夏アニメ『うたわれるもの 二人の白皇』クオン役・種田梨沙さんインタビュー|「ファンのみなさんが見たかった部分は全て大切に描いています」
ネコネやアンジュ、フミルィル……他のヒロインたちとのシーンも必見
――フミルィルだけでなく、家族ともいえるトゥスクルのキャラクターと絡むことも多いのではないかと思います。その点も踏まえた今後の見どころはありますか?
種田:前作では一部キャラクターが登場したものの、トゥスクル側の物語は本筋から少し逸れた部分でした。ですが今回は、トゥスクルにおけるクオンの立ち位置や、そんな彼女がトゥスクルでどれだけ大事にされているのかが見えてきます。
でも、前作で絆を結んだヤマトのみんなとは離れてしまったので、そのことを思い出すたびにクオン自身も辛い気持ちになってしまい、トゥスクルのキャラクターと関われる嬉しさと、ヤマトにもう戻れないという悲しみや寂しさの両方が感じられて、演じる私も葛藤がありました。
今回は一度ハクたちから離れてしまったクオンが、どうやって再び彼らと関わるのかも見どころになってきます。キービジュアルでこれまでとは違った衣装での姿が描かれている通り、今までのクオンのままではいられないような状況で物語がスタートします。
そんなクオンの役割や立場も明確になりますし、ハクをはじめとするキャラクターたちや世界観に関すること、過去作からの伏線やすべての謎も明かされます。もちろんストーリーに関わるキャラクターの見せ場もあるので、ゲームからのファンのみなさんが見たかったシーンは絶対にあるはずです!
逆に初めて『二人の白皇』に触れる方は、これってどういうことなんだろう?っていうワクワク感を抱えながら、1話ずつじっくり見ていただきたいです!
――この他にも注目してほしいキャラクターを教えてください。
種田:トゥスクルの方々は、『うたわれるもの』シリーズ初期作から知っている方にとってはとても思い入れがあると思います。そんなクオンを支えてくれるキャラクターたちの活躍も印象的なので大好きです。
また、あんなにみんなから可愛がられていたネコネ(CV:水瀬いのり)や、天真爛漫だったアンジュ(CV:赤﨑千夏)が辛い思いをするシーンは、私も見ていて苦しくなりました。
ネコネはみんなの妹というキャラクターでしたが、そんな彼女がひとりでは抱えきれない感情や、オシュトルの正体やそれに伴う覚悟の部分を一生懸命に隠してしまっていて、落ち込んだ辛い表情を見せるんです……。
でも、本当は誰かに打ち明けて許してもらいたい、気持ちを分かち合いたいとも思っていて。個人的には、「もっと弱さを出してもいいのに」「ひとりで抱えなくてもいいのに」と姉心を抱いてしまいました。クオンがそんな彼女と素直に向き合う時も来るはずなので、期待していてほしいです。
アンジュについては、クオンとは『偽りの仮面』まで仲間としての関わり方が強かったので、ギャグシーンで暴走するアンジュにクオンが正論をぶつける微笑ましい場面が多かったことを覚えています。
しかし『二人の白皇』序盤では、ヤマトとトゥスクルというふたつの国を挟んだ、これまでとは異なる距離感になるので、印象が変わってくると思います。そんなアンジュとクオンとのシーンも『二人の白皇』を象徴するシーンのひとつですので、私としても挑戦的な部分でした。
こうして話をしていくと、ついついメインキャラクターの名前ばかりを挙げてしまいがちなのですが、ハクたちに相対するキャラクターたちにも自らの正義を持っているので、それぞれのキャラクターが主人公になる話数があると思って観ていただけたらと思います!
――最後にファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
種田:『二人の白皇』は全28話構成のため、通常の2クール作品よりも時間をかけてじっくり物語をお届けしていきます。原作ゲームから要素を取捨選択する形にはなりますが、ファンのみなさんが見たかった部分は全て大切に描かれています。
既に一部の完成した映像は見させていただいたのですが、アニメならではのキャラクターたちの動きや表情の画作り、新たに声を吹き込んだキャスト陣の演技は前作『偽りの仮面』からさらにパワーアップしています。
ファンのみなさんのご期待に応えられる作品になっていますので、ワクワクしながら視聴していただけたら嬉しいです。
――ありがとうございました!
TVアニメ『うたわれるもの 二人の白皇』作品情報
放送情報
2022年7月2日(土)よりTOKYO MX、BS11ほかにて全28話放送
※初回、1話2話連続放送予定
TOKYO MX:初回7月2日(土)25:00~26:00(レギュラー放送:毎週土曜25:00~)
BS11:初回7月2日(土)25:00~26:00(レギュラー放送:毎週土曜25:00~)
北海道テレビ:初回7月4日(月)25:55~26:55(レギュラー放送:毎週月曜26:25~)
AT-X:初回7月7日(木)23:00~24:00(レギュラー放送:毎週木曜23:00~)
リピート放送:毎週月曜11:00~/毎週水曜17:00~
配信情報
dアニメストア:7月2日より 毎週土曜 25:00~ 地上波同時先行配信
7月9日より毎週土曜 24:00~
ABEMA、U-NEXT、アニメ放題、Amazon Prime Video、GYAO!、ニコニコチャンネル、ニコニコ生放送、FOD、バンダイチャンネル、Hulu、TELASA、J:COMオンデマンドメガパック、milplus、auスマートパスプレミアム、RakutenTV、Google Play、HAPPY!動画、ムービーフルplus、ひかりTV、ビデオマーケット、music.jp、GYAO!ストア
あらすじ
「頼んだぜ、アンちゃん。」
帝の崩御から始まったヤマトの動乱。
ヤマトの皇女・アンジュの毒殺未遂の嫌疑から追われる身となった右近衛大将・オシュトル。
彼は戦いの末、仮面<アクルカ>の力を使い果たし、肉体と魂は世界の一部と化した。
その別れ際、友であるハクにアンジュとネコネの未来を託す。
オシュトルから仮面と意思を託されたハクは、ハクとしての人生を捨て、正体を偽り、仮面とともにオシュトルとして生きることを選んだ。
そしてエンナカムイに逃れ、回復の兆しを見せたアンジュは、父である帝が残した皇女の地位を取り戻したいと立ち上がる。
一方、ヤマトでは混乱に乗じて、八柱将であるライコウが偽の皇女を擁立し、国を掌握しようとしていた。
やがてヤマト軍の侵攻は、本物の皇女を排除すべくエンナカムイへも及び……。
ヤマト全土を巻き込む戦乱が、幕を開ける。
「うたわれるもの」シリーズ最終章。
全ての謎が、今解き明かされる。
スタッフ
原作:AQUAPLUS
監督:川村賢一
シリーズ構成:横山いつき
キャラクター原案:甘露樹、みつみ美里
キャラクターデザイン/総作画監督:中田正彦
プロップデザイン:岩畑剛一、鈴木典孝
美術設定:天田俊貴
文字デザイン:コレサワシゲユキ、灯夢
色彩設計:佐藤美由紀
美術監督:高峯義人
特効監修:谷口久美子
撮影監督:横山翼
3DCG:サンジゲン
編集:後藤正浩
音響監督:山口貴之
音楽:AQUAPLUS
アニメーション制作:WHITE FOX
オープニングテーマ:「人なんだ」/Suara
エンディングテーマ:「百日草」/Suara
キャスト
オシュトル(ハク):利根健太朗
クオン:種田梨沙
アンジュ:赤﨑千夏
ネコネ:水瀬いのり
ルルティエ:加隈亜衣
アトゥイ:原由実
ノスリ:山本希望
オウギ:櫻井孝宏
ウルゥル/サラァナ:佐倉綾音
キウル:村瀬歩
ヤクトワルト:江口拓也
シノノン:久野美咲
ムネチカ:早見沙織
フミルィル:儀武ゆう子
ライコウ:置鮎龍太郎
ミカヅチ:内田夕夜
ウォシス:菊池幸利
マロロ:杉山大
シチーリヤ:三宅麻理恵
ソヤンケクル:最上嗣生
オーゼン:佐々木義人
トキフサ:志賀麻登佳
デコポンポ:大川透
ボコイナンテ:中西としはる
イラワジ:白熊寛嗣
トリコリ:藤田昌代
シス:山村響
ヤシュマ:田丸篤志
ゲンホウ:大川透
イタク:小林裕介
アルルゥ:沢城みゆき
カミュ:釘宮理恵
ウルトリィ:大原さやか
カルラ:田中敦子
トウカ:三宅華也
クロウ:小山剛志
ベナウィ:浪川大輔
オボロ:桐井大介
ドリィ/グラァ:渡辺明乃
ムント:白熊寛嗣