PS2用ゲーム『薄桜鬼』発売から14年、 蒼井翔太さんが担当する新キャラを迎えたOVAが発売!長きに渡り愛される『薄桜鬼』の魅力を考察
乙女ゲームなのに糖度ゼロ!?
乙女ゲームといえば、登場人物である男性キャラクターたちが女性主人公と関わりを持つことにより、愛情を持ち、主人公に対して愛の言葉を囁いてくれるのが定石です。
しかしながら、『薄桜鬼』は乙女ゲームの先駆者の1作品でありながらも、「女性主人公をちやほやする」「甘いセリフを言う」という場面がほとんど描かれないまま物語が進み、一般的な乙女ゲームの中では強烈な異彩を放っています。
『薄桜鬼』では幹部隊士たちが己の「誠」を信じ、その生き方を貫いていく姿をメインに描き、女性主人公がそんな強くもあり、もろくも見える隊士たちの「背中」をひたむきに追っていくことで、お互いの気持ちが寄り添っていく展開となります。
幕末という世界観もあってか、甘いシチュエーションよりも、生と死が隣り合わせの世の中で、己の信念を貫くべく必死で生き抜こうとする隊士たちの姿が描かれている『薄桜鬼』。そんな男たちの凄絶な「誠」の生きざまに共感し、「共に生きていきたい」と思うプレイヤーが続出。『薄桜鬼』のモチーフとなっている「桜」のように、儚さのある剣士たちの物語こそ、『薄桜鬼』が人気を博すゆえんとなっているのかもしれません。
最後に
『薄桜鬼』はゲーム発売後、アニメ化やOVA、ラジオ、舞台化、実写版ドラマ化など多くの展開がされて来ました。
2021年12月には、アニメ作品としては約7年ぶりとなる、新たなOVAが発売されました。本OVAでは、新キャラクター・酒井兵庫が登場、声優・蒼井翔太さんがその声を担当することも発表され、新たな展開を迎えています。
また、2022年にはキャストが登壇するイベント『薄桜鬼~春の夢~2022』が約4年ぶりに開催される発表もされており、プレイヤー・視聴者の心の中で『薄桜鬼』は今もなお、咲き誇り続けています。
「誠」の旗の下に……再び集え!
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