特別上映版『あんさんぶるスターズ！！-Road to Show!!-』伊藤マサミさん×山下大輝さんインタビュー｜『あんスタ』は夢がある作品！

山下さん＆伊藤さんの驚きの海外エピソード

――今作では映画祭やレセプションパーティーといった華やかな場所が登場します。お二人がそういった場所での思い出があればお聞かせください。

山下：ライブも華やかな場所ですよね。ライブの演出はいつも華やかで驚きがあります。『あんさんぶるスターズ！Starry Stage 2nd ～in 日本武道館～』の時は、ステージに水面を表現する演出があって、とてもきれいだったんですよ。あれはすごく感動しました。しかも、あの時はイリュージョンをしたり、『Knights』はいろいろと華やかなことをさせていただいているなと感じています。

伊藤：そうだよね、いろいろさせてもらっているよね～

山下：たくさんの華やかな演出が全部集まってあのステージになっているから、そんな煌びやかな場所に立たせてもらって感動したことを思い出しましたね。

――会場の雰囲気で、ご自身の気持ちも変わりますか？

山下：全然違う！　スタジオで鏡に向かって練習している時とは、気持ちも全然違いますね。練習でも気持ちを乗せるために頑張りますけど、本番ほど乗らない（笑）。

伊藤：ハハハ（笑）。

山下：やっぱり本番でお客さんの熱気もあって、みんながペンライトを振ってくれると、さらに心躍ります。

伊藤：そこでやっとステージが完成するもんね。

山下：そうそう。あれに勝るものは今のところはないですね。

――伊藤さんの華やかな場所での思い出をお聞かせください。

伊藤：やはり僕らが何よりも一番美しいと思うのは、お客さんが客席からペンライトを振ってくれること。あれに勝るものはないと思うんですよね。どれだけお金をかけた装飾でも、人がそこにいることの価値、その方が僕は強いと思っています。

もちろんきれいな夜景はきれいだし、お金をかければどこまでも美しいものは作れるとは思いますが、人のパワーというのかな。思いの力というのは、すごく美しいなといつも感じていて、本当に感謝しています。

――これまで何度もステージに立たれている伊藤さんですが、そういった景色に慣れるということはないですか。

伊藤：慣れるということはないですね。でも、昼公演と夜公演でお客さんの質感が違うということはあります。今は特に、反応やレスポンスが聞けない状況なので、拍手とかペンライトで感じることができるのですが、お客さんにもそれぞれいろんな色があるので、プレイヤー側も「ここを抑えめに行きつつ、ここでエンジンかけてみよう」とか、歌の強弱やファンサの方向性を変えてみるとか考えます。やっぱり一体感だと思うんですよね。

もちろん毎回変わらないものを提供するということもよいけど、やっぱりライブは生ものなので、なにかメンバーが変えてきたなと思うと、自分も触発されるんです。そして、そういうことが起こると、ミックスアップの相乗効果でメンバーそれぞれのパフォーマンスも上がっていくんです。舞台上での発見というのもあります。

山下：うんうん。そこでしか生まれないものはあります。

――実際に参加してみたい、気になる映画祭はありますか。

山下：それほど映画祭について詳しい訳ではないですが、「カンヌ国際映画祭」（※4）はニュースでもよく見ますよね。あとは映画祭ではないけどNetflix（ネットフリックス）をよく見ています（笑）。

伊藤：「京都映画祭」（※5）はちょっと独特ですよね。京都自体が好きなのですが、ちょっとお祭りみたいで、街全体で催しているような感じですよね。「京都映画祭」へ遊びに行きたいなと思いますね。でもせっかく参加するなら、キャストもいいですけど、僕は脚本家や監督としてそこにいたいなと思いますね。

山下：うわ～、素敵！！

※4「カンヌ国際映画祭」：1946年に創設されたフランス・カンヌで開催される映画祭

※5「京都映画祭」：2014年に創設された京都市で開催される映画祭。

――今作の舞台はアメリカ・ニューヨークです。これまでお二人が体験した中で、海外での印象的だったできごとやエピソードがあればお聞かせください。

山下：アニメのイベントでアメリカ・ロサンゼルスに行かせていただいたことがあり、空港でいろいろとチェックされて、金属探知機みたいなすごい機械に入って、いろいろなポーズとってくださいと言われるんです。

伊藤：あぁ～、転送ポッドみたいなやつね。

山下：そうそう。それで言われた通りのポーズをした後に、係の方に手を上げてくださいと言われたので、「あぁ～、何だ！　ハイタッチするんだ！」と思って、「お疲れさん！」みたいな感じでハイタッチしようとしたことがあって……。

一同：（大爆笑）

伊藤：「海外の人は陽気だね～」って!?

