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「人気漫画家が選ぶ!本当にすごい漫画はコレだ!2022」番組レポート

「人気漫画家が選ぶ!本当にすごい漫画はコレだ!2022」森川ジョージ先生、鈴木央先生、板垣恵介先生、桂正和先生らがオススメ漫画を語った!【番組レポート】

2022年1月1日(土) 0時30分からテレビ朝日で放送された「人気漫画家が選ぶ!本当にすごい漫画はコレだ!2022」。

本番組では、ハライチの岩井勇気さんと声優・花澤香菜花澤香菜さんをMCに、人気漫画家のみなさんがおススメする本当にスゴイ漫画たちを紹介して行きました。

ゲストは伊集院光さん、春日俊彰さん(オードリー)、3時のヒロイン、渋谷凪咲さん、ぺこぱさんとなっており、それぞれが思い思いに番組で取り上げた漫画を語る一幕も。

ここでは、この番組のレポートをお届けします。

 

まごうことなき名作たちがラインナップ! 中には自身の絵柄や作風に影響を受けた方も……!?

最初に登場したのはボクシング漫画『はじめの一歩』の森川ジョージ先生で、『あしたのジョー』を手がけたちばてつや先生への憧れから漫画家を志したことを明かしていました。

そんな森川先生がピックアップしたのは『怪獣8号』『明日、私は誰かのカノジョ』『壬生義士伝』の3作。『壬生義士伝』については、浅田次郎氏による小説をながやす巧先生が漫画にした作品ですが、雪のシーンでの音の無さやキャラクターが感じているであろう寒さが絵から伝わってくると大絶賛。

この他にも、ながやす巧先生が原作小説を読んで感動し涙してしまったことから、7度も写経して客観的な作家の目線へと至りこの作品を描いたという、作品にまつわる裏話も披露していました。

 
続いては『神さまの言うとおり』などで知られる藤村緋ニ先生が登場。最も影響を受けた作品として井上雄彦先生の『バガボンド』を挙げると、井上先生の代表作のひとつである『SLAM DUNK』の影響でバスケットボール部に入部したことや、『バガボンド』のあるエピソードを1年くらいかけて模写した経験を明かしてくれました。

 
『七つの大罪』の鈴木央先生は、『ドラゴンボール』『キン肉マン』『北斗の拳』を挙げていました。中でも『ドラゴンボール』はトーンを殆ど使わず奥行や立体感、スピード感を表現している事を絶賛しており、自身の作品作りにも影響を受けているのだとか。

 
『なまいきざかり。』などのミユキ蜜蜂先生は中村明日美子先生の『同級生』を選んでおり、その神がかり的なカラーイラストに賞賛の声を送っていました。
 
 

その後は『グラップラー刃牙』などを執筆する板垣恵介先生が、山本英夫先生の『ホムンクルス』と坂本眞一先生による『孤高の人』を紹介。『ホムンクルス』は人の潜在意識として見せている絵の説得力、『孤高の人』は絵だけでなくキャラクターが語るモノローグのセリフの写植までをも物語に取り込んでいることが注目ポイントだそうです。

 


 
お次は『ブルーピリオド』の山口つばさ先生が、冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』の特徴的な部分を紹介する一幕がありました。なんでも目だけでキャラクターの感情を伝える絵の描き方が特徴なのだとか。

山口先生が『HUNTER×HUNTER』に加え『キングダム』も紹介したところで、次に登場したのは『ジャングルはいつもハレのちグゥ』や『ライアー×ライアー』の金田一蓮十郎先生が『シグルイ』と『寄生獣』をおススメしていました。

 
『シグルイ』は隻腕と盲目、ふたりの剣士の果たし合いを描いているそうで、魂を塗り込めるような作画を全てのページで行っていると金田一先生が語っていたことは印象的。『寄生獣』についてはミギーの事が大好きだったそうで、結婚したいとも考えていたそうです。

 


 
 

桂正和先生が影響を受けたのはあの二大巨頭!

