夏アニメ『リコリス・リコイル』第2話放送後インタビュー:若山詩音さん(井ノ上たきな役)|何に関してもきっちりしていて、一生懸命なところが、たきなの好きなところ。【連載 第2回】
監督・足立慎吾さん(代表作『ソードアート・オンライン』)×ストーリー原案・アサウラさん(代表作『ベン・トー』)×キャラクターデザイン・いみぎむるさん(代表作『この美術部には問題がある!』)×制作・A-1 Pictures(代表作『かぐや様は告らせたい』)という魅力あふれる布陣が贈るオリジナルTVアニメーション『リコリス・リコイル』。
東京の下町にある和カフェ「リコリコ」で働く……だけではなく、秘密組織「DA(ディーエー)」のエージェントでもある少女たちの活躍を描いた作品となっています。
アニメイトタイムズでは、本作の毎話放送後に声優陣のメールインタビュー連載を掲載中! 第2回目に登場するのは、井ノ上たきな役・若山詩音さん。ハッカーであるウォールナットとロボ太が激突。キャリーケースを盾にして戦うたきなにしびれた第2話を振り返ってもらいました。
役作りでこだわったところ。そして千束には敵わない!と思ったシーンは?
――第1話と第2話の台本を読んだときの印象を教えてください。
若山詩音さん(以下、若山):最初からバトルシーンがしっかりとあるな、という印象でした。リコリスが、社会の治安のために暗躍する子たちだということは知っていたのですが、最初から2話まで、こんなに銃をバンバンするとは思っていませんでした。銃を使ったアクションにずっと憧れがあったので、とてもテンションが上がったのを覚えています。
――役作りはいかがでしたか?
若山:仕事に一直線、目的のためには手段も択ばない不器用さのある、一生懸命な女の子というイメージで作り上げていったと思います。一見クールに見えたり、不愛想に見えたりしますが、それは、目的一直線なやり方しか知らず、ずっと教えられた通りに真面目に生きてきたためだと思って、あまりクールに仕上げようと思わないことを気にかけていました。あまり作りこみすぎず、素の自分も混ぜていきながら、その場の雰囲気を大切にしてやらせていただいたと思います。
基本は、初めての収録で持って行ったもので進めさせていただいたのですが、時々千束への言葉に尊敬の念がなくなってしまっているとディレクションをいただいたので、「すごいリコリスから学んでやるぞ」精神は忘れないようにと思っていました。
――ロボ太対ウォールナットが描かれた第2話。映像面とお芝居面で印象的なシーンを教えてください。
若山:映像面で印象的だったのは、着ぐるみのウォールナットが撃たれるシーンです。血がたくさん噴き出て、かなりショッキングな絵になっていて、「これはもう助からないな…」と思うシーンだったので、強く覚えています。先の展開が分かっているのに、あのシーンを見て、「助けられなかった…」という気持ちになりました。
お芝居面で印象的だったのは、千束の戦闘シーンです。大男と言えるような体格の人たちを軽々と倒しながら軽快な言葉で話しているのが、千束の余裕が感じられて印象に残っています。絶対千束には敵わないわ……と思ったシーンでした。
――第2話までで、たきなの魅力はどんなところにあると思いましたか?
若山:何に関してもきっちりしていて、一生懸命なところです。任務の計画を一通り把握していますし、ピンチの際にはちゃんと上司に連絡が取れます。それに、ウォールナットが撃たれたことに関して、それが計画の一部だったのにも関わらず、責任を感じている部分もありました。自分のミスだったり、おかしいと感じることに対して、まじめに向き合えるところが、たきなの良さだと思っています。