この作品を見て、みんなで街を良くしていければいいなと思いましたーー冬アニメ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』若山詩音さん&石川由依さんインタビュー【後編】
シリーズ累計350万部突破!『モーニング』にて連載中、そして昨年は実写ドラマ化もした『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』のTVアニメが2021年1月より放送中! 交番女子のリアルな日常を描いた警察コメディーとなっており、個性的なキャラクターが多数登場し、様々な物語を繰り広げます。
今回は、第6話までのエピソードについて、川合麻依役・若山詩音さんと藤聖子役・石川由依さんに語ってもらいました。
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「すごい子が現れた!」と石川さんが驚いた若山さんの演技の幅
ーー『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』は、いわゆるバディものでもありますが、ここまでアフレコを一緒にやってきて、お互いの印象は変わってきましたか?
川合麻依役・若山詩音さん(以下、若山):ご本人を目の前にして言うのは恥ずかしいんですけど、石川さんはお会いしたときから気さくに話しかけてくださるんです。
実は最初の収録のとき、石川さんにお会いできることにドキドキが止まらなくなって緊張していたんですけど、いろいろなお話をしてくださるので緊張も解けましたし、すべてが美しい方だなぁと収録の度に感じています。なので、好きが溢れていますね……。
ーーちなみに、藤と似ているなと感じるところはありますか?
若山:藤部長も素敵な雰囲気をまとっているので、その素敵な雰囲気は共通していると思っています!
ーー石川さんはどうですか?
藤聖子役・石川由依さん(以下、石川):詩音ちゃんは最初に別作品の現場で会って、そのときはかわいらしい役を演じていたんです。一緒に収録はできていなかったんですけど、川合役を詩音ちゃんがやると聞いたとき「かわいい感じなのかなぁ?」と思ったんです。
でも実際は全然そんなことなく、「あっ! 川合だ!」って聞いたときに思わせてくれたんですよね。それで回を重ねるごとに、川合という役柄の何をしでかすかわからない雰囲気をお芝居で出してくるんです。
「おっ! そうくるんだ!」みたいなところがいっぱいあったので、「これは、すごい子が現れた」と思いました。詩音ちゃんのおかげで、川合が面白くもあり、かわいい子になっているなと感じています。もともとの詩音ちゃんは、めっちゃ礼儀正しくていい子なんですけど、それが想像できないくらい川合がはっちゃけていてびっくりしました(笑)。
若山:本当にありがとうございます(照)。でもそれは藤部長が横にいてくださるからで、どこへ投げてもちゃんと拾ってくださるので、いつもハチャメチャにやらせていただいて、たぶんご迷惑をおかけしていると思います……。
ーー6話までの放送が終わりましたが、いかがでした?
若山:改めて、川合の第一印象はどうでしたか?
石川:やっぱりどこか掴めない。やる気があるのかないのかわからないようなふわっとした感じの子のイメージだったかな。藤はどうだった?
若山:もう、パーフェクトオブパーフェクトの化身!みたいな感じだったので、この人と一緒にペアをやっていけるんだろうか?という感じでした。でも、話が進むごとに、ちょっと抜けているというか、人間らしいところが見え隠れしてきて、藤部長もやっぱり人間だったんだ、良かった!って思いました(笑)。
ーー第1話のBパートで、もう悪態ついていましたからね。
若山:そうですね。結構剥がれるのは早かったですね(笑)。
石川:最初の一瞬だけだったよね(笑)。川合も最初、激務に嫌気が差して辞めようとしてたんだけど、いつの間にか残ることになっていて……。
若山:もうズルズルと。しっかり警察に染まってきている感じでした。
ーー警察になった理由がしょうもなかったのに。
石川:あっさいやつですね(笑)。
若山:公務員になりたくて試験を片っ端から受けて、合格したのが警察官だけだったという、思いつく限りで一番浅い理由でしたね……。でも、それだけの理由で警察学校もちゃんと頑張って卒業できたところがすごい!
石川:だから素質はあったんでしょうね。
若山:根性だけはあるんですよ。あと、私は藤部長と源部長の掛け合いがすごく好きでした! 2人の掛け合いはどうでしたか?
石川:2人がちょっとライバル心というか、藤はあまり気にしていないのかもしれないけど、お互いバチバチしつつ、でも根本のところでは信頼しあっているから、何でも言い合えるところはいいなって思いました。
若山:あの2人がどういう関係なんだろうって、よくわからないんですよね。近づいたら離れるみたいな、結局プラスマイナスゼロみたいな感じを繰り返している距離感がすごく面白いんですよ(笑)。ちょっと近づこうものなら「気持ち悪っ」って否定していく藤部長がすごく面白いです。
石川:本音はどうなんだろうね(笑)。
若山:あと、藤部長は結構川合の家に入り浸っているところが多かったですよね。
石川:ああいうのいいよね。住んでいるところが近くて、たぶん藤もすごく寂しがり屋だと思うんですよね。あの性格なので男運も良くないから、丁度いいの見つけた!って感じだったんだろうなって(笑)。
若山:何だかんだ言って、川合は何か作ってくれそうですもんね。
石川:そうそう。面倒見がいいというか、突き放しはするけど、完全に突き放すこともないし、めんどくさいな~と思っても世話してくれるから、藤も安心して甘えている部分があります。
若山:仕事面では藤部長を頼っている川合だけど、私生活では意外と頼られているところもあるんですよね。
石川:頼ってます!(笑)
ーープライベート面では足りない部分が多いんでしょうね。
石川:仕事面ではパーフェクトなんですけどね。仕事ばっかりやりすぎてプライベート面ではできていない隙間を埋めてくれているのが、川合なんです!