春アニメ『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』幽霊ちゃん役・日高里菜さん、伏原さん役・金元寿子さん、みゃーこ役・小原好美さんによる声優公式インタビューが公開!
2022年4月7日(木)より放送開始となるTVアニメ『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』より、幽霊ちゃん役・日高里菜さん、伏原さん役・金元寿子さん、みゃーこ役・小原好美さんが登場する声優公式インタビュー第1回が公開されました!
後日公開となる第2回には、倉橋さん役・内田真礼さん、リリィ役・石原夏織さんが登場予定です。
TVアニメ『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』声優公式インタビュー第1回
――最初に作品に触れたときは、どんな印象を持ちましたか?
日高:幽霊ちゃんたちが可愛いのはもちろんなんですが、社畜さん(伏原さん)が本当に社畜で、思った以上に過酷な働き方をしている印象でした。だからこそ、ちょっとお仕事に疲れてる人に触れてほしい、本当に癒しになったらいいなと思いました。
金元:タイトル通り、仕事に疲れた人の心に染みるというか、癒される作品だなと感じました。お話もわかりやすいですし、季節の事柄をしっかり拾っていて、温かい空気感が伝わってくるところも素敵だなと感じました。
小原:小柄な子が登場する作品はたくさんありますが、子供が主人公を何とかして癒したいと頑張っている姿を描いていて、その純粋さにまず惹かれました。失敗しても一生懸命頑張るところが可愛らしくて、すべてに癒されるなと思ったのが最初の印象でした。
――幽霊ちゃんは、とにかく可愛いが詰まったキャラクターですよね。
日高:もう、可愛いのひと言に尽きますね! 社畜さんを立ち去らせるためにいろんな手を尽くすけれど、うまくいかなくて失敗して泣いているところも、あわあわしながら頑張っているところも抱きしめてあげたくなる子です。大きな目から涙をぽろぽろこぼしている姿を見ると、たまらなく愛おしくなります。
金元:伏原さんを助けようとする気持ちが優しくて、その思いにだいぶ救われているなと感じます。あと、一生懸命ながらもドジで失敗している部分が可愛くて。特にコピー機に挟まれた回はめちゃくちゃ印象に残っています。
小原:伏原さんの優しさに触れて、彼女を好きになっていく関係性がすごく素敵なんですよね。笑っているか泣いているかのどっちかが多いけれど、それも彼女の魅力なのかな。みゃーこから見てもそうなんですが、一生懸命すぎるところが放っておけなくなりますね。
――伏原さんは基本的には常識人だと思いますが、社畜具合がすごいですよね。
金元:伏原さんの会社にはすごい上司がいるんですが、声が付いたらパワーアップしていて、こんなに厳しい環境で頑張っていたんだなとわかったんです。でも、嫌々働いているわけではなく、ただ忙しくなってしまっただけなんですよ。
――目の下のクマで、お疲れ具合が感じられます。
金元:スタッフの方に「もっと目の下にクマがある感じで」と言われて、自分が想像しているよりもだいぶお疲れの社畜さんなんだなと感じました。でも、そんなダウナーだった伏原さんも幽霊ちゃんやみゃーこに接することで、少し心の動きが見えてくるんですよ。
日高:仕事に疲れ切っているときから、ツッコんだりボケに回ったり、可愛ければなんでもいいっていうスタンスだったり……社畜さんってすごいですよね(笑)。
小原:伏原さんは、可愛らしい部分もあるけれど、「可愛い」って言うときにものすごい顔をしていて、ちょっとおっさんぽいところもありますよね(笑)。ギャグ的な要素を1人で担っていて、クスッと笑えるところもすごく魅力的だなと感じています。
日高:わかる~。あまりにもおっさんぽいところがしっくりきすぎて、ひーさんっておっさんっぽさがわかるのかなぁ……と思っていたんですけど。
金元:部屋が汚い部分は共感しながら演じてるよ?
