声優の浅沼晋太郎さんが東北6県を巡るフォトブック「みちのおく」発売記念連載インタビュー|第6回のゲストは秋田県出身の俳優・立石俊樹さん。地元グルメから、お芝居についてまで語り尽くします!!
浅沼晋太郎さんが東北6県を巡るたびBOOK「みちのおく」発売を記念した、連載記事の最終回。ゲストは、秋田県出身の俳優・立石俊樹さんです。
原作とその舞台版で同じ役を演じてきたこともある二人。お互いの存在を知りつつも、ちゃんとお話しするのは今回がなんと初めて! そんな二人が東北トークをきっかけに仲良くなっていく様子をお届け!
秋田は美味しい物が盛り沢山! グルメトークに花が咲く
――お二人はお仕事繋がりですか?
浅沼:実は、立石くんとちゃんとお話しするのは、今日が初めて。僕は『A3!』という作品で茅ヶ崎至の声を務めているのですが、立石くんはその舞台版のMANKAI STAGE『A3!』で至役を務めているんです。立石くんが秋田出身と聞いて、今回ゲストに来てくれないかとご相談したんですよ。
立石:お声がけいただいて嬉しいです。さっそく「みちのおく」読ませていただきました。
浅沼:ありがとう!
立石:秋田の写真、どこか至っぽい雰囲気がありますよね。
浅沼:そんなことまったくない! もしそう見えてるんだとしたら絶対に桜のせいだよ(笑)! この本の中に、立石くんが行ったことがある場所はある?
立石:角館に行ったことがあります。浅沼さんが訪れたのと同じ、桜の季節に。
浅沼:角館の桜、とっても綺麗で良い時期に行けたなぁと思った。角館には、実家にいた頃に行ったの?
立石:そうです。家族と一緒に行きました。僕が住んでいたのは、大館市という青森との県境にあるところだったんです。角館に行くには、車で3時間くらいかかるので、行ったのも一度きりですが。
浅沼:そうなんだ。じゃあ秋田市内に行くにも一苦労だったんじゃない?
立石:秋田市内に行くよりも、青森県や岩手県に行く方が比較的楽だったように思います。東京に出てくる時も、盛岡駅からだったんですよ。
浅沼:お! 僕の地元だ。
立石:盛岡駅は思い出がいっぱいです。東京行きの新幹線に乗る時、寂しくなって泣いたり……。
浅沼:かわいいな(笑)。
立石:盛岡駅で家族とじゃじゃ麺を食べたりもしました。「みちのおく」にも、じゃじゃ麺が載っていますね。
浅沼:東北6県それぞれのご当地麺を食べるコーナーを作ったんだ。ちなみに秋田で食べたのは、稲庭うどんと横手やきそば。
立石:いいですね。僕、どっちも好きです!
浅沼:僕、秋田の名産品の中ではいぶりがっこが好きで。特にいぶりがっこクリームチーズが大好きなんだよね。好きなおつまみトップ3に入る。
立石:僕も大好きです!
浅沼:めちゃくちゃ美味しいよね! 以前、声優が集まって、パジャマ姿でお酒を飲んでトークを交わすという配信番組があったんだけど、その時におすすめのおつまみとして、いぶりがっこクリームチーズを挙げたんだよ。配信後、観てくれたファンの方から「食べてみたらすごく美味しかった」ってお手紙をいただいて。
立石:わぁ、素敵ですね。
浅沼:立石くんはいぶりがっこをどうやって食べるのが好き?
立石:僕も浅沼さんと同じく、クリームチーズですね。鰹節を乗せたり、塩昆布を乗せたりもします。
浅沼:塩昆布って合うの?
立石:以前居酒屋さんで食べたメニューの真似なんですけど、すごく美味しいんですよ。ぜひ浅沼さんも試してください。
浅沼:やってみる! 秋田って美味しい食べ物たくさんあるじゃない? 秋田出身の人じゃないとなかなか知らない、通な料理やお土産ってある?
立石:うーん……“ババヘラアイス”ってご存知ですか?
浅沼:初めて聞く名前だ。
立石:黄色とピンク、2色のアイスを、おばちゃんがヘラで綺麗な花の形にして出してくれるんですよ。運動会などの学校行事によく来てくれたんです。山道とかで出会うこともあって。
浅沼:待って。もしかしておばちゃんがヘラで掬うから“ババヘラ”? それほとんど悪口じゃない(笑)?
立石:確かに……(笑)。
――秋田の方言で、中高年の女性を“ババ”と呼ぶから、“ババヘラ”というネーミングなんだそうです。
浅沼:なるほどね!……じゃないよ(笑)! 中高年の女性を“ババ”って、方言とは捉え難いよ(笑)! ん? ということは、男の人はいないのかな?
立石:ほとんどおばちゃんですね。でも、一度だけジジヘラを見たことがあります。
浅沼:ジジヘラって(笑)。おじちゃんが作っていたのね。
立石:そうです(笑)。ババヘラアイスは甘酸っぱくて美味しいんですよ。お土産にするのは難しいけれど、夏の秋田に遊びに来たら、ぜひ食べてほしいです。すっきりしますよ。