アニメ『トモダチゲーム』片切友一役 小林千晃さんインタビュー|ドラマ感覚で楽しめるアニメ!動く友一の姿と、彼が見せる表情&トリックをお楽しみに【連載 第1回】
人気コミック原作のアニメ新番組『トモダチゲーム』(原作:山口ミコト・漫画:佐藤友生/『別冊少年マガジン』連載中)が2022年4月5日より放送開始!
『トモダチゲーム』は、緻密な心理戦とトリック、そこに人間ドラマも絡んでいくサスペンス作品。普通の高校生の友一と、仲のよい友人の志法、天智、誠、ゆとりが突然、莫大な借金を抱え、謎のトモダチゲームへの参加を余儀なくされます。友情と絆で結ばれた5人なら簡単にクリアできるはずが予想もしない方向へと進んでいき……。
TVアニメの放送開始を祝して、アニメイトタイムズではインタビュー連載をお届けしてまいります。記念すべき第1回は主人公の片切友一を演じる小林千晃さん! 『トモダチゲーム』の魅力や放送直前の1話の見どころをご紹介いただきつつ、『トモダチゲーム』にちなんだ質問にもお答えいただきました!
ゲームのトリックの緻密さにハラハラ。人間ドラマとスリリングなゲーム性を合わせた素晴らしいエンターテインメント作品
――『トモダチゲーム』の原作やドラマ、実写映画等をご覧になった感想は?
片切友一役 小林千晃さん(以下、小林):まず原作を読ませていただいて、すごくおもしろかったですし、作中で繰り広げられる各ゲームのトリックが緻密で毎回驚いたり、ハラハラどきどきしてしまいました。
ドラマと実写映画も見ましたが、原作同様にトモダチゲームの中での各プレイヤーとの駆け引きやトリックを主軸に置きつつも、「友達とは何か?」や「自分にとっての友達とは?」を問いかけるような人間ドラマが重視されていて。どのキャラにも普段見せている顔とは違う面や過去があって、それは実社会でも当てはまりそうなことで。濃密なドラマとスリリングなゲーム性をうまく調和させて、エンターテインメントとして成立させる手法も見事だなと感心しました。
そしてドラマや映画には、原作では描かれていない、シーン間にあった出来事や新たなキャラクターが出てきたり、オリジナルの要素も詰め込まれていて、「おもしろいし、上手だな」と思いました。
――キービジュアルやPVをご覧になった印象をお聞かせください。
小林:まずキービジュアルはみんな、悪い顔をしているので、「きっとみんな、裏の顔があるんだろうな」と想像できると思います。しかもキャッチが「友達、いくらで売りますか?」ですし(笑)。この先に起きるスリリングな展開を予感させ、心をざわつかせる要素が感じられる素敵なキービジュアルだなと思いました。
――ティザーサイトが公開された時には友一たち5人の高校生が笑顔で、さわやかな青春もののようなビジュアルだったのに、キービジュアルが公開された時には衝撃を受けました。
小林:そうですよね。トモダチゲームというのも5人で和気あいあいと協力しながら謎やミッションをクリアしていったり、明るく元気なアドベンチャー的なイメージが浮かびますよね。でも最初のビジュアルをよく見ると上のほうに小さくマナブくんがいたりして。
アニメからこの作品に触れる方にはこのキービジュアルを見ただけで何かが起こりそうな予感や予想を裏切られそうな前触れを感じていただけると思いますが、PVではそれ以上の衝撃と、友一の内面が見えてくるカットがあるので、ぜひ見ていただきたいです。
友一はさわやかな好青年から徐々に明かされる内面と違う表情。印象的な顔芸もアニメで見られるのが楽しみ
――演じる友一の印象と共感できる点、ご自身との相違点をお聞かせください。
小林:最初は人が良くて、学費などを工面するためのバイトと勉強に明け暮れる、まじめな高校生という印象がありました。特別感もない、どこにでもいそうな男子高校生という感じだったので、演じる時もフラットに、あえて何の含みも持たさずに普通の高校生として演じるように意識しました。ただ物語が進んでいくと、見えていなかった裏の顔があり、それをいくつも持っていることがわかっていきます。頭の回転も速くて、うらやましいですね。
そして友一といえば顔芸です(笑)。原作ファンの方ならご存じだと思いますが、表情も豊かでどんどん変化していくので、演じるのが楽しみでしたし、早く皆さんに見ていただきたいです。
僕と友一との共通点はゲームが好きなところでしょうか? 友一は好んでゲームをやっているわけでないけど、僕はヘタの横好きなので、僕がどうしても勝てないゲームは友一に代わりにやってほしいです(笑)。
あと大学時代は奨学金の給付を受けたり、バイトをしていたので、自分で働いて学費を稼ぎながら学んでいたところは似ているかもしれません。
――小林さんの受け答えもしっかりしているのは、学生時代から自立して生活していたからなんですね。
小林:しっかりしているように見えますか? そう言っていただけて嬉しいです(笑)。