石原夏織 LIVE 2022「Starcast」supported by animelo mix「-Altair-」NIGHT公演レポート｜大人っぽさの増した歌声やダンスで世界観を表現

アコースティックで新たな魅力たっぷりのステージ！

次のブロックでは、生演奏によるアコースティックに挑戦。ピアノの優しい音色にドラムとギターが加わり、真っ白なドレスに着替えた石原さんが「キミしきる」を優しく歌い上げます。その歌声はとても綺麗で、高音でファルセットを震わせるところなどは特に抜群。ラストにかけて表情には優しさが浮かび、見上げてニコッと微笑むところもグッとくるものでした。

そのまま、「雨模様リグレット」では真っ直ぐな歌声で思いを伝えていきます。切ない表情を浮かべて手を胸に引き寄せ、暖かな表情から笑顔をみせるなど、全身で気持ちを表現していく石原さん。曲後の拍手が、思いを受け取ったことを物語っていました。

MCでは、バンドメンバーのさっちんさん（パーカッション）、アンジェロさん（ギター）、ニカさん（ピアノ）を紹介。今回はグランドピアノを使っており、それには石原さんも興味津々の様子でした。メンバーのことや楽器の話題で盛り上がったあとは、さらなるアコースティックステージへ。

アコースティックアレンジされた「夜とワンダーランド」は、普段とはまた違ったオシャレな雰囲気。張りのある歌声は後半になるとさらに力がこもり、メリハリのある表現をみせていきます。

そして、公演ごとに別の曲を披露してきたカバー曲は、supercellの「君の知らない物語」。スクリーンには星空が輝き、石原さんのクリアでパワフルな高音が響いていきます。この曲は歌詞に〈アルタイル〉〈ベガ〉とあることはもちろんのこと、「Starcast」の作詞を担当したやなぎなぎさんがnagiとしてボーカルを務めていることから、カバー曲はなにを歌うか考える中で最初に決まった曲だったそうです。

アコースティックでの最後の曲は、みんなでクラップをしながら「キミに空とクローバー」を披露。爽やかに明るく歌い上げる石原さんは、空に届けとばかりに、素敵な笑顔を浮かべていました。

「Bridge2【DAY2】」の映像を挟み、ライブはラストスパートに突入。青の衣装で再登場した石原さんが「Page Flip」を熱唱すると、スクリーンには過去のライブ映像が刻まれていきます。そのひとつひとつが大切なページ。それらすべてを積み重ね、さらに魅力を増した姿がこのステージにありました。

今回のライブに向け、YouTubeにて過去のMVを毎日プレミア公開してきた石原さん。MCでそのことに触れ、「デビュー時の自分は可愛らしくて、若くて。たったの4年だけど、すごく昔の自分に見えました」と振り返ります。さらに、「小さな石ころにつまずくこともいっぱいあったけど、こうしてみんなと笑ったり、新しい曲が出せたり。みんなと手を取り合って進んでいるんだなと感じました。無事にやりこなせたのは、みんなの大切な言葉をいただいから。本当に感謝しています」と正直な気持ちを口にしていました。

「みんなで思い出をたくさん作って、おっきい本にできたらいいなと思っています」。その想いを込めて、「虹のソルフェージュ」へ。ペンライトは色とりどりに染まり、ステージも虹色。みんなが手を横に振ると、会場には幾重にも虹がかかります。そんな光景を見て、みんなからの「一緒に歩んでいこう」という気持ちを受け取った石原さんの目には、美しい涙がこぼれていました。

そして、本編ラストは「Starcast」。ひとりひとりが星の輝きとなって石原さんを照らすと、感無量の表情を浮かべた石原さんは、すべての想いを優しく歌に込めます。〈それは同じ強さで同じ想いで願っていたから〉と歌詞にあるように、同じ想いがみんなの心に広がっていました。

新曲「Cherish」は可愛い振り付けも見どころ！

会場にはアンコールを求める拍手。それに応えてスクリーンに星の光りが灯ると、ライブTシャツに着替えた石原さんが再登場。「Ray Rule」をパワフルに熱唱していきます。動きは軽快でキレッキレ、腕と腰の動きが連動した感じのダンスも格好良さ全開です。ライブ本編では大人っぽさを見せる曲やアコースティックが中心になっていただけに、ダンサブルで格好いい曲がここでくるのも面白い構成でした。

MCで、改めて歌ってきた楽曲たちを振り返る石原さん。今回の公演は「Altair」ということで“男性らしさ”をイメージしたそうですが、セットリストの中盤で織姫と彦星の2人が一緒に歌えていたらいいなと思って、カバー曲だけ男性と女性をチェンジしたことを話していました。

そして、4月27日にリリースされるニューシングルの表題曲「Cherish」（TVアニメ「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」OP主題歌）をダンサーとともに披露。本人が「めちゃめちゃ可愛い振り付けになっている」と口にしたように、この曲は可愛い振り付けが満載で、ダンサーと並んで手を使った動きも楽しくキュート。ライブの時点ではアニメ放送前でしたが、オープニングが目に浮かぶようでした。ちなみに、ダンスはMVと違ってライブ用としてアレンジしたらしく、石原さんとダンサーが一緒にやる振り付けの部分を誰がやるのかは、じゃんけんで決めていたそうです。

「まだ体力は残ってますか！」とみんなを鼓舞すると、最後は「You ＆ I」。弾むようにステージを移動しながら、階段に腰掛けたりカメラにアピールしたりする石原さん。この瞬間をみんなと一緒に目一杯楽しみ、気持ちをいっぱい届けていきます。

さらに、千秋楽なのでもう1曲！と最後の最後に「Sunny You」を披露。今回のライブでは新たな雰囲気や表情、歌声などさまざまな大人の魅力を見せてくれましたが、やっぱりみんなと一緒に元気いっぱいに楽しむ姿は彼女の変わらぬ魅力。手を広げ、浮かべた笑顔は最高に輝いていました。

ライブ中に告知があったように、6月19日には自身初のFCイベントを開催。TVアニメ「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」OP主題歌「Cherish」のMVは、4月8日からフルで公開されていますので、こちらも注目です。

石原夏織｜アニメキャラ・プロフィール・出演情報・最新情報まとめ

声優の石原夏織（いしはらかおり）さんは8月6日生まれ、千葉県出身。『マギ』のアラジン役をはじめ、『お兄ちゃんはおしまい！』の緒山みはり役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。こちらでは、石原夏織さんのオススメ記事をご紹介！

セットリスト

M01. Diorama-Drama
M02. Against.
M03. Singularity Point
M04. わざと触れた。
M05. Plastic Smile
Bridge1【DAY2】
M06. キミしきる
M07. 雨模様リグレット
M08. 君の知らない物語 - supercell（カバー曲）
M09. 夜とワンダーランド
M10. キミに空とクローバー
Bridge2【DAY2】
M11. Page Flip
M12. 虹のソルフェージュ
M13. Starcast
＜ENCORE＞
EN01. Ray Rule
EN02. Cherish
EN03. You ＆ I
WEN. Sunny You