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『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』二階堂ルイ役 三森すずこインタビュー

『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』二階堂ルイ役 三森すずこさんインタビュー|『オッドタクシー』ファンはスッキリできるはず!この映画で更にルイの深堀りも!

ルイは向上心が強く、負けず嫌いで共感できる点も。でもミステリーキッスに入るのはちょっと……!?

――演じるルイの印象とご自身との相違点をお聞かせください。

三森:ルイは気が強くて、自分をしっかり持っている女の子です。ただ向上心が強かったり、負けず嫌いなので、「こんなにかわいいのに結構キツい部分があるんだな」というのが第一印象でした。でもアイドルとして人前に立つ子なので、向上心や負けず嫌いなところは必要だと思うし、私にもそういう部分があるので共感できました。と言いつつもつねにストレートに発言して、オブラートに包まない物言いは「強いな」と。私は例え、思っていたとしても「これは言えないな」と躊躇するようなことでもルイはズバズバ言っちゃうので。

――ルイの「歌もダンスも巧みにこなす」ところは三森さんと同じですね。

三森:ありがとうございます(笑)。歌とダンスは誰にも負けたくないところは似ているかもしれません。

――ルイはアイドルグループ・ミステリーキッスのセンターですが、印象や魅力を感じた点はありますか?

三森:ミステリーキッスは手売りをしたり、あんなにお客さんが少ないライブでも一生懸命で。「これからはい上がっていくんだ」という強い気持ちを感じるし、結成当初からプロ意識が高く、素敵なグループだなと。でもメンバー間の不仲とも思えるような人間関係を見ると、「私はここに入るのは怖いな」と思いました(笑)。

――ミステリーキッスのデビューシングル「超常恋現象」が発売中ですが、どのようなことを意識してレコーディングされたのでしょうか?

三森:普段のルイの冷静さやシリアスさは一切捨てて、ステージ上でファンのみんなの前で歌っていることを意識して、キラキラした部分が出せたらいいなと思いながら歌いました。

 

――三森さんは、出演したアニメから派生した様々なグループで活動されてきましたが、その経験が今作で活かせたところはありますか?

三森:今までやってきたグループ活動の中で、ミステリーキッスが一番人数が少なかったんですけど、「女の子が複数集まるとこんなこともあるんだな。こんなことなくてよかった」って(笑)。演じながら過去のグループ活動を思い返すこともありました。

お気に入りキャラは漫才コンビのホモサピエンス。全13話の中で衝撃的だったのはヤノの登場

――演じるキャラクター以外のお気に入りをお聞かせください。

三森:漫才コンビ、ホモサピエンスの馬場さんと柴垣です。ミステリーキッスはアイドルに見せない表情など、あるあるがよく描かれていますが、ホモサピエンスは「芸人さんのコンビってきっとこんなことあるんだろうな?」と思わず納得してしまうシーンが結構あって。例えば馬場さんだけレギュラー番組が決まってしまったり。いろいろな業界でのあるある……あったら嫌だなと思うことや感情のリアルな動きが垣間見えるところが『オッドタクシー』の特徴であり、魅力だと思うので、それを象徴する二人じゃないかなと。「芸人さんたちが見たらどう思うんだろう?」とちょっと気になります(笑)。

ホモサピエンスのラジオ番組にメールを送るハガキ職人の長嶋さんに「向上心がない」と指摘されていたシーンはかわいいそうだなと思いつつもちょっとおもしろかったりして結構ツボでした(笑)。二人のぼーっとした感じが好きです。

――TVシリーズの全13話の中で印象的なシーンやエピソードをお聞かせください。

三森:謎のヤノの登場シーン(7話)です。ラッパーのMETEORさんが演じられていて、アニメの中でもルイが「なんでこいつラップ?」と疑問を口にしていましたが、私も物語が中盤を過ぎ、後半に入るところで急にラップキャラが出てきたことが衝撃的で(笑)。そこから毎回、ヤノが登場するたび披露するラップに興味津々でした。台本上だと文字でしか書かれていないので、実際にどんな音声になるのかオンエアで聴くのが楽しみでした。

映画化を知って「これ以上やることあるのかな?」。映画の収録で嬉しかった出来事とは?

――映画が決まった時の感想は?

三森:まず「これ以上、やることあるのかな?」と思いました。TVシリーズがきれいに収まっていたので、映画化を知らされた時には「どんな話になるんだろう?」と。各キャラクターの証言を元に、真実をひも解いていくようなお話になると聞いて、「あの楽しかったTVシリーズのお話をもっと掘り下げることができるんだ」という嬉しさがありました。

――今作の台本やPV(予告編)の映像をご覧になった印象をお聞かせください。

三森:台本を見たら一人ひとりずつのシーンが多くて、「この人のこのシーンを取り上げるんだ」と思ったし、本当に取り調べを受けている感覚になりました。そしてPVを見た時は純粋にいちファンとしてワクワクしました。「また、『オッドタクシー』が見られるんだ!」って。

――TVシリーズ以来、久しぶりの収録だったんですか?

三森:TVシリーズの収録が2020年の前半くらいだったので、約2年ぶりです。二階堂を思い出す作業から始めました。今回はTVシリーズで起きたことを振り返るような感じだったので収録も淡々と、メンタル的にもテンションの上げ下げもほとんどない、ニュートラルな感じで粛々と収録が進んでいきました。

今回は一人での収録で、他の人たちがどんなお芝居をされているのか、わからない状態だったので完成した映像を見るのが楽しみです。

――誰かと話したくなるアニメなので、他のキャストさんと一緒じゃなかったのは残念でしたね。

三森:でもたまたまスタジオの廊下で、ダイアンの津田(篤宏)さんとユースケさんにお会いすることができました。津田さん演じる馬場はルイの恋人役なのに一度も一緒に収録していなかったので、やっとお会いできて嬉しかったです。あとトレンディエンジェルのたかしさん(樺沢役)ともすれ違いました。芸人さんチームの方とはTVシリーズでも別々の収録だったので、今回の映画で一緒に収録はできませんでしたが、お会いすることができてよかったです。

 

(C) P.I.C.S. / 映画小戸川交通パートナーズ
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