夏アニメ『はたらく魔王さま！！』第2期放送記念：木野日菜さんインタビュー｜学生の頃に見ていた作品に9年後、キャストとして参加！赤ちゃん役は挑戦したい役のひとつだった

特番の収録前、先輩の驚くべき姿を目撃！ さらに下野さんからもアドバイスが

――すでに関係性ができているキャストの輪の中に入っていかがでしたか？

木野：9年越しの付き合いということでしたから、すごく緊張しました。伊藤かな恵さんと私の2人での収録のときにお話ができたんですけど、作品のLINEグループで、第1話の収録前に皆さんで私のことを話し合ってくれたみたいなんです。

そこで「木野ちゃんと仲良くなりたいよね」みたいな話をしていたそうで、そこで伊藤さんが橋渡しではないですけど、「みんなに頼む！って言われたんだぁ」って話してくださって。それが嬉しくて、皆さんが手をつないで抱きしめてくれているみたいな感覚でした。受け入れてくださっていると感じられたというか。

私が演技をする前から、そこまで万全の体制で受け止めてくださる皆さんの気持ちがすごく嬉しくて、緊張はどこかに行ってしまいました(笑)。

――それは嬉しいですね。

木野：はい！　伊藤さんとは以前共演していたからというのもあるんですけど、すごく話しかけてくださいました。そんな温かい現場だとは知らなかったですし、そこで初めて、こんなに皆さんが仲良かったんだっていうのも知ったんですよね。作品が終わっても集まっていたり、こんなに仲のいい現場はすごいなと思いました。

――確かに。イベントとかラジオを聞いていないと、キャスト同士の仲の良さって、アニメからだけではわからないですからね。

木野：そうなんですよ。でも、アニメの中でもアドリブシーンっぽいところで、何で『はたらく魔王さま！』の声優陣はこんなに面白く話すんだろう！って思っていたんです。何気ないところで笑っちゃうとか、後ろでずっと何かを言っているな、みたいなシーンもあって、その楽しさっていうのは、きっとこの仲の良さから来ていたんだろうなって、すごく思いました。

――『放送直前特別番組！！地上波！ただいま、魔王さま～！』の収録で、集合できたんですよね？

木野：そこで初めて皆さんと会えました！　分散収録で、個々ではお会いしていたんですけど、皆さんが集まることはなかったのでびっくりしました！　収録前、朝から日笠さんが廊下を走り回っていて(笑)。何だ、これは！　こんな日笠さん見たことがない！って思いました。番組も皆さん本気で、すごく楽しかったです。

――ちゃんと話に入れました？

木野：どうなんだろう。でも入れてくださいました。下野さんからは「木野ちゃん、前へ前へ出ていかないと、このメンバーに消されちゃうからね！　頑張って」と言われて、心がきゅ～って枝みたいになりましたけど(笑)、皆さん優しく迎えてくださって収録はすごく楽しかったです！

――では、木野さんが演じるアラス・ラムスについて、りんごから生まれた謎の幼ない少女とだけ紹介されていますが、どんなふうに演じましたか？

木野：アラス・ラムスはとにかく愛らしい赤ちゃんで、原作を読んでいる時点ですごくかわいいと思っていました。なので演じるときは、そのかわいらしさと喜怒哀楽の振り幅が広くて豊かなところを、本物の赤ちゃんみたいに演じたいなというのが根本にありました。

そこにアラス・ラムスがいるかのような愛らしさを感じてもらえたらと思っています。

――子供って表情豊かだから、その難しさはありますよね。

木野：結構絵が出来上がっている状態から(収録を)スタートさせていただいたのはありがたかったです。動きがわかるし、表情もいっぱい付けてくださっていたので、それを声で表現しようと思いました。

――演じるときは、結構顔や動きに出るタイプですか？

木野：たぶん絵と同じ顔をしていると思います(笑)。赤ちゃんをレギュラーで演じるのは初めてなので不安もあったんですけど、キャストの皆さんが演じるたびに「かわいい」とおっしゃってくれたので、ちゃんとかわいらしいアラス・ラムスになっているんだ！　良かった！って毎回思っていました。