その後、『二月の勝者-絶対合格の教室-』の高瀬志帆先生が『進撃の巨人』、『私たちはどうかしている』の安藤なつみ先生が『僕等がいた』をそれぞれ紹介したところで、レジェンド漫画家としてスタジオに『I"s』などで知られる桂正和先生が登場。

 
桂先生は高校の時に衝撃を受けたという『Dr.スランプ』をピックアップすると、その作者である鳥山明先生のことを人間を描かせても動物を描かせても、メカを描かせても上手いと述べました。桂先生と鳥山先生は友人でもあるようで、この時は称賛しつつも小憎たらしいところがあった様子。

 
ふたつめの作品は『AKIRA』で知られる大友克洋先生の作品から『童夢』で、精密に描かれたビルの破壊シーンを取り上げると、桂先生自身のイラストを交えつつその凄さを解説してみせた場面などもありました。

なんでも、桂先生は鳥山先生&大友先生という二大巨頭との出会いからデッサンをしっかりするようになったそうなのですが、今ではそれをとても後悔しているのだとか。

『ホタルノヒカリ』のひうらさとる先生は、自分の漫画家人生を決定づけた作品として、『ドカベン』と『野球狂の詩』を挙げていました。なんとこの両作品のキャラクターから、自身のペンネームを付けたそうなのです。

 
ひうら先生はもうひとつ『アフロ田中』シリーズを挙げていたのですが、お次はその作者であるのりつけ雅春先生が登場しました。のりつけ先生はギャグ漫画に分類される『行け!稲中卓球部』と、それとは正反対のジャンルに位置する『血の轍』の2作品を選出。

『行け!稲中卓球部』なら1ページ内のコマ数を少なくしてもしっかり笑わせて読者に満足感を与えている部分、『血の轍』なら絵のタッチにも滲み出ているキャラクターが感じている不安などの感情が気に入っているそう。

 
続くオジロマコト先生も、『血の轍』などの作者・押見修造先生の作品である『ぼくは麻理のなか』を、女性同士独特の嫌な雰囲気を作り出すのが上手いとしてピックアップ。また、『つるピカハゲ丸』ののむらしんぼ先生は、コロコロコミックのギャグマンガに革命を起こした『でんぢゃらすじーさん』、師匠である弘兼憲史先生の『黄昏流星群』となっていました。

そして、お笑いトリオ“3時のヒロイン”が男性にお勧めする漫画を紹介するコーナーを挟んだところで、渡辺あゆ先生やPEACH-PIT先生らが選んだ作品が一挙に紹介されました。こちらについては、番組放送後に行われた生配信でさらに深く掘り下げられているとのことで、MCを務めた花澤さんに加え、伊東健人さん、徳井青空さんら声優陣も参加しています。

そして番組の最後に、特に名前があがった4作品が発表。結果は『寄生獣』、『童夢』、『バガボンド』、『イタズラなKiss』となりました。

以上、番組レポートをお届けしました。人気漫画家のみなさんがおススメするだけあって、非常に参考になったかと思います。加えて番組の公式Twitter(@_mangamichi)アカウントでは、番組で取り上げきれなかった作品が紹介されています。これらの意見を参考にしつつ、本番組で取り上げられた作品を購入してみてはいかがでしょうか!

ブックライブでは番組で紹介した作品を読むことができるそうなので、こちらも注目です。

 

関連リンク

公式Twitter
 

番組で先生方が紹介した漫画は以下より

森川ジョージ先生

 


 
 

 
 

藤村緋ニ先生

 
・『桃太郎殺し太郎』
 
 

鈴木央先生

 


 
 

 
 

ミユキ蜜蜂先生

 

板垣恵介先生

 


 
 

山口つばさ先生

 


 
 

金田一蓮十郎先生

 


 
 

高瀬志帆先生

 

安藤なつみ先生

 

桂正和先生

 


 
 

ひうらさとる先生

 
・『野球狂の詩』
 
 


 
 

のりつけ雅春先生

・『行け!稲中卓球部』
 


 
 

オジロマコト先生

 

のむらしんぼ先生

 

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