近藤孝行さん&小野大輔さん『TRD Special Live 2021-TRAD-』BD&DVD発売記念インタビュー|曲順通りのセトリは試行錯誤を重ねた上での最適解な前半、シングル2曲を披露した後半戦のキーポイントは「ハモり」
近藤孝行さんと小野大輔さんのユニット、TRD(トラッド)初のライブBlu-ray&DVD『TRD Special Live 2021-TRAD-』が6月15日にリリース!
2021年6月16日に1stミニアルバム『TRAD』でデビューし、同年10月23日に神奈川県民大ホールにて初のライブ『TRD Special Live 2021-TRAD-』を開催。TRDの現時点での楽曲すべてを披露し、更にソロコーナーではそれぞれリーディングからソロ曲の歌唱に挑戦! 圧倒的な歌とダンスのパフォーマンスに加え、トークコーナーでは下野 紘さんと森久保祥太郎さんからサプライズコメントが届くなど、濃密なライブの模様とメイキング映像が収録されています。
ライブパッケージ発売とユニットの1周年を控えた近藤さんと小野さんに、ライブを振り返っていただきつつ、ライブへの想いや裏話など語っていただきました。
久しぶりの2人で&有観客でのライブに緊張。でも「全弾撃ち尽くす」覚悟で臨んだステージ
――2021年10月に開催された『TRD Special Live 2021-TRAD-』を振り返ってみた感想をお聞かせください。
近藤孝行さん(以下、近藤):「こんなに緊張するものなのか」と思ったくらい、すごく緊張しました。2人でやるライブも、有観客というのも久しぶりでしたし、事前に何度か行われたリハーサルがうまくいかず、ノーミスで出来たことがなくて。だから大きなプレッシャーを感じながら迎えたライブでした。
小野大輔さん(以下、小野):僕と近藤くんにとって久しぶりのライブであり、TRDとしては初めてのライブ。「久しぶり」と「初めて」が折り重なっていつもの倍、緊張した気がします。ただ「後悔がないようにやろう」とだけ決めていました。セットリストも「全弾撃ち尽くす」というテーマがあったし、パフォーマンスも「完全燃焼しよう」という気持ちで臨みました。だから終わった瞬間、ものすごく疲れてました。
近藤:今思い出したんですけど、開演直前の楽屋で、「ヤバい。今まで経験したことがないくらい緊張してきた」と小野くんに話したら、「何で緊張するの? 楽しいじゃん」って。でもいざ舞台袖に行ったら「俺も緊張してきた」と言い始めて(笑)。
小野:舞台袖に行った時、イヤモニ(イヤーモニター)をまだ付けてなくて、自分でも意外でした。緊張って伝染するんですよ(笑)。
近藤:あとコロナ禍ということで、リハーサルの形態も変わって、手探り状態でした。でも「全弾撃ち尽くす」と決めたので、リハーサルから必死に、ただガムシャラに取り組んできました。
お客さんの期待と渇望感を感じつつ、目にしたVFX演出のすごさにビックリ!
――ライブのOPはクールなインストナンバーと共に光の粒子が拡散し、木々の間を進んでいく映像は地球の創造をイメージさせ、そこから炎が渦巻く映像をバックにお二人がステージに雄々しく立つ姿は鳥肌が立ち、1曲目の「Vermillion Phoenix」という流れは壮大過ぎて圧倒されました。
近藤:事前に炎をイメージした演出があるとは聞いていましたが、あんなに派手な演出があるとは知りませんでした。
小野:僕らが俯瞰でステージを見られたのは映像になってから。リハーサルはスタジオでやっているので、ステージ上の演出は見られないし、VFX的な映像エフェクトも本番まで知らないわけです。あれを最初から楽しめたお客さんがうらやましいです。
ゲネプロ(最終リハーサル、通し稽古)でやっと見られましたが、「こんなにやるんだ」と思ったら余計に緊張が増してしまって。今回のステージ演出の野村さんには他のお仕事でもお世話になっていますが、忙しい方なので当日までお会いできませんでした。
そうしたらハイテンションで「やってる? どう?」と入ってきて。きっと今までのリハでいなかった分を取り戻そうとしているんですよ。ただ当日は本当に素晴らしいクオリティで仕上げてくる。「もうバカ!さすが野村さん!」って(笑)。
――モニターの映像だけでなく、セットに組み込まれたLEDや照明などを見るともはやホールライブでの演出を超えていて、ビックリしました。
近藤:そこは天下のポニーキャニオンさんですから(笑)。
小野:個人的には照明というセクションが一番始まるまでわからないところだと思っています。リハでもまだ調整しているし、会場にお客さんが入って、完全暗転からステージにぱ~んと照明が当たる感覚は本番でしか味わえないんですよ。だから照明が良ければ良いほど、僕らも本番でテンションが上がって、ギアが入るんです。
今回は始まった瞬間から緊張していて。ステージに出た瞬間、真っ白になって。あの素晴らしい照明を当ててもらって、楽曲が進むにつれて、どんどんアガっていきましたね。
――お客さんも最初に度肝を抜かれて、お二人のステージングや会える喜びを感じつつも、衝撃や戸惑いなどいろいろな感情になったのではないでしょうか?
小野:そう感じていただけていたならめちゃめちゃ嬉しいです。きっとみんな、飢えていたと思うんですよね。「これぞ、ライブ!」という派手な演出に。だからスタッフさんたちもみんなが求めているものを2~3割増しでお届けしようと思った結果じゃないでしょうか?
近藤:そんなふうにお客さんの心を動かすことができたのなら良かったです。それがライブの醍醐味ですから。僕らのパフォーマンスだけでなく、照明などの視覚的な刺激や、音の圧力や響き、そして演出は生ならではですから。もちろん配信で見てくださる方もいらっしゃるので、いつも以上の熱量と想いでやらなければと精一杯パフォーマンスしました。