世紀の発明品「テスラの欠片」を巡るスパイアクションアニメ『テスラノート』のBlu-ray BOXが発売! 主人公の根来牡丹役・小原好美さんインタビュー
天才科学者二コラ・テスラが残した発明の数々「テスラの欠片」を巡る争奪戦を描いたスパイアクションアニメ『テスラノート』のBlu-ray BOXが2022年3月29日(火)に発売!
本BOXには本編全13話のほか、映像特典として、公式ツイッター等で毎週配信されていたショートアニメ「ミッキーとオリバーのエージェント養成講座」の配信済13話+新作も収録。他にもキャストインタビューなどが掲載された56ページの特製ブックレットなどボリューム満載となっています。
BOXの発売を記念し、主人公・根来牡丹役を演じた小原好美さんに、アニメを振り返った感想やBOXの見どころなどを語っていただきました。
※本編のネタバレを含みますのでご注意ください。
最終回の匂わせにビックリ!? プレスコならではの難しさと先輩声優陣に付いていくのに必死だった収録
――先日、『テスラノート』の放送を終えましたが、感想をお聞かせ下さい。
根来牡丹役・小原好美さん(以下、小原):無事に収録と放送を終えることができてホッとしています。
この作品は先に声を収録して、後でアクターさんが動きを付けて絵を作るプレスコという手法を用いており、何段階にも及ぶ過程を経て完成するものなので、完成したものはオンエアで初めて見ました。「アクターさん、大変だっただろうな?」と思いましたし、最終回を見た後は「皆さん、お疲れ様でした」という気持ちになりましたね。
――ラストシーンは続きを匂わせるような終わり方でした。
小原:そうなんです! 台本上でも軽くト書きでしか演出が書かれていなかったので、実際に見てみたら「続きがあるような、すごい匂わせで終わってる!」とビックリしました(笑)。
でも、隆之助とオリバーが無事なのかな、と思わせるような終わり方だったので、牡丹たちが望んでいた結果を視聴者の方に見届けていただけたのかなと思います。
――改めて『テスラノート』の印象やオンエアでご覧になった時の感想をお聞かせ下さい。
小原:アニメのお話をいただいた最初の段階では、マンガ連載が始まる前でしたし、私はこれまで日常系のアニメに出演することが多く、難しい言葉がたくさん出てくる脚本にはあまり馴染みがなかったので、想像力を駆使したり、膨らませて演じようと思っていました。
ただ、一般的なスパイ作品の主人公は最前線で活躍していますが、牡丹はスパイのための教育は受けてきたものの、まだ何も知らないところからクルマたちとのミッションが始まっていたので、“何も知らない”牡丹と同じ気持ちで作品に取り組むことが大事だと分かりました。
オンエアが始まった時は、楽しむよりも、想像しながら演じたものがちゃんと合っていたのかを確認しているうちに毎回見終わってしまって。毎回内容を振り返るために見直すという作業を繰り返していました。
主人公役ですし、取材の時や、見てくれる親や友達に質問された時に答えられないのは嫌だったので、「全部しっかり知っておかなくちゃ」と思いましたし、純粋に脚本が素晴らしかったので、一度演じていながらも、新鮮な気持ちで見ることができました。
――世界を股にかけるところはスパイアクション作品らしいですが、牡丹が忍法を使ったり、世界に点在する数々の発明品「テスラの欠片」の能力についても、物質移動やUMA(未確認動物)などSF的な要素も入っているのが面白かったです。
小原:「まず舞台が日本なのかな」と思ったら次のシーンでは海外にいて「えっ!? 移動してる!」となったりと、ときどき展開に付いていけないこともありました(笑)。ですが、牡丹が優秀なメンバーにサポートされているように、周りの錚々たるキャストの皆さんに支えていただけて、乗り越えることができました。
収録の時は、プレスコ方式とはいえボールド(画面上に示されたセリフの時間尺)は守らなくてはいけないんです。キャラのシルエット的なものは何となく分かりますが、背景はまだない状態の中、経験豊富な方たちが勘を掴んで演じていらっしゃったのを見て、置いていかれそうになりながらも「負けない!」と牡丹と同じ気持ちで必死に付いていきました。
――キャストのクレジットを見たら、海外ドラマや映画の吹き替えかと思うくらい豪華で驚きました。
小原:オーディションに合格したという報告をいただいた時、他の共演者の方についてはマネージャーさんから「すごいメンバーらしいよ」としか聞かされていなかったんです。
第1話の台本が届いて、キャスト表を拝見したら「私は出演する作品を間違えてしまったかも」と思ってしまうくらいすごい方々で驚きました。
「いつかご一緒できたらいいな」と思っていた方々のお名前が並ぶなか、一番上に自分の名前があることに違和感を感じていましたね。
回が進んでも、そのたびにまたすごい方が続々と出演してくださったので、「ちゃんと演じなきゃ」と、いい意味での緊張感を最初から最後まで保ったまま演じられたと思います。