2度の中止を乗り越えた『上坂すみれのPROPAGANDA CITY 2021』LIVE Blu-rayリリース&ライブツアー開催決定! 上坂すみれさんインタビュー
オーバーチュア「予感(EXTRA STAGE)」に鳥肌。難曲「パララックス・ビュー」をノーミスで歌えて感じた手応え
――ライブの中で印象に残っている楽曲やシーン、演出を挙げて下さい。
上坂:私のライブはいつも「予感」というオーバーチュアから始まるのですが、その曲を聴けたのも久しぶりでした。
今回は『NEO PROPAGANDA』の1曲目「予感(EXTRA STAGE)」を使用したのですが、バンド演奏とダンサーさんのパフォーマンスは、鳥肌が立つくらいの迫力がありました。
それに続いての「EASY LOVE」は元々のセットリストでは違う曲でしたが、ポップさやお客さんの盛り上がりを見ても、登場1曲目にバッチリ合っていましたし、ライブの定番曲になりそうだなと思いました。この曲はコール&レスポンス曲なので、皆さんが声を出せるようになった時のために、これからも練習と心の準備をお願いします(笑)。
「パララックス・ビュー」は過去にも何度か歌っていますが、歌うたびに難しく感じていました。Dビートという特殊なリズムで、ドラムのリズムに合わせるのがいつも大変なんです。ですが今回はつっかからずに歌うことができて、「うまく歌えたな」と手応えを感じました。後日いただいた感想でも「『パララックス・ビュー』が良かったです」という声が多くて嬉しかったです。
――後半に入って歌った「SPY」では雰囲気も変わって、せつなげな表情でした。
上坂:ギターソロがカッコいい、アーティスティックな曲調と、大槻ケンヂさんの歌詞で、曲全体が1つのストーリーみたいになっていて。ダンサーさんも少しせつない振り付けをしてくださったりと、総合的な演出がカッコよかったです。ボーカルが激しいわけではないですが、バンドサウンドで聴くことでより映える曲だなと思いました。
――「ものどもの宴」もファンの皆さんに向けた曲だったので、ライブで歌いたかった曲の1つだったのでは?
上坂:YouTube番組『上坂すみれのおまえがねるまで』のテーマソングであり、私と同志である皆さんとの絆を歌っている曲なので、ライブにもピッタリだなと思いました。歌う側としては難しい曲ではありますが、すごく盛り上がれる曲だなと改めて感じました。
――本編のラストは「ネオ東京唱歌」と、1曲目とラストはアルバムと同じ曲順でした。
上坂:「ネオ東京唱歌」は、『NEO PROPAGANDA』のリード曲ですが、やっと皆さんの前で初披露できたなという喜びがありました。
アンコールの「生活こんきゅーダメディネロ」は発売して数日後のライブだったので「みんな聴いてくれたかな?」と心配でしたが、ペンライトの振り方などみんな完璧で。曲自体のパワーとみんなのパワーを感じることができたセットリストになったかなと思います。
――激しくペンライトを振ったり、かなり消耗している終盤で「生活こんきゅーダメディネロ」は、声は出せなくても、お客さんもかなりキツかったのでは?(笑)
上坂:そうですね。テンション高めというか、最後まで気が抜けないというか。
――最新曲の後は、セカンドシングルの「げんし、女子は、たいようだった」でした。
上坂:「げんし、女子は、たいようだった」は大団円にふさわしい曲だと思っていましたし、この曲を好きな方も多く、私も好きなので、ライブの最後に歌いました。いい形で締めくくれたかなと思っています。