日高:リアクションしづらいです!(笑)
小原:共感のポイントはそこですか!(笑)
――みゃーこは長生きをしているからか、幽霊ちゃんよりも少しお姉さんな雰囲気です。
小原:初登場時、黒猫姿から人間になった瞬間に幽霊ちゃんと伏原さんは驚いていましたが、私も「こんな可愛い子なんや!」みたいな気持ちでした(笑)。
私は、みゃーこが加わったことで、だんだんと3人が家族みたいになっていくところが好きなんです。伏原さんを取り合うような関係でもあって、幽霊ちゃんに対してお姉ちゃんでいなきゃと思っている。その姉妹のような関係も好きです。
金元:それこそ娘か妹たちに対するように「仲良くしなよ」とか、伏原さんがそういう茶々を入れられるようになるのも、みゃーこが来たからなので、伏原さんの心にも幽霊ちゃんにとっても、すごくいい存在なんだなと思います。みゃーこはおませさんで、幽霊ちゃんのお姉ちゃんになろうと頑張っているところとか、幽霊ちゃんのお世話してあげようとか、そういう健気な部分が可愛いですね。
日高:みゃーこがお姉さんぶって、ちょっと背伸びしている感じがたまらなく愛しいんですよね。最初こそ幽霊ちゃんとはライバル的な立ち位置でしたが、どんどん幽霊ちゃんをサポートするようになって、素直になれないけど優しい部分が見えてきて……。最初のツンツンした感じも、だんだん寄り添ってくれるようになるところも猫っぽくて、その変化がすごく魅力的です。
――幽霊ちゃんは、喜怒哀楽がわかりやすい子ですが、演じるときにどういったことを大切にしましたか?
日高:常に一生懸命で頑張ってる感じが出るように。ひーさん(金元さん)が社畜さんを演じると、立ち去ってほしい気持ちがよりいっそう強くなるので、私も幽霊ちゃんと同じ気持ちでマイク前に立てました。
大切にしたのは、「タチサレ」のバリエーションですね。1話のうちに何十回と言うセリフでもあるので、根底にある「可愛い」はぶれないようにしつつ、いろんな言い方を考えました。それから、みゃーこが出てきたときに嫉妬をするのもポイントだと思うんですね。そういうところでは、見ている人が「いじらしいなぁ」と思えるくらいの表情を付けるようにしました。
――幽霊ちゃんは、ボイスチェンジャーを使う話がありますよね。
日高:加工された元の声も、私のものなんです。幽霊ちゃん自身も、きっといろいろ工夫していると思ったので、自分でもいろいろと変えながら挑戦してみました。
金元:幽霊ちゃんとみゃーこは、ほかの作品ならSEになるだろうというところも声を当ててくれているんですよ。めちゃくちゃ可愛いので、ぜひ探してほしいです。
小原:幽霊ちゃんを演じている里菜さんと、クールなキャラクターを演じているときの里菜さんとのギャップがすごくて。ああ、可愛いってこういうことなんだってすんなり入ってきたんです。それに影響を受けて自分も可愛く演じようと思ったら、スタッフの方から「みゃーこは可愛く演じないでください」って言われました(笑)。
――伏原さんは、基本的には声の雰囲気もフラットですよね。
金元:そうですね。ただ、たまにすごくインパクトのある表情をするので、その表情はかなり意識しながら演じました。あと、3人でアフレコをしていると、本当に2人が可愛いんですよ。さっき「可愛い」の演じ方についての話がありましたが、2人の演技を聞いていると、だんだんとにやけてきちゃうので、伏原さんの「可愛い」も自然に演じられるんです。2人の掛け合いを聞いて、「あ~可愛い」と思っているところに出番が来るので、「よし、『可愛い』って言いに行こう」とスムーズにマイク前に移動できるんです(笑)。
日高:「可愛い」は、原作での記載とはまた違った豪華な声優さんが担当されているんですが、ひーさんバージョンもあって、それが可愛いんですよね! 私はひーさんのお芝居を聞いていて、スタッフさんのディレクションに対する瞬発力のすごさと、想像の斜め上を行くお芝居に笑いをこらえるので必死でした。でも、そういうところも含めて、社畜さんってすごく身近ですよね。ひーさんのお芝居もナチュラルで、疲れ切っているお芝居も含めて素敵だなと思います。
小原:金元さんの声がすごく優しいので、3人が話していると微笑ましくなりますよね。ギャグになると私たちも置いていかれてしまうので(笑)、その戸惑いや怯えたり泣いたりするやりとりも、自然に伝わるんじゃないかなと思います。
――みゃーこは、ツンツンしつつも声に感情が出ちゃっているところが可愛いです。
