「逃げたい」を前向きな言葉にさせてくれるーー春アニメ『エスタブライフ グレイトエスケープ』エクア役・嶺内ともみさん インタビュー
3DCGで描く『エスタブライフ』ワールド。嶺内さんが行ってみたい街は?
ーー映像を見て、いかがでしたか?
嶺内:ぬるぬる動いていましたし、瞳の輝きなど、すごく細かく描いてくださっていて。私たちが収録をしているときは、まだ粘土みたいな状態だったので。
ーー3DCGのモデルみたいな感じですね。
嶺内:そうですね。あとは橋本監督が描いてくださった絵コンテとかだったので、立体的になると、みんな見え方が変わるんだなと驚きました。
ーー手描きアニメとの差もなくなって、声のお芝居とも合ってきている感じがしました。
嶺内:あとアクションもカッコ良くて、魔法陣みたいなものがバンと出てきたり、男性ならガンアクションとかも好きだろうし、そういうところも響く作品だと思います。銃のSEとかは重厚感があって、こだわられているんだなと思いました。あとは背景美術もすごいですし。
ーーアニメは、背景を作るのが大変だから、街の設定が多いのは大変なはずなんですけど、それをしっかりやっているところがすごいなと。
嶺内:もしかしたら美術さんが逃げたくなっていたかもしれない……。でも、展示会とかがあったら、どんな美術設定が出てくるのか気になりますね。
ーーちなみに、行ってみたい街はありますか?
嶺内 大台場温泉郷ですかね。ものすごいところからお湯が出ているし、テーマパークみたいになっているから住みやすいのかな?って。御茶ノ水とかも、茶畑があったりしていいなと思います。
ーー結構、街の切り取り方は偏っていますよね(笑)。池袋がペンギンとか。
嶺内:池袋だったら、アニメとかも盛んですから、そういうところを切り取るのかと思ったら、まさかのペンギンでしたね(笑)。三軒茶屋は、たまに行くくらいで街並みは詳しくないんですけど、三軒茶屋魔法街ですからね。
ーー作品で、とんずらダンス(逃がし屋に依頼するときに行うダンス)というパワーワードが出てきましたが、あれを見たときはどう思いました?
嶺内:程よく間抜けでかわいいな!と思いました。絶対にやるのに勇気がいる動きだと思うんですけど、そのくらい本人の中では真剣に逃げたいという気持ちがあるので、そのギャップがいいですよね!
ーーいつか、イベントがあったら、罰ゲームでぜひやってください(笑)。
嶺内:やりたくないです! 来ていただいたお客さんと一緒にやるならありですけど(笑)。それこそ動画を撮って、送り合ったりして楽しんでほしいですね!
ーー作品は「逃げる」をテーマにしていて、逃げた先の新しい街で、皆さん再出発をされています。嶺内さんが、再チャレンジしたいことって何かありますか?
嶺内:去年、水彩画にチャレンジして、本を見ながら、ひとつひとつ手順に沿って進めていたんです。でも途中で買っていない画材が出てきてしまって、そこでやらなくなってしまいました。絵の具からキャンパスまで、まぁまぁなお金をかけて揃えたので、追加で画材を買って、また続きをやりたい気持ちはあるので、再チャレンジしたいです。
ーーぜひ、再スタートをしてください! では最後に、メッセージをお願いします。
嶺内:すごく豪華なスタッフの皆さんとキャストの皆さんが揃っていて、あの「かわいい」が得意な橋本裕之監督が、谷口悟朗さんの原案を、どんなふうに形にしていくんだろうってワクワクしている方も多いと思います。 すごくいろいろな要素が凝縮された作品で、本当に細かく作られていて、いろいろな視点で楽しんでいただける内容になっていると思います。
「なら逃げちゃえばいいんですよ」とエクアも言っていますけど、それが皆さんの日常のヒントというか、助けになってくれたらと思っています。
日常アニメを見るような感じで、まずは『エスタブライフ』の入門書としてお楽しみください!
[取材・文・撮影/塚越淳一]
谷口悟朗オリジナル企画『エスタブライフ』概要
イントロダクション
『エスタブライフ』の世界とは──
遠い未来の時代。世界人口がピークを迎え、減少傾向に転じていた。
人類は種の繁栄のため生態系を管理するAIを作り、「人類の多様化実験」を実行。
常人・獣人・魔族などの遺伝子改造による「多様な人種」と、壁に囲まれた「クラスタ」と呼ばれる「多様な街」を創造した。
数多存在する「クラスタ」は、それぞれ独自の文化を有し、そこに適正をもつ人類が生活している。
そして、滅びることが無いよう、常にAIに管理されながら暮らしているのである──。
谷口悟朗オリジナル企画『エスタブライフ』。
魔改造された「東京」を舞台に、TVアニメ・スマートフォンゲーム・映画と、様々な物語を繰り広げてゆく。
TVアニメ『エスタブライフ グレイトエスケープ』作品情報
放送・配信情報
4月6日よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて毎週水曜日24:55から放送開始(※初回は24:35から放送開始)
FODにて先行独占配信中
(配信ページはこちら)
第1話は無料配信中
第9~第12話は4月12日(火)0時より配信開始
フジテレビ:4月6日より毎週水曜日24:55~25:25
関西テレビ:4月7日より毎週木曜日26:25~26:55
東海テレビ:4月9日毎週土曜日25:45~26:15
北海道文化放送:4月10日より毎週日曜日25:10~25:40
テレビ西日本:4月6日より毎週水曜日25:55~26:25
BSフジ:4月13日より毎週水曜日24:00〜24:30
※放送・配信日時は予告なく変更になる可能性がございます。
★見逃し配信情報
FOD・TVer・GYAO! にて毎週1週間限定無料見逃配信(毎週水曜日25時25分最新話配信)
ストーリー
「生きるのがツライ? なら逃げちゃえばいいんですよ」
ずっと先の未来。人間はそれまでの姿形だけでなく、獣人・サイボーグ・魔族など多様な姿を持つようになった。東京の街は、AIが管理する高い壁に囲まれた数多の地域「クラスタ」となり、自由な行き来をやめ、それぞれが独自の文化・常識を育んだ。人々は、自らが生まれたクラスタの常識を基準に幸せな人生を送る。
しかし、なかには自らのクラスタに適応できない者も現れる──。
そうした人々を、別のクラスタへと「逃がす」ことを生業にする者たちがいる。
「逃げたい人」たちから依頼を受け、あらゆる方法を駆使してAIの裏をかき、本来は不可能であるクラスタ間の移動を成し遂げる者たち──「逃がし屋」。
逃げて、逃げて、逃げまくる!!
逃げたい人をお手伝いする、5人の逃がし屋たちの物語──!
スタッフ
原案・クリエイティブ統括:谷口悟朗
監督:橋本裕之
原作:SSF
シリーズ構成・脚本:賀東招二
キャラクターデザイン原案:コザキユースケ
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
音楽:藤澤慶昌
企画・プロデュース:スロウカーブ
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ
キャスト
エクア:嶺内ともみ
フェレス:高橋李依
マルテース:長縄まりあ
アルガ:速水奨
ウルラ:三木眞一郎
スマートフォンゲーム『エスタブライフ ユニティメモリーズ』
スタッフ
原案・クリエイティブ統括:谷口悟朗
原作:SSF
制作:スクウェア・エニックス
劇場アニメ『エスタブライフ リベンジャーズロード』
スタッフ
原案・監督・脚本:谷口悟朗
原作:SSF
企画・プロデュース:スロウカーブ
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