山下：そうそう。あれはちょっと恥ずかしかったですね（笑）。

――伊藤さんはいかがですか。

伊藤：僕が初めてハワイへ行った時に、できるだけいろんなところを見たいなと思い、まず着いてすぐに「この木なんの木」のモンキーポッドへ行くことになったんです。

空港からタクシーに乗って、モンキーポッドのある場所まで連れて行っていただいて、運転手さんが待っていてくれると言ってくれたけど、それを断ったんです。

後から知ったのですが、あそこは都心部ではなく、基本的に徒歩では行けない国道のど真ん中にあって、そこへ行くには車以外の選択肢がなかったのにタクシーを帰してしまったんです。

その時はそんなことは知らずに、写真もたくさん撮って、楽しんだ後に、そのモンキーポッドの場所からワイキキまで行こうとしたら、何十キロも歩かなくてはいけなくて……それで歩きました。

山下：え～～!?

伊藤：ハワイはリゾート地だから、本当に一角だけしか栄えてないんです。でも、せっかくだから歩こうと、高速道路の横を通りながら歩きました。高架下の細い路地みたいなところに看板があって、「PRESIDENT」とか「NO」とか書いてあって、通るのが心配になったんです。

それで、日本にいる英語が話せる友だちにその道を通っても大丈夫かと尋ねると、そこは政府管轄外の道だと言われ、通らなくてよかった。怖いから、回り道していこうとなったんです。

山下：怖え～～！

伊藤：タクシーを帰してしまったのが失敗でした。知らないなら、調べなきゃダメだね。海外に行って、最初にしたことがウォーキングっていうね（笑）。

一同：（笑）。

伊藤：2時間ぐらい歩きました。

山下：やることなくした人みたいですね（笑）。

一同：（笑）。

――最後に本作を楽しみにしているファンのみなさんへメッセージをお願いします。

山下：今まで『あんスタ』を応援してくれた人たちにも、楽しいと感じてもらえるような要素がギュッと詰まった物語になっていますし、映画で初めて『あんスタ』を知る人にも、こんなに個性豊かなキャラクターが活躍している作品なんだと、知ってもらえる良いきっかけにもなるんじゃないかなと思います。ぜひぜひ、いろんな人と何回も観に来てもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします！

伊藤：『あんさんぶるスターズ！！』は、今までいろんな可能性を持って、ここまで歩んできたコンテンツだと思うんです。映画も一つの可能性だったと思うんですよね。今回の映画はこれからのさらなる可能性を感じられる作品になっていると思います。

今まで応援してきてくれた方にはまだ先があるんだと、「この映画を皮切りにまだまだ『あんスタ』は続いていくんだ」と思えるような作品ですし、初めて映画を観る方にとっては「なぜ今まで知らなかったんだろう？」とこの映画をスタートに、これまでの『あんスタ』を追いかけていただけるきっかけにもなるそんな素敵な映画になっておりますので、ぜひぜひ楽しみにしていただけたらと思います！

――ありがとうございました！

［文・宋 莉淑（ソン・リスク）］

『あんさんぶるスターズ！！-Road to Show!!-』作品情報

2022年3月4日（金）全国ロードショー！

ストーリー

アンサンブルスクエアのアイドルたちが出演した映画『桃源郷偶像拳』、『真夜中の BUTLERS』、『La Mort』が、毎年ニューヨークで行われるアイドル映画の祭典「アイドルフィルムフェスティバル」（IFF）にノミネートされた。

授賞式に参加するため、代表に選ばれたアイドルたちはニューヨークへ向かうことに。彼らは映画祭やレセプションパーティーに参加したのち、授賞式前に束の間の観光を楽しもうと、ニューヨーク市内の様々な場
所に出かけ、満喫するが、そんな彼らに怪しい影が忍び寄っていたのだった…。
　

キャスト

遊木 真：森久保祥太郎
衣更真緒：梶 裕貴
白鳥藍良：天﨑滉平
礼瀬マヨイ：重松千晴
乱 凪砂：諏訪部順一
葵 ひなた：斉藤壮馬
桜河こはく：海渡 翼
朔間 零：増田俊樹
瀬名 泉：伊藤マサミ
朔間凛月：山下大輝 ほか
　

スタッフ

原作：Happy Elements
監督：菱田正和
チーフディレクター：中谷亜沙美
特技監督：三室健太
脚本：木野誠太郎(Happy Elements）
キャラクター原案：Happy Elements
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督：飯塚晴子
アニメーションキャラクターデザイン（TVシリーズ）：下谷智之、長田絵里
美術監督：宮本実生
色彩設計：鈴木依里
撮影監督：上條智也
編集：長谷川 舞
音楽プロデューサー：桑原 聖
音楽：加藤達也
音響監督：濱野高年
アニメーション制作：david production

配給：バンダイナムコアーツ

公式サイト
アニメ公式ツイッター(@stars_animation)