小原:ツンツンした子はあまり演じる機会がなかったので、私にとっては新たな挑戦でした。幽霊ちゃんと対照的でもちゃんと可愛さもある子なので、彼女の良さをどう引き出せるかということは常に考えていました。でも、ツンツンするのって楽しいんですよね。幽霊ちゃんが涙目になった裏で、実は「しめしめ」みたいな顔をしているんじゃないかなとか、想像しながら楽しんで演じています。
金元:みゃーこって、切ないバックボーンもあるし、長生きをしているということもあって、どんな声がピッタリなんだろうって思っていたんですね。小原さんの声がその雰囲気にピッタリで、初めて聞いたときに「あ、みゃーこだ」って感じることができました。
日高:みゃーこは、Sっ気もあるけれど、ちょっときつい言葉もここちゃん(小原さん)の声が乗ることでマイルドになっていくという……。
金元:小原さんが拝み始めましたね(笑)。
日高:(笑)社畜さんを立ち去らせることだけ考えていた幽霊ちゃんが、みゃーこが現れたことで社畜さんのために何かしたい、一緒に頑張りたいという視点を持つようになる。本当にみゃーこはいいお姉ちゃんで、ほっこりさせてる存在ですね。
小原:ちょっと話は逸れちゃうんですけど、実家でも黒猫を飼っていて、その子も拾ったんですね。実家の黒猫ちゃんは、みゃーこほどツンツンはしていないけれど、みゃーこ役が決まったときに、私と弟を見守ってくれている黒猫ちゃんと重ねながら演じたりもしました。みゃーこが自分の過去を語る話も、どこか黒猫ちゃんと似た境遇だから演じながら切なくなって。非現実的な話ではあるんですけど、そんなふうにリアルさもあるので、見ている方にそんなところでも共感していただけるよう、私も感じたまま演じました。
――演じているキャラクターに共感できるところはありましたか?
日高:似てる部分かぁ……ありますかね?
小原:あります! アフレコ現場に置いてあるおいしいものを、休憩中にニコニコしながら食べている里菜さんは、幽霊ちゃんにそっくりです!
日高:それは、ただ食いしん坊なだけでは(笑)。
小原:幽霊ちゃんって人一倍うれしそうに食べるので、その空気が自然と出てくるところは似ていると思います!
日高:ありがとう~うれしい~。
金元:私は伏原さんにドンピシャというわけではないですが、仕事をしているときにほかに目がいかず、淡々と過ごしてしまっているところが似ているのかもしれません。
小原:私は……Sっ気があるところ?(笑) たまに、「この人はいじったら楽しそうだな」と思うことがあるんです。もちろん、いじるにしてもちょっとだけですよ!
日高:周りをちゃんと見られるところが似ていると思うよ? ここちゃんは、一歩引いて現場を見てくれて、ツッコミやアシストをしてくれる。そういうところがみゃーこに似ていると思うな。
小原:ありがとうございます。そこだけ書いてください!
――周りに伏原さんのような人がいたら、立ち去らせる努力はすると思いますか?
日高:仕事をしなくちゃいけない気持ちはわからないでもないので、みゃーこと同じで一緒にやります、手伝いますって言いそうです。
小原:帰ろうじゃなくて、最初はまず話を聞きます。「じゃあ何かできることある?」って聞いてから、早めに帰らせてあげるように協力するかな?
金元:私は、とりあえず温かいお茶やアロマでちょっと眠らせます。寝ていただければ、あとは引きずってでも立ち去らせます(笑)。
――伏原さんの仕事ばりに、皆さんが熱中するものは?
日高:私、ドラマが大好きで、完結している作品は最終話まで一気に見ちゃうんです。旅行に行く前日にも、朝まで見ちゃった経験があって。見始めちゃったら止められないんです。
小原:わかります! 私は、今はギャグもののドラマや映画を見始めたら止まりません。すごくお芝居を見たい欲が強くて、アニメと違ったジャンルから何か吸収できないかな……って思っちゃうんですね。何度も繰り返し、物語の構造を考えながら見ていたら、3話しか見ていないのに朝になったりしていました。
金元:すごい集中力だね。
小原:実は、あんまり集中力がないので、Vチェックをするときは前半と後半をわけているんです……。
金元:そうなんだ(笑)。私は、百円ショップかなぁ……。欲しいものがなくても、「買ったら便利かな?」と考えて、どんどん物が増えていっちゃうんです。百円ショップって入ると片づけのやる気が出るんですよ。ただ、買うまでがピークなのが問題ですね(笑)。
――作品タイトルにちなんで、皆さんが癒されることは?
