アニメ『トモダチゲーム』心木ゆとり役 天野聡美さんインタビュー|演技プランを変えるきっかけになった印象的なディレクションは「もっとあざとく」!?【連載 第5回】
人気コミック原作のアニメ新番組『トモダチゲーム』(原作:山口ミコト・漫画:佐藤友生/『別冊少年マガジン』連載中)が好評放送中!
普通の高校生の友一と、仲のよい友人の志法、天智、誠、ゆとりが謎のゲーム『トモダチゲーム』に参加することになり、緻密な心理戦とトリック、そこに人間ドラマも絡んでいくサスペンス作品です。
第4話では、友情を壊そうとしている犯人が天智であることが明らかとなり、彼の策略で志法とゆとりの信頼関係は既に崩壊寸前。そこに四部の父親の不正も暴露され、すべてが天智有利に事が運んでいく中、どうやら友一が何かを仕掛けている様子。運営の月野の意味深なセリフもあり、状況がどう変わるのか、気になった4話でした。
アニメ『トモダチゲーム』の放送開始を祝して、アニメイトタイムズではインタビュー連載をお届けしています。第5回は 心木ゆとり役を演じる天野聡美さんです。
放送されたばかりの4話を振り返っていただきつつ、『トモダチゲーム』の魅力と5話の見どころをご紹介していただきました。そして前回登場いただいた四部役の大野智敬さんからの質問にもお答えいただきました!
5人の恋愛感情&人間模様はドロドロに。そして天野さんが友一に思ったのは「ズルい人」!?
――第4話を振り返った感想と印象的なシーンをお聞かせください。
心木ゆとり役 天野聡美さん(以下、天野):3話でみんな、それぞれ想いの方向性が大きく変わった気がしましたが、4話ではその方向性がよりドロドロともみくちゃにされていった回だなと思いました。5人の友情を壊そうとしている犯人がわかった状態で見ていると、四部君がかわいそうで……。犯人がしゃべっているシーンが多くて、特にBパートでは四部君につっかかっていくことが多かったので、裏切り者なのに「どうしてそんな顔してしゃべれるんだろう?」と思っていました(笑)。
より印象に残っているシーンはマナブくんがうずくまっている四部へひと言、「四部ダセー」と言い放ったところです。絵の見せ方に、突き放すようなセリフが相まって、より孤独感が増していて、すごく印象的でした。
――ゆとりは3話で援助交際の過去を明らかにされた時の叫びや気持ちを吐露するシーンなど、かなり感情が揺さぶられて。そして信じられるのはもう友一しかいないとすがるような想いに。
天野:そうですね。ただ3話では想いの丈をぶつけたことで、感情を発散できた点もありました。この4話では志法ちゃんに向かって突き刺すような視線と言葉を発したり、他の人の陰口を投票したり、自分から動き出すシーンがあったので、ゆとりちゃんの心境も最初の頃より随分、変わったなと思いました。
――おとなしかったゆとりのエキセントリックさや人間臭さが見えてきました。
天野:そうですね。大切にしていた友情が壊れかけたら、自らぐちゃぐちゃにしていって。生々しいけど、リアルですよね。
――5人の恋愛感情が複雑に絡み合う五角関係みたいな状態ですが、友一だけ誰に好意があるのかを明かしていないのも気になります。
天野:そうなんですよね! ゆとりちゃんの秘密の暴露以来ずっと一緒に居てくれてゆとり的には「もう受け入れてもらっている」と思っている感じで。でも2話では志法ちゃんの告白に頬を赤らめたり頭を撫でたりしていて!また取り乱しているゆとりちゃんのところに友一君が行ったのも自分の意志からでなく、天智君から促されたからなんですよね。ゆとりちゃんや志法ちゃんが好きになってしまうのもわかる気がするし、友一君はズルいです(笑)。