声優
浅沼晋太郎フォトブック「みちのおく」発売記念連載第6回

声優の浅沼晋太郎さんが東北6県を巡るフォトブック「みちのおく」発売記念連載インタビュー|第6回のゲストは秋田県出身の俳優・立石俊樹さん。地元グルメから、お芝居についてまで語り尽くします!!

夢を追ったからこそ出会えて、東北出身だからトークが実現!

――立石さんはいつ上京されたんですか?

立石:高校卒業を機に上京しました。
 
浅沼:確か、消防士さんだったんだよね。
 
立石:そうです!
 
浅沼:東京に出てきてから、役者になりたいと思ったの?
 
立石:地元にいる頃から、歌手に憧れを抱いてはいたんです。けれど、何をどうすれば、歌手になれるのかもわからずで……。そうしているうちに、進路を考える歳になったんです。当時、お仕事に就くなら人のためになる、誰かを助けられるお仕事をしたいと思っていたので、消防士の道を選びました。
 
浅沼:偉いなぁ。秋田から東京に出てきて驚いたことはある?
 
立石:東京は、行き交う人同士が挨拶しないことですね。上京する前、姉と東京に来たことがあったんです。僕、通りすがりの人たちに「こんにちは」と挨拶をしていたんですけど……。
 
浅沼:知らない人に?
 
立石:そうです。けれど東京の人は、誰も挨拶を返してくれなくて、すごく寂しかったんです。姉に「東京の人は知らない人に挨拶をしないんだよ」と教えられてからは、しなくなりましたけど。
 
浅沼:じゃあお仕事で地元に帰った時は、挨拶を?
 
立石:しました! 農家のおばちゃんたちに挨拶したらみんな返してくれて、すごく嬉しかったです。
 
浅沼:かわいすぎる……! 「知らない人に挨拶!?」ってちょっと驚いたけれど、確かに昔を思い返すと、田舎は挨拶することが普通だったね。田舎は、良くも悪くも、周りが知り合いみたいな環境。玄関の鍵を閉めない家だって、僕がいた頃はたくさんあった。そのぶん、何かあれば一気に広まっちゃうデメリットもあったろうけれど(笑)。
 
一方で、東京の人は必要以上に関わりを持たないよね。そこには多くの人が共に暮らしていく中での防犯的な面もあるから、あながち悪いとは言えない。でも、そこにカルチャーショックを受ける立石くんの気持ちも、すごくよくわかる。
 
立石:環境の違いを肌で感じました。

――高校卒業後、秋田で就職ではなく、東京に出てきたのはなぜですか?

立石:地元のことは大好きだけど、もっと広い世界を見てみたいと思ったんです。あまり都会を経験したことがなかったし、いい機会なのかなと。
 
浅沼:地元以外の世界を見たことで、抱えていた夢に再び向き合えたのかな?
 
立石:そうなんです。テレビをつけても、街を歩いていても、やっぱり音楽が耳に入ってくるし、CMに出ている役者さんを観て「いいなぁ」とも思いましたし……。当時の仕事にやりがいを感じてもいたから、2年間くらい考え続けて。やっぱり諦めきれなくて、仕事を辞めて芸能の世界に進むことにしたんです。
 
浅沼:この業界で、同じ東北出身者に出会うことってなかなかないんだよ。この道を進んでくれたからこそ、僕は立石くんに会えたから、すごく嬉しい。
 
立石:僕も会えて嬉しいです! 東北出身となると、東京じゃ見られない景色を僕たちはきっと知っているから、共通の話題も多いんだろうなと思っていたんです。
 
浅沼:そうだよね。田舎育ち、雪国育ちだからこその話題で盛り上がれるもんね。これまで挨拶をする程度だった僕たちがこうやって楽しく話せるのも、東北のおかげかもね。実は、これまでMANKAI STAGE『A3!』を何度か観劇させてもらったんだけど、観るたびに焦ってたんだよね。
 
立石:どうしてですか?
 
浅沼:立石くん、お芝居はもちろん、歌もすごく上手でしょう? 「僕が下手なことがバレてしまう」と毎度思う(笑)。
 
立石:何を言ってるんですか! 絶対そんなことないです。僕は、原作の至をお手本にやっているんですよ。僕も「実は」な話をしますけど、今日、ものすごく緊張していたんですよ。
 
浅沼:本当に? そんな風には見えなかったけど。
 
立石:そう見えないように頑張っていたんです。僕、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』の碧棺左馬刻のこと、めちゃくちゃかっこいいなって思っていて。
 
浅沼:他の出演作品も知ってくれてるんだ。嬉しいな。
 
立石:ライブ映像も拝見したんですけど、浅沼さんステージ上でタバコを吸っていましたよね。
 
浅沼:タバコはちょっと面倒な申請が必要だし、少なからず周りに迷惑をかけるから、害のない水蒸気が出る電子タバコなんだけどね。
 
立石:あれはかっこよすぎです。ずるいです。
 
浅沼:ずるいって……(笑)。めちゃくちゃ褒めてくれるじゃないの。お腹空いてる? 何か好きなもの出前取ろうか? 
 
立石:大丈夫です(笑)。左馬刻って、至よりずっと声が低いですよね。やっぱり声優さんはすごい。浅沼さん、いろいろな声が出せますよね。
 
浅沼:僕は地声が高い方なんだけど、左馬刻はちょっと低めに作ってるね。
 
立石:それであのかっこいいラップもするんですもんね。すごいです。
 
浅沼:いやいや。……何かほしいものあるの(笑)?
 
立石:ないです(笑)。素直な感想なんですから。

――今回も、仲が深まる対談になりましたね。

浅沼:本当に楽しかったです。同じ至役を演じていても、アニメ・ゲームと舞台がコラボして何かをすることってそれほどなかったから、今日は話せて本当によかった。まさか、こんなにおもしろくてかわいい子だとは思わなかった!
 
立石:僕も本当に楽しかったです!
 
浅沼:これを機に仲良くしてくれたら嬉しいし、いつかお仕事でも一緒になれたらいいなぁ。東北に行く企画とか。
 
立石:それ、とっても素敵ですね!
 
浅沼:その際には、まず、立石くんの家の壁紙が山肌かを確認をして。
 
立石:まさか実家でロケですか? そして、山肌は例えです!(笑)
 
浅沼:(笑)。ババヘラアイスも食べたいし、大曲の花火も見たいなぁ。
 
立石:花火、いいですね。混むから事前に準備もしっかりしないと! 東北は広いですし、行ったことがない場所の方が多いから、ぜひ一緒にお願いします!
 
浅沼:こちらこそ!

浅沼晋太郎-東北6県たびBOOK-「みちのおく」商品情報

発売日:2022年3月31日(木)
価格:3,300円(税込)

浅沼晋太郎オールプロデュースの旅行写真集。約1年をかけて東北6県を巡り、各地の魅力を紹介する。本人自らタイトル、表紙や本文の写真セレクト、ページ構成まで担当したこだわりの1冊。

アニメイト特典

・ブロマイド(6種よりランダム1枚)

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

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