小原:私は猫ですね。お迎えして一年ぐらい経ったんですけど、人間みたいな子なんです。最近は私の仕事を理解してきたみたいで、パソコンでVチェックをしているときに熱心に映像を見ています。止めてほしくないところで止めちゃうのが困りものですが、一生懸命頑張っているときにそばにいてくれると癒されます。あと、家に帰ったときに玄関まで幽霊ちゃんのように迎えに来てくれる姿が幸せです。
日高:私は食べることに信じられないほどの執着があるんです。だからおいしいものが癒しです。自分で作るのも好きで、野菜をずっと切っているのもいいし、コンロをフル活用して同時に複数の品を作り上げたときは、達成感と同時に癒しも感じます。
あと、おしゃべりが好きなので、誰かと何かを話すだけでも癒されます。コロナ禍でアフレコにかける時間が短くなっている中、『社畜さん』はじっくり時間をかけてくださったこともあり、現場に来るだけでも癒されていたんだなと感じました。
金元:私も、『社畜さん』の現場でしゃべっていると癒されました。お芝居しながらも癒されてたんですけど、いつも会話するメインメンバーで収録ができることもとても幸せでした。休憩時間に作品についてや、なんでもないお互いのことを話す機会が取れないことが多かったので、改めてこういう時間が大切なんだなと気づきました。
小原:掛け合いって本当に大切ですよね。最近のアフレコでは、自分のパートが終わったら即帰らなければならなかったので、物語の流れそのままに、皆さんと演じられることがとてもありがたかったです。
――作品の推しポイントを語ってください!
日高:幽霊ちゃんたちが社畜さんに癒しを与えようとしているようにも見えますが、社畜さんも幽霊ちゃんたちに何かしたい、こういうものをあげたいと考えているんですね。幽霊ちゃんたちからの一方通行じゃなく、お互いがお互いのことを思っている優しい世界が描かれていて、忙しいときにこそ、誰かに優しくすることが大事なんだと感じられる作品になっています。なので、仕事で疲れている人はもちろん、嫌なことがあったり、今ちょっとつらいなと感じていたりする人にもぜひ見ていただきたいです。疲れた夜に見ても、朝の通勤前に見てもいい、まったりとしたリズムの作品でので、ぜひチェックして癒されてください。
金元:テンポがまったりとしていて、作品から暖かさを感じていただけると思います。光の演出など細部にもこだわっていて、全編に優しさが詰まっているんです。ほろっとしたり、笑えたり、こり固まって四角くなってしまった人の心をフワッと柔らかくしてくれるので、ぜひまったりしながら見ていただけたらうれしいです。
小原:このご時世、大変な思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。そんな皆さんに少しでも癒しを届けたいと、チーム一丸となって作り上げました。音楽も絵のタッチも、そして色合いもすべてが目にも心にも優しい作品になっています。本作が「こういうのんびりした日常もいいな。今度休みになったら、ちょっとゆっくり過ごそうかな」と考えるスイッチになればいいなと思っています。お風呂から上がって寝るだけというタイミングに見ていただくのにもピッタリですので、いい意味で何も考えずに見ていただけたらと思います。
TVアニメ『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』作品情報
放送情報
AT-X:4月7日(木)21:00~ ※リピート放送:毎週(月)9:00/毎週(水)15:00
TOKYO MX:4月7日(木)22:00~
BS日テレ:4月9日(土)24:30~
BSフジ:4月12日(火)24:30~
※放送日時は都合により変更となる場合がございます。
配信情報
J:COMオンデマンド「メガパック」、みるプラス「見放題パック プライム」にて4月7日(木)より毎週木曜22:30~先行配信開始!
あらすじ
社畜の伏原さんが夜中まで会社で仕事をしていると、フロアに「タチサレ~」という不気味な声が鳴り響く……。その声の正体は、小さな幽霊ちゃんだった!
健康のために伏原さんを立ち去らせたい幽霊ちゃんと、幽霊ちゃん可愛さに立ち去りたくない伏原さん。そんな2人(?)が織りなす、癒され可愛いハートフルストーリー。
スタッフ
原作:有田イマリ(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:南原玖宇
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:田中春香
音響監督:立石弥生
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:宝野聡史、葛西竜之介
音楽制作:ポニーキャニオン、アップドリーム
オープニング主題歌:石原夏織 「Cherish」
エンディング主題歌:内田真礼「聴こえる?」
プロデュース:ドリームシフト
アニメーション制作:project No.9
キャスト
幽霊ちゃん:日高里菜
伏原さん:金元寿子
みゃーこ:小原好美
倉橋さん:内田真礼
リリィ:石原夏織
今週の「可愛い。」担当:???