど。
杉村:元々ニューヨークは多民族な街でギャングも中華系や黒人系とか多様です。それをまとめたのがアッシュです。
アッシュを消そうとするチャイニーズマフィアの一族・ユエルン(CV:福山潤)が出自を語るシーン
杉村:実はアッシュとユエルンは似た者同士なんです。
同じような寂しい境遇なのに、アッシュは英二という希望を見つけました。彼はそれがおもしろくないんです……。
タイラ:なるほどね……
ちなみにアッシュたちはどこに殴り込みに行くんですか?
杉村:バナナフィッシュっていう謎のドラッグがあって、アッシュの兄やギャングの人たちはその薬の被害を受けているんです。
それを裏で操っているのが先程のおじいさんであるゴルツィネ(CV:石塚運昇)で、彼らがバナナフィッシュの研究をしている施設に行こうとしているんです。
アッシュは英二の様子を病院に確認しに行きたいんですが、自分たちと深い関わりがあることになると英二に迷惑がかかってしまう。
だから警備の合間を縫って会いに行くというシーンですね。
23話佳境で重要人物が銃で撃たれてしまう
石橋:えー!
杉村:石橋さんが衝撃を受けている(笑)
タイラ:そんなことあるの?
杉村:そうなんです。これかなり衝撃のシーンなんです。最初から見ていただくともっと驚くと思います。
今回は最終回の前なので情報量が多すぎましたが……
石橋:そうですね。ほんとだ次最終話じゃん。
杉村:最終回もほんと衝撃のラストで時間があったら見せたかったんですが。これもまた泣けるんです。
ぜひ見てほしいです。最終回から見せようとも思ったんですが、やっぱりアッシュと英二が病院で再開するところを見せたかったので……
タイラ:もしかして、英二がタイムリーパーだったりしますか……?
一同:(笑)
石橋:今回も救えなかった……って(笑)
杉村:『スタアライト』じゃないんだから(笑)
石橋:いやあでも面白かったね。
タイラ:はい、涙ぐんじゃいました。
石橋:最終回見たら泣けちゃうと思うので、これは「お持ち帰り泣き」ですね。
せきどん。:たしかに。ここまで報われなさすぎてちょっと悲しいですね。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は最終的には幸せが待ってましたけど、これはためてためてどうなるかわからないですもんね。
石橋:犠牲なしでは、終わってくれないよね絶対。
杉村:最大の犠牲を払った結果……っていう。
石橋:せっかく一緒になれたのに、アッシュが記憶喪失になっちゃって英二が泣きながら看病するとかじゃ……
杉村:そんなに幸せだったら、良かったなぁ……
石橋:え~……
せきどん。:これまた違うベクトルの泣けるですね。
タイラ:いやあ面白かったですね。でも例の病室のシーンで泣きそうになったんですが、それより先に「泣くって疲れるんだな~(泣)」と思いましたね。
石橋:(笑)体力的なね。
杉村:『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の時点でタイラさんの体力無くなってるよ(笑)
石橋:これはちゃんと見ないといけなですね。ジャンルで言うとブロマンスになるのかな?
恋愛感情あるのかな……?というところ。
杉村:そうですね。作者の方もその先があるとしたら、2人はそういう関係になってもおかしくないっておっしゃってました。
ぜひ最終回まで御覧ください。
タイラ:もうティッシュもなくなりましたよ。
石橋:元から少なかったけどね(笑)
タイラ:記事では、泣きすぎてなくなったってことにしておきます(笑)