映画『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』ガンマ2号役・宮野真守さんインタビュー｜宮野さんも“かめはめ波”を練習していた!? 新しいのに懐かしさを感じる作品に！

憧れの『ドラゴンボール』のアフレコ収録

ーーアフレコ収録に参加された感想をお聞かせください。

宮野：とにかく嬉しくて、ガンマ2号はピッコロと戦わせてもらうシーンが多かったので、間近で古川（登志夫）さんのピッコロの声を聞けたというのは、あの時間を家宝にしたいぐらいですね。

憧れの『ドラゴンボール』の世界観に入って、古川さんを前にして収録を一緒にできるというのは、すごく感動しましたし、単純に「本物だ！」と興奮しました（笑）。

ーー実際に古川さんと戦われてみて、いかがでしたか。

宮野：『ドラゴンボール』の戦いは、唯一無二のものがあるじゃないですか。古川さんの戦いの声を間近で聞かせていただいたので、収録ではだいぶ古川さんに引っ張っていただきました。

普段はまね事でやっていた『ドラゴンボール』の戦いですけど、実際に作品の世界に入って「（勢いよく）ダッダッダッダッダダッダッダッダー！」とか攻撃を出して、やってみたら気持ち良かったです。やられた時は「オァアッアッアッアァッア」みたいな声とか、思わずやっちゃいました（笑）。念願の『ドラゴンボール』の戦いをすることができましたね。

ーー孫悟空、悟飯、悟天役の野沢雅子さんとお話されて、印象に残っていることはありますか。

宮野：野沢さんとは最初にイベントでお会いしたんですけど、そこでお話させていただいたのは、すごく貴重な時間でした。野沢さんが「2人とも（人造人間1号役の神谷浩史さんと人造人間2号役の宮野さん）、声の雰囲気がキャラクターと合っているわよね」と言ってくださって、めちゃくちゃ嬉しかったです。

ーーガンマ1号役は神谷浩史さんが演じていますね。

宮野：ガンマ1号役が神谷さんだと聞いた時は、安心感しかなかったです。「ここでガンマ1号と2号のキャラクター性の対比も作っていけるな」と想像しやすかったですし、一緒には収録ができなかったんですけど、僕は迷わず2号を演じることができましたね。

ーー今回の作品でも激しい戦いのシーンはありますか。

宮野：そうですね。戦いはかなり激しいですね。詳しくは言えないですけど、叫ぶことも多いですし、しっかりとガンマ1号、2号の見せ場もあります。

これまでいろいろな作品でヒーローとして戦ってきましたけど、思い返してみると、当時、好きで見ていた『ドラゴンボール』の戦い方みたいなものが僕の中にあって、それが他の作品でも戦いの声として自然にできていたのかなと思います。いろいろな修業をさせていただいていたんですね。

ーー最後に映画の公開を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

宮野：今回の作品は『ドラゴンボール』の中でも新たなチャレンジをしていて、今までとは違う3DCGを使いながらもセルルック（手描きアニメーション調のCGアニメーション）で見せているところは注目です。そこが新しいし、アクションも激しさをどんどん増して、大迫力満載の映像美になっているのに、どこか懐かしさも残しているというのはセルルックであるからこその面白さです。

そういった手法で『ドラゴンボール』を魅力的に見せてくれていて、表情やコミカルな動きが細かく表現されているので、不思議な感覚に陥ると思いますね。新しいけど、懐かしさも感じますし、さらにド迫力で、感動しっぱなしの映画になっていると思うので、ぜひ楽しんでもらえればなと思います。

ーーありがとうございました！

［取材・文/宋莉淑（ソン・リスク）]