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『異世界おじさん』子安武人×福山潤×小松未可子《現実世界組》声優座談会

夏アニメ『異世界おじさん』おじさん役 子安武人さん×たかふみ役 福山潤さん×藤宮役 小松未可子さんが語る、思い出のゲームと作品の魅力|《現実世界組》声優座談会

累計200万部超のメガヒットコミック、 新感覚の異世界コメディ『異世界おじさん』がTVアニメ化! 2022年7月6日より放送がスタートする。

メガドライブミニを囲みながら行われた『異世界おじさん』放送開始を記念した座談会Part.1。集まってもらったのは、おじさん役 子安武人さん、たかふみ役 福山潤さん、藤宮役 小松未可子さん。

異世界「グランバハマル」から17年ぶりに戻ってきたおじさんを受け入れる日本(現実世界)サイドのメンバーで、作品の面白さやおじさんが愛してやまないSEGAの魅力について、楽しく語ってもらった。

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異世界おじさん
2017年秋――。17歳のときにトラックにはねられ、それから17年の間ずっと昏睡状態だった叔父が目覚めた。病室を訪れた甥のたかふみが目にしたのは、意味不明な言葉をつぶやき、異世界「グランバハマル」から帰ってきたと話す叔父の姿だった。……叔父さんは、頭がおかしくなっていた。絶句するたかふみだったが、おじさんは異世界にいた証拠を見せると言って魔法を使う。おじさんの力を金にかえて食っていこうと心に決めたたかふみは、身寄りのない彼を引き取りルームシェアを始めることに。おじさんとの生活の中で聞かされる、異世界での冒険譚と溢れんばかりのセガ愛。孤独で過酷なおじさんの半生に、時には歓喜し時には胸をいためるたかふみ。動画配信業に勤しむ世代の離れた男二人、団地の片隅にて繰り広げられる、新感覚異世界コメディ!作品名異世界おじさん放送形態TVアニメスケジュール2022年10月6日(木)〜2023年3月8日(水)AT-X・TOKYOMXほか※最新第8話以降は11月24日(木)~順次放送予定話数全13話キャストおじさん:子安武人たかふみ:福山潤藤宮:小松未可子エルフ:戸松遥メイベル:悠木碧アリシア:豊崎愛生エドガー:鈴村健一ライガ:岡本信彦沢江:金元寿子スタッフ原作:殆ど死ん...

原作は表紙と中身のギャップに驚き!ご都合的なところ含めて面白い作品

――原作を読んでみて、いかがでしたか?

福山潤さん(以下、福山):まだ自分がやると決まっていない状態だったんですけど、読み進めていって、共感が持てるところがおじさんのほうが多かったという……。これは世代もあるんでしょうけど。

子安武人さん(以下、子安):まぁ、実際にその時代のゲームをやっているからね(笑)。

福山:おじさんってゲームから学んでいる節があるんですけど、僕もゲームやアニメ、サブカルから教訓を得たことがたくさんあるので、世間から見たら俺もこう映るんだなぁというのも含めて、共感しました。

あと“SEGAを選んだ人間”というのもありましたけど、それを言うことが許されるようになったんだなと思いましたね。確かにあの頃、そういう風潮がありましたよね? 何のゲーム機を買うかによって人の性格がわかるみたいな。

子安:何の漫画?って感じはあったよね。『異世界おじさん』というタイトルだから、異世界へ行っておじさんが活躍する話だと想像するんだけど、読んだ瞬間に「え? これゲームオタクの漫画なのかな?」って思う(笑)。

福山:表紙もこういう感じだから、読んだときに間違えて買ったかな?って気持ちになりますよね。

小松未可子さん(以下、小松):表紙と中身のギャップはすごいですよね! 異世界の話だけでも成立する物語なのに、何で異世界帰りの要素を最初に入れてやろうと思ったんだろうって。その入り口がすごく気になりました。

子安:気になるよね(笑)。とにかく先生がSEGAのゲームを好きなんだろうけど、そこで異世界とコラボとかをしたら面白そうだなっていう着想なのかもしれないけど、驚くよね。

小松:これまであまりなかったですよね。異世界から帰ってきた人の話って。

子安:もう異世界でのことは終わってるんだ!っていうことだからね(笑)。

――異世界から戻ってきたら、そのまま魔法が使えるというのも面白かったです。

子安:ご都合的なところはあるけど、そのご都合が面白いという。魔法を持っていなかったら、全然面白くないだろうし。

小松:現在進行系で魔法が使えるおじさんだから面白い(笑)。

子安:実は息子がこの原作を知っていて、「面白い漫画ある?」って聞いたら『異世界おじさん』というのがすごく面白いんだと教えてくれたんですよ。そのときは「へ~」って思ったけど、そこから何ヶ月か経って自分にオファーが来て、あれ? これって息子が言っていた作品じゃない?って。だから妙な縁を感じるんです。

それで原作を見せてもらったら、思っていたのと全然違って、「クソ面白いな! これ!」「でしょ!」みたいな会話をして。だからうちの息子がめちゃめちゃ喜んでいました。「誰よりも親父にやってもらうのが嬉しい!」って(笑)。

福山:親父なのにおじさん役ですからね(笑)。

――そんな素晴らしい縁が。でも息子さんは、昔のセガのゲーム機の世代ではないですよね?

子安:ゲームがすごく好きで、ゲームばかりやっている家庭なので、SEGAのことはよく知っているんですよ。ただ、作中で紹介されているゲームを実際に知っているわけではなく、やっていたのはもう少し新しいゲームなんですけど。

福山:親父が聴いていた懐メロに共感できなかったのが、だんだん自分たちが親の世代になってくると、親父たちもこういう感覚で懐メロを聴いていたのかって、今と重なるんですよね(笑)。

あと、こういう異世界作品とかって、あまり年代とか時代を特定することがないのに、わりと時事ネタを扱っているんです。だからガッツリ時期が出てくるし、それが重要だったりするから、わからない人が読んでも、興味が持てるような作りになっているのが、とても面白かったです。

子安:だって、選ぶ職業がYouTuberだもんね(笑)。

福山:仮にYouTubeがなかった時代、異世界に行って戻ってきたところで職になんてつけないじゃないですか。そういう意味でも転生者に優しい時代になっているんですかね(笑)。

小松:そういうところが妙にリアルですよね。

子安:だからこの『異世界おじさん』ってタイトルはよく出来ているんだよなぁ。

 

(C)殆ど死んでいる・KADOKAWA刊/異世界おじさん製作委員会
(C)SEGA
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