手塚治虫氏ら漫画界の巨匠たちが住んでいた“トキワ荘”でオトメイトの作品資料や展示物が楽しめる! オトメイトブランド15周年「トキワオトメ」をレポート!
手塚治虫氏、藤子不二雄A氏、石ノ森章太郎氏、赤塚不二夫氏など、一度は耳にしたことのある漫画界の巨匠たちが住んでいた「トキワ荘」。
その復元施設「豊島区トキワ荘マンガミュージアム」にて、『薄桜鬼』や『AMNESIA』など数々の乙女ゲーム作品を手がけているオトメイトブランド15周年記念企画「トキワオトメ」が2022年6月26日(日)まで開催中です!
開催を記念して、豊島区長の高野之夫氏とアイディアファクトリー株式会社 代表取締役社長の佐藤嘉晃氏が登壇した記者発表が行われました。
マンガの聖地として知られている「トキワ荘」で、オトメたちの恋愛をテーマとしたゲームブランド「オトメイト」の歴史を振り返ることができる特別企画展。その模様をレポートとしてお届けします!
なぜ「トキワ荘」で「オトメイト」? 今回の特別企画展が実現した“特別な縁”
記者発表で豊島区長の高野氏とアイディアファクトリー株式会社の佐藤社長がお話されていたことが、この特別企画展がさらに楽しめる大変興味深い内容でしたので、まずは「トキワ荘」と「オトメイト」(アイディアファクトリー株式会社)の“特別な縁”について少しお話します。
かつて、東京都豊島区南長崎三丁目に存在していた木造2階建てアパートの「トキワ荘」。そこには、『鉄腕アトム』『ブラックジャック』『リボンの騎士』の手塚治虫氏ら漫画界の巨匠たちが暮らしていました。
先日亡くなられた藤子不二雄A氏(代表作:『忍者ハットリくん』『怪物くん』など)と、よこたとくお氏(代表作:『マーガレットちゃん』『タマオキくん』など)もトキワ荘の住人でした。
そんな偉大な漫画家たちが切磋琢磨しながら日本を代表する作品が生まれた「トキワ荘」にて、数多くのオトメたちに恋愛のトキメキを与えているゲームブランド「オトメイト」の15周年を記念した特別企画展が開催されることに、“一体どんな繋がりがあるのか?”と気になった方は多いはずです。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、「オトメイト」はアイディアファクトリー株式会社が手がけるゲームブランドです。
実は、アイディアファクトリー株式会社は“トキワ荘”の近所で会社を設立。当時から女性向け恋愛ゲームを手がけていたわけではなく、他ジャンルのゲーム作品を手がけていました。
会社設立から10年ほど経ってから女性向け恋愛ゲームの制作を手がけるようになり、他のゲーム作品と区別するために「オトメイト」というゲームブランドを立ち上げたそうです。
同じ豊島区という場所からスタートし数々の作品を生み出したきた共通点、そして現在、アイディアファクトリー株式会社は“池袋”にオフィスを構えています。そのような“ご縁”があるからこそ、豊島区長の高野氏は特別企画展を提案されたそうです。
また、佐藤社長自身は手塚治虫氏の大ファン。記者発表の際にも「本当に恐れ多くて恐縮です」と手塚治虫氏への愛が強く伝わってくるほど熱い言葉を語られていました。
高野氏も佐藤社長もオトメイトファンの方々にこの特別展示会を通して手塚治虫氏をはじめとした漫画家たちの作品を知ってもらいたい、そして手塚治虫氏ら漫画家のファンの方々にもオトメイト作品に触れてもらいたいとおっしゃっていました。
そして、今後もこの「トキワ荘」を中心に、漫画とゲーム・アニメ作品の繋がりを強めていければ嬉しいと、このトキワ荘がある椎名町(現南長崎)を含めた豊島区の発展に期待を寄せていました。
いつどこで新しい作品と出会うか分からないからこそ、皆さんもぜひこの特別企画展をきっかけに、今までよく知らなかった作品や世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。