――第2期の見どころは、どんなところですか？

木野：第2期は第1期とは少し違った「子育て」という要素が入ってきます。

ギャグシーンとバトルシーンがジェットコースターみたいにやってくる魅力はそのままなんですけど、アラス・ラムスが入ったことによって、みんなの心持ちの変化とか成長がすごくたくさん見られると思うので、アラス・ラムスの存在によって起こる、みんなの変化をぜひ楽しみにしていただきたいです。

――みんなの柔らかい演技が見られそうですね。

木野：見られると思います！　アフレコをしていても、逢坂良太さんが演じる真奥さんの声を聞きながらだと演技の仕方も変わってくるんです。とっても優しく声をかけてくれるので、嬉しくなっちゃうんですよね。

［文・塚越淳一　/　写真・MoA］

第2期放送記念 連載バックナンバー

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勇遊佐恵美役 日笠陽子

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TVアニメ『はたらく魔王さま！！』作品情報

2022年7月14日（木）
TOKYO MXほかにて放送

放送情報

[TOKYO MX] 毎週木曜日 23:30～
[BS11] 毎週木曜日 23:30～
[MBS] 毎週土曜日26：38～
[AT-X] 毎週金曜日21：30～
リピート放送 毎週火曜日9：30～、毎週木曜日15：30～

配信情報

ディズニープラス「スター」にて7月14日より毎週木曜日 23:30～地上波同時・見放題独占配信

ストーリー

異世界エンテ・イスラでは敵同士の魔王と勇者でありながらも、
現代日本・東京にて、相も変わらず額に汗して働く真奥貞夫と遊佐恵美。
魔王城の面々や恋する女子高生・千穂たちとともに
日本の生活に馴染み、経済の荒波にもまれる日々
─
ある日、謎の少女が出現して魔王城は大混乱
まさかの子育てだったり、続々とエンテ・イスラからの来訪者だったり
やっぱり働かなくては家計は支えられなかったり…

魔王城は六畳一間！
フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、
波乱のTVアニメ第２幕、始動！！

スタッフ

原作：和ヶ原聡司「はたらく魔王さま！」（電撃文庫ＫＡＤＯＫＡＷＡ刊）
原作イラスト/キャラクターデザイン原案： 029
監督：筑紫大介
シリーズ構成：横谷昌宏
キャラクターデザイン：飯野雄大
総作画監督：たけだ欣弘
デザインワークス：あきづきりょう
グラフィックアート：荒木宏文
美術監督：緒続 学（草薙）
美術設定：成田偉保（草薙）
撮影監督：飯島 亮（旭プロダクション）
色彩設計：手嶋明美（Wish）
３D監督：小川耕平（Marco）
編集：土居秀充
特殊効果：石橋 啓（旭プロダクション）
音楽：中西亮輔
音楽制作：Lantis
音響監督：明田川仁
プロデュース：インフィニット
アニメーション制作：Studio 3Hz

CAST

魔王サタン／真奥貞夫（CV: 逢坂良太）
勇者エミリア／遊佐恵美（CV: 日笠陽子）
佐々木千穂（CV: 東山奈央）
悪魔大元帥アルシエル／芦屋四郎（CV:小野友樹）
悪魔大元帥ルシフェル／漆原半蔵（CV:下野紘）
クレスティア・ベル／鎌月鈴乃（CV: 伊藤かな恵）
アラス・ラムス（CV:木野日菜）
鈴木梨香 (CV:西明日香)
木崎真弓 (CV:内山夕実)
エメラダ (CV:浅倉杏美) 猿江三月/大天使サリエル (CV:井口祐一)
ライラ (CV:井上喜久子)
ガブリエル (CV:子安武人)
大黒天祢 (CV:甲斐田裕子)
カミーオ (CV:緒方賢一)

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