春アニメ『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』放送直前! 石川由依さん×早見沙織さん×潘めぐみさんインタビュー|振り切ったデッドマスターとストレングス、常にフラットなエンプレスとのやり取りに注目
これまでOVAやTVアニメ版など、原作をベースにさまざまな展開を見せてきた人気コンテンツ『ブラック★ロックシューター』。そのリブート作として、TVアニメ『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』が2022年4月からスタートする。
さらに今作は「Disney+(ディズニープラス)」初の国内制作アニメの見放題独占配信作品となる。今回はそんな本作にてエンプレス[ブラックロックシューター]を演じる石川由依さん、デッドマスターを演じる早見沙織さん、ストレングスを演じる潘めぐみさんに、作品に対する思いを聞いた。
荒廃した世界で人類を守るために戦う新たな『ブラック★ロックシューター』の魅力は?
――『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』の印象を教えてください。
石川由依さん(以下、石川):近未来の荒廃した世界で、ヘーミテオスユニットであるエンプレスたちが絶滅の危機にある人類を守るため戦うという世界観がカッコ良くて好きです。最初にイメージボードを見させていただいたんですけど、それが本当にカッコ良くて! 絵を見ただけでゾクゾクワクワクしました。
もともと『ブラック★ロックシューター』はアニメ化もゲーム化もされていますけど、スタッフさんたちがhuke先生の絵から更なるインスピレーションを受けて、新たな物語を紡いでくださっているので、今まで愛してくださった方にも、これから知ってくださる方にも楽しんでいただけたらと思います。
潘めぐみさん(以下、潘):荒廃した世界での戦闘シーンがあって、その後、2062年とテロップに書いてあったんです。そこで、「あれ? そんな遠くない未来だ」と思いました。でもパラレルとしての近い将来の話で、こういう未来があるのかもしれないなと思いました。
人類とAIが戦うというのも、あり得なくはない世界観だし、最近ではAIも発達してきましたし、それが人類と交戦するようになるのも、そう遠くないのかなって思いました。
早見沙織さん(以下、早見):映像の最初の5秒くらいで、もう映画みたいなんです! 一気に引き込まれて、この世界はどうなっていくんだろうとドキドキしました。今自分がいる世界からしたら、こんなこと起こるわけがないと思ってしまうけど、町並みやビル、荒廃した風景がリアルで、本当にこういう場所があるんじゃないか、2062年にはこうなるかもしれないと思ってしまいました。
――それぞれ演じているキャラクターについて、その魅力はどんなところにありますか?
石川:エンプレスは、ヘーミテオスユニットの生き残りで、リーダーだったキャラクターなんです。第1話では完全に記憶をなくしていて、自分が何者なのかもわからない状態からスタートしているんですけど、夢に見た、記憶にある場所に行こうとしているんですね。
記憶がないのでボーッとしている感じもあるんですけど、何も知らないからこそ誰かと話しているときのすれ違いで、思わず笑ってしまうようなかわいいところもあるんです。ただ、誰かがピンチになったときは、戦って守らなければいけない。自分が犠牲になってでもみんなを守りたいという気持ちが常にあるんですね。そういうところの意志の強さはある子だと思っています。
潘:ストレングスは、名前のごとく強さなんですけど、好戦的だけど二面性があったりするんです。そこはのちのち明かされるんですけど、記憶はエンプレスと同じく曖昧で、でもなぜかエンプレスやデッドマスターのことは覚えているんです。敵か味方か分からないけど、漠然とした感覚が共感性がある。何かあったんじゃないかな、前世?みたいな感覚というか(笑)。
でも好戦的でありつつ、脳筋ではないんですよ。だいたい好戦的で強気なら、知的というよりは強さをアピールすることが多いけど、彼女は意外と知識がある。その相反するところが混在しているバランスを、ブレずにどう演じるかはちょっとチャレンジでしたね。
早見:デッドマスターもヘーミテオスユニットの生き残りで、色々あって情緒がだいぶ不安定な女の子なんです。序盤は謎が残る感じで出てくるんですけど、出れば出るほど彼女の内面の芯の部分がすべてエンプレスになっているんですよね。
エンプレスに対して、恐ろしいまでの偏愛を抱えていて、エンプレスのことになるとスイッチが入ってしまう。同じ一連のセリフでも態度が全然変わってしまうことがあったり、相手が求めている答えをしなかったりすると、さっきまで語尾にハートマークが付いていたのに、いきなりこんなに変わるの?というほど変わってしまう。そんな狂気めいたところを持っている人ですね。