「転生したらスライムだった展2」開催を記念してリムル=テンペスト役・岡咲美保さんにインタビュー|見どころは“神之怒(メギド)”フォトスポット! ファンのみなさんにチャレンジして欲しいこともあるようで……!?
伏瀬先生によるライトノベルを原作とし、アニメをはじめとする多数のメディアミックス展開が行われている『転生したらスライムだった件(転スラ)』。
昨年(2021年)はTVアニメ第2期&『転スラ日記』の9ヶ月連続放送が行われましたが、いよいよ2022年11月に『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が公開されます。
このファン待望の映画の公開を前にして、2019年夏に開催された「転スラ展」が「転生したらスライムだった展2(転スラ展2)」としてパワーアップし、7月21日(木)~8月9日(火)の期間、松屋銀座8階イベントスクエアで開催されます。
それを記念して、アニメイトタイムズでは作品の主人公・リムル=テンペスト役の声優を務める岡咲美保さんにインタビューを行いました。
今回の「転スラ展2」は、八星魔王(オクタグラム)をはじめアニメ第2期で活躍したキャラクターやその名場面たちがフィーチャーされており、岡咲さんにはその点も踏まえつつ今回の展覧会の魅力を語ってくれています。
また、11月の『劇場版 転スラ』への意気込みや、これまでリムルを演じてきて印象に残ったエピソードなども伺いましたので、ぜひご一読ください。
八星魔王(オクタグラム)たちが並び立つ様はまさに壮観
――先に「転スラ展2」の大まかな説明があったかと思います。まずは全体を通しての感想をお願いします。
リムル=テンペスト役:岡咲美保さん(以下、岡咲):前回の「転スラ展」も凄かったですが、実際に会場に行ってみないとわからないものがあるように思います。めちゃくちゃ現地に行きたくなりました。
――記念撮影ができるフォトスポットをはじめ、色々と楽しい企画がありました。特に楽しみだと思ったブースも教えてください。
岡咲:TVアニメ第2期は全体を通して魔王たちの存在が印象に残っているので、八星魔王のブースがカッコいいなって思いました。魔王たちは八人とも人気があるのですが、私は中でもギィさんが好きなので。そんなみんなが揃う八角形に、第2期ではリムルも魔王として加わることになりました。そんな場所に足を踏み入れられると思うと、何かただ事ではない儀式が起こりそうでワクワクします!
神之怒(メギド)ポーズを真似したり、リムルと自撮りできたりするコーナーも好きですね。私も友人たちと集まると写真を撮って思い出に収めることが多いのですが、自分とキャラクターが一緒に居られることってテレビ画面ではできない展覧会ならではのことだと思います。特に今回のフォトスポットにいるリムルの表情は、「私が声をやっています!」ってご挨拶をしに行きたいと思うくらいフランクな温度感で嬉しいです。
別作品の展覧会に最近行ったことがあったのですが、こういう試みは現実世界にないものを頑張って作ってくださっている夢の国感がいいんですよね。今回だと八星魔王のコーナーはまさしくそうだと思いますし、アニメの原画や場面写と一緒に作中の名台詞が映し出されるコーナーもあるようなので楽しみです。
――神之怒を真似できるフォトスポットについて。せっかくなので、会場を訪れたファンのみなさんにやってみて欲しいことも伺わせてください。
岡咲:他の来場者の方の迷惑にならないくらいの声で、真似する時はボソっと「神之怒」って言ってみて欲しいです!
私もアフレコの時に、作中でリムルが手を動かしたりするとちょっと自分も手が動いたりするんです。振り向いたりする時もマイクから口元がずれないくらいに動いたり、走っているシーンでは息切れを表現します。
神之怒のシーンのアフレコは究極の妄想力で補っていたのですが、せっかくフォトスポットが用意されているのならやるしかないと思いますので、ポーズを決めつつマスクの下や心の中で呟いてみてください。
――ヴェルドラの洞窟を再現したスポットには、2m超のヴェルドラのパネルが用意されるそうです。そちらはいかがでしたか?
岡咲:リムルがスライムとして転生して出会った異世界での1番の友達で、ずっとリムルの体内には居たものの第2期で念願叶っての再登場でしたから、そこは嬉しく思います。2m超えということは、あまり日常で目にする事のない生き物の大きさですよね。リムルが第1話で出会ったあの迫力、あの気持ちを少しリアルに味わえるのかなって期待でちょっとドキドキします。
以前、VRでヴェルドラの大きさを体験できる企画を体験させていただいたのですが、仮想空間上ではなく現物でこの大きさは初めてのことなので、その点も楽しみです。
――会場ではリムルたちによる音声ガイドが聴けるそうですね。収録は済まされているそうですが、感想をお願いします。
岡咲:楽しかったです。リムルはみんなの主なので説明セリフが多いのですが、私も前回の「転スラ展」を現地で体験したことから、ファンのみなさんがどんな風に楽しんでいるのか、その雰囲気を知っている状態で収録できたのが良かったかなと思っています。大人の方だけでなくお子さんたちも結構来場されていたので、フランクに語り掛けることを意識したんです。
後はテンペストの仲間たちといつもみたいなやり取りをしつつ、会場に訪れてくれたお客さんを道案内する描写があったので、アニメのアフレコとはまた違った新鮮さがありました。実際の景色を想像しながら収録に臨んだのですが、今回の説明で素敵な場所だということがわかったので、そんな場所でリムルの声が流れることを嬉しく思います。
――来場者にはお子さんが多かったんですね。
岡咲:私もビックリでした。前回は春の開催だったのですが、春休みを利用して来てくれたのだと思います。小学生くらいのお子さんたちの無邪気な姿を見て、なんて素晴らしい空間なのだと思いましたね。今回は魔王たちにときめいてもらえたら嬉しいですし、きっと大きなヴェルドラや、神之怒はテンションが上がると思います。
小さい子たちに夢を与えつつ、原作ファンの方にも奥深く展示や原画を楽しんでもらえるので、きっとますます『転スラ』を好きだと言ってくれる方が増えるんじゃないかという予感もあります。
――第2期以降もリムルを演じられていたのでしょうか?
岡咲:小説を朗読するAudible(オーディブル)のお仕事が、3年くらい前から続いています。もう累計100時間以上は朗読をしているので、アニメのアフレコが無い時期もコンスタントにリムルを演じていました。他にも『転スラ』はゲームのコラボもありがたいことに多いので、今回の音声ガイドもそのまんまのリムルを演じられたと思います!
――そんな音声ガイドの注目ポイントも教えてください。
岡咲:リムルの、「一応、主だからな」みたいなところが前回より出せたところでしょうか。前回は転生したばかりで彼自身戸惑っている部分が少しあったのですが、今回は仲間たちと誇らし気に紹介しているんです。敵か味方かわからない魔王たちの紹介もあって、前回よりもかなりセリフ量が増えています。ぜひリムルたちの案内で会場を巡ってみてくださいね!
――前回の展示会を楽しんだ人も期待できそうですね。
岡咲:前回もフォトスポットや制作資料展示など盛りだくさんでしたが、今回はネオンを使った装飾や自撮りスポットなど、流行を取り入れつつパワーアップしています。そういう目を惹く要素がいっぱいあるので、元からのファンの方はもちろん、これから『転スラ』を知る人や最近見始めたばかりの人も受け入れやすいと思います。