音楽
羽多野 渉 LIVE 2022-colors- 詳細レポート

羽多野 渉さんのアーティスト活動10周年を記念したライブを自身の誕生日に開催!サプライズで小野大輔さんが登場し、涙する感動シーンも!『Wataru Hatano LIVE 2022-colors-』レポート

2021年12月にアーティスト活動10周年を迎えた羽多野 渉さんが自身の誕生日である3月13日、東京・中野サンプラザホールにて『Wataru Hatano LIVE 2022-colors-』を開催!

有観客でのソロライブは約2年ぶりで、デビュー曲「はじまりの日に」から最新シングル「ナニイロ」まで新旧シングル曲を網羅し、人気アニソン「Get Wild」もカバー。更に夜の部では、櫻井孝宏さんからのビデオコメントに加えて、小野大輔さんがサプライズ登場し、羽多野さんが涙する場面も。

羽多野さんの10年を凝縮したステージ、夜公演の模様をレポート!

10周年&誕生日記念ライブは過去を振り返る映像と共に幕開け。「ずっとずっと」待っていた2019年以来の有観客ライブへ

会場が暗転するとオーバーチュアと共に過去のライブやリハーサル、バックステージの様子が中央のモニターに次々と映し出され、羽多野さんの「ずっとずっと」の声が何度もリピートする声が聴こえてくる。そのまま「Heart to Heart」のイントロが流れると羽多野さんが黒いジャケットとパンツ、ジャケットの下には白いシャツとラグジュアリー感のある衣装を着て元気に登場。「今日は楽しんでいきましょう!」。

ポップなメロディとギター、ベース、キーボード、ドラムによるバンド演奏にのって、体を揺らしながら歌う羽多野さん。1コーラスを歌い終わったところで、両サイドから衣装も羽多野さんと同じ黒いジャケットと白いシャツ姿のダンサーのNAOKIさん(ライブや楽曲の振り付けも担当)とYU-TAさんが1人ずつ登場し、歌う羽多野さんの周りを衛星的に動きつつダンシング。サビでは冒頭の「ずっとずっと」のフレーズが聴こえ、実はオーバーチュアは「Heart to Heart」をアレンジしたもので、ここに繋がっていたという演出が! 「ずっとずっと待ってたこの瞬間を」も2019年のライブツアー「Futuristic」以来、久しぶりの有観客でのワンマンライブで、お客さんと「Face to Face」できるこのライブへの心境を表しているかのよう。

続いてシンセサイザーによる弦楽器のような神秘的なサウンドが流れたと思ったら、突然ホーンのゴージャスな演奏が鳴り響き、ジャジーな香り漂うアッパーチューンの「Mach 1.67」。黒いハットをかぶったダンサー2人に挟まれた羽多野さんはそろってボックスを踏む華麗なステップを見せたり、体を斜めにし、右腕を高く上げてキメたりとカッコいいダンスを披露。間奏ではダンサーをそれぞれ指差すと銃で撃たれたかのように倒れ、そのまま正面を向いてクールに投げキッス。声を出せないお客さんから思わず吐息が。

アコースティックコーナーでは、スパニッシュ風のアレンジ曲もあり、原曲とは違う魅力を披露

序盤からシックかつセクシーなステージングを見せてくれた羽多野さんでしたが、直後のMCコーナーでは笑いながら「40歳頑張ったでしょ?」。音楽活動10周年を迎えたことについては「自分ができることを、昨日より今日、今日より明日とやっていったら音楽活動も10年になっていました。皆さんのおかげです。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べると会場から祝福の大きな拍手。「このライブは今までのライブのいろいろな彩りをちょっとずつ持ち寄って、これまでこんな音楽活動をやってきましたというまとめのような。でもゴールではなく、1つの通過点、1つのセーブポイントに来たような」と説明。そして「Mach 1.67」が「Hikari」と並んで、『ハマトラ』のED候補曲だったという裏話を語った後、「今度はアコースティックな響きを」と紹介して「Vivid Junction」。

オリジナルは激しく情熱的な曲ですが、今回はピアノの美しい調べとドラムの代わりにカホン(木箱のような楽器)にアコギなど、アコースティックなバンドセットに。澄んだ演奏で歌う羽多野さんの歌声はさわやかかつ伸びやかに響きつつも、熱さやエモーショナルさはそのまま。歌の後には「僕が渡した簡単なプロットから結城アイラさんが150%増しくらいオシャレに書いてくださいました。ニュースなどを見ていると今、僕らは未来の分岐点に立っているような気がしますが、この歌詞から自分がどういたいのかという強い想いが大事じゃないかと。ぜひこの曲をそばに、一人ひとりの人生を歩いてもらえたら」という曲に込められたメッセージと想いを伝えてくれました。

次の曲「覚醒のAir」ではアコギとアコーディオンの音色、カスタネットが刻むリズムでスパニッシュ風になり、歌う羽多野さんのバックにもバラの花びらが乱れ散る映像演出でより情熱的に。Dメロのセリフ風の歌詞、「俺だけみてろ」では正面を真剣に見つめてリップ音を響かせると、声を出せないながら大きく揺れる客席。きっと撃ち抜かれた人、多数。ちなみにアンジェロさんによるとイントロのギターソロはリハーサルから本番を通して、毎回違うフレーズを弾いていたそう。

アコースティックコーナー最後の曲は「ハートシグナル」。オリジナルは明るく、ポップな曲ですが、ここではミドルテンポで、さわやかなシンセとそよ風のようなウインドチャイムの優しいオケで羽多野さんの温かい歌声がいっそう心に響きます。サビに入ると羽多野さんとネコのかわいいイラストがモニターに映し出されて、思わずほっこり。2コーラス目からバンド全体の演奏になり、ダンサーも参加。クラップできるパートではお客さんも一緒にクラップ。アウトロなしで、半身でキメポーズするとステージは暗転。

 

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