アニメ

2022-07-30 18:30

TVアニメ『メイドインアビス烈日の黄金郷』リコ役・富田美憂さん×レグ役・伊瀬茉莉也さん×ナナチ役・井澤詩織さんインタビュー｜リコ、レグ、ナナチが単独行動する中で見せる活躍に注目！

富田さんが失くしてしまいがちなものは……？

――リコたちはアビスの中を探窟していますが、ご自身が欲しいものや失くしてしまったもので、探しているものはありますか？

富田：私はお財布など、割と高価だったり、大切なものをなくしてしまいがちですね。

井澤：それはダメ！

富田：数年前にマネージャーさんと2人で新幹線に乗った時、（お財布を車内に忘れて）お財布だけが博多に到着したりして。

地方にお仕事に行く時に、東京駅のトイレに寄って退室した後、「あれ、背中が軽いな」と思ったらリュックサックを置き忘れていたこともありました。

あと「自分のご褒美に」と思って、ちょっといいアクセサリーを買って、お菓子屋さんに寄ったらレジの荷物置きの台に置いたまま帰宅したり。でも、拾ってくださった方が皆さん優しいので、ちゃんと戻ってくるんですよね。すごい国ですね、日本って。

井澤：日本はお財布を失くしても8割くらい戻ってくるらしいね。

富田：お財布も数え切れないくらい失くしていますが、戻ってこなかったことは一度もなかったです。

井澤：実は私もよくお財布を落とすけど、必ず帰ってきてる。

富田：そういう忘れ物がすごく多くて、どうしたら忘れ物癖が直るのか教えてほしいです（笑）。

井澤：私が失くしてしまって、探しているものは……若さかな？（笑）　記憶や経験などを今の状態で10年前に戻りたいとよく思います。

伊瀬：私も以前、トイレに小さいカバンを置いたまま忘れて出てきてしまったことがあって……もちろん財布も入ってたんですが………見つかりませんでした（笑）。

カバンの中にAirPodsが入っていたので、冷静になったあと、「AirPodsを探す」でカバンの居場所がわかったんじゃないか？！と思いましたが、、、遅かったみたいです。

探しているものは引っ越しをしたいなと思っていて、良い物件が見つかったら嬉しいです！

――リコたちは冒険を続けていますが、最近ご自身にとって「冒険したな」と思ったことは？

富田：第1期の収録の時は実家に住んでいて、20歳になってから一人暮らしを始めたのですが、今、一人暮らしを始めてから初めての引っ越しをしようと思っていて。一人暮らしを始めた時はギリギリ未成年だったので、物件の内見もお母さんと一緒でしたが、今回は一人で。

井澤：ヒューッ！　大人っ！

富田：一人で不動産屋さんに行って、マンションの内見もして、初期費用の見積もりもして、買う家具を考えて……と今、すごく冒険してます。

――以前、一人暮らし中でも実家に帰ることが多いと伺った気がