声優・駒田航さんの写真に対する熱量が詰まったページをめくるのが楽しくなる1冊! 撮影裏話やこだわりを語る「駒田航のKomastagram」2nd フォトブック発売記念インタビュー! 発売記念イベント後のコメントも到着
駒田さんの写真愛が詰まっている1冊
――1stフォトブックとは違い、どのような点がパワーアップしたのか、ぜひ見どころを教えてください。
駒田:自分の写真でいえば、前回の1stフォトブックは発売記念放送みたいな感じで撮られている姿を生放送で配信して、そこで撮った写真を使いました。正直な話、「駒田航のKomastagram」という番組の構成上、裏側はあまり見せたくない業界だと思うんです。
でも、そこを生放送として公開する新鮮な形式で、自分も撮られているところを見せられたので、新しい一歩になりました。
そこを踏まえて2冊目は生放送という形式ではなかったものの、“衣装・場所・メイクも変われば写り方も変わる”というところがポイントになっています。
実は、僕の写真は全部同じスタジオで撮影したんです。
――2人のカメラマンさんが同じスタジオで別々のコンセプトを撮影されたということですか?
駒田:はい。時間の入れ違いで同じスタジオで撮影しました。これってなかなかないことだと思うんです。撮影する側の方にとってもモチベーション的に複雑な気持ちになると思うんですけど、そのようなこともなく……確か、今回撮っていただいた2人のカメラマンさん同士、お知り合いだったんですよね?
編集スタッフ:そうです。もともとアシスタントさんとお師匠さんという間柄だったそうです。
――へぇ!それはまた違った“エモさ”がありますね……!
駒田:そうなんです。だからか終始和やかな雰囲気でした。男性カメラマンの方はモノクロとフィルムのカメラで撮影できる方をお願いしていて、もう1人のカメラマンはカラーでとお願いしていたので偶然なんです。
アシスタントと師匠という関係だったカメラマンさん2人でも、それぞれ違いがすごく出ていますし、本当に撮影技法は無限にあるんだなと。
紙1枚使ってもそれをぼかすのか、切り抜いてそこから光をあてて形を壁にあてるのか、使い方はいろいろあります。僕もいっぱいそういうことを毎日考えていますが、それでも思いつかないアイデアはまだたくさんあって、皆さんにも「どういう風に撮っているんだろう?」と思ってもらえたら嬉しいです。
また今回、モノクロの写真では、ポージングも独特なことをやっています。たとえば、ハイブランドの広告によくあるような面白いポーズだったり。
面白いポーズでもカッコ良く感じたり説得力が出たりするのは、写真の力なのかブランドの力なのか僕はいつも考えています。
今回も自分が面白いポーズをしてみたけれど説得力が出ているのか、ふざけていると思われるのか、引き込まれる1枚になっているのか……受け手次第とは思いますが、そういうところもトライできたので、僕自身の写真もとても面白くなっているんじゃないかなと思います。
――駒田さんが本当に写真が好きなんだと伝わるお話ですね。
駒田:本当に写真とカメラが好きなんですよね。愛が溢れすぎて、毎年めちゃくちゃ機材を買っています。
――どのくらい買っているのですか?
駒田:……もう言えないほどです(笑)。
一同:(笑)。
駒田:余裕で高級外車を買えるぐらい使っているかも(笑)。この機材があったら面白い写真が撮れそうだな、このレンズ使ってみたいなと思ったものは買って、自分でそれを試している場所が「駒田航のKomastagram」なのですごく楽しいです。
外のスタジオに行った際には違う生かし方ができたり、狭いスペースでも使い方よっては別のテイストが出せたりするので、自分の機材を試すというか、新しいものを新しい被写体を使って試してトライできる番組はとても面白いですし、絶対ほかにはないと思います。
あとは、やっぱり自分で大枚をはたいているので、スタッフさんが用意してくださるものを使うのとは熱量が全く違うんです(笑)。
――それはもう絶対に変わります……!
駒田:また、その熱量が皆さんに伝わったのか、「カメラを始めました!」と報告してくれた人たちがすごくたくさんいて嬉しいです。
この番組では基本的に、なるべく撮影に時間を使うのであまり皆さんのお写真を共有したりメール読んだりすることはありませんが、別のところで「こういう写真を撮りました」「こういうのを買いました」と報告してくださって、興味を持ってくださっている姿を見て幸せですね。
声優の駒田を見てほしいという番組でもありますけど、1年目は本当にカメラが好きなんだなと広く知ってもらえましたし、だからこそ、2年目は好きの形をマンネリさせないことが重要だなと。
ただ機材を買い足していくだけではつまらないので、それで何をするのかというのを見せたいと思いましたし、今後もそれは続いていきます。趣味・カメラではなくて、職業・カメラマンとしてカメラを扱っている姿を見てもらうのが個人的には価値があると思っています。
――素敵ですね。駒田さんを通してカメラという楽しさを見つけられた方も多いんじゃないかなと思います。駒田さんの番組がカメラ業界を盛り立てていくのかもしれません……!
駒田:少し貢献できているのなら嬉しいです(笑)。やっぱり初めて触れる方がカメラ屋さんに行くのはハードル高いと思うので、ちょっと自分が好きな作品に出ている人がこういうカメラを使っているんだ、こういう風に撮れるんだと興味を持つきっかけの1つになっているなら良いなと思っています。
また最近は、コスプレされる方も増えてきていますし、ほんの些細なきっかけでもカメラに興味を持ってくれたら嬉しいですね。
スマホの普及でカメラ業界は圧迫されたところがありますが、それによって写真を撮る回数は昔に比べると多くなってきていて、自撮りという文化も生まれ、いろいろなアプリが出てきているので、撮るということに対しての距離がすごく近くなってきています。
今はスマホのカメラが高性能すぎてすごいですけど、それでもカメラで撮っているその姿を皆さんに伝えたいなと。今回のフォトブックでもカラーやモノクロで撮ってくださったカメラマンさんの立ち回りなど、いっぱい用意して現場に来てくださっているんです。
そういうところを、この1冊を通して皆さんに見せていけたらなと思っています。
――熱い想いが詰まっている1冊ですね。
駒田:それほど僕自身写真が大好きなので、熱い想いはすごく詰まっています(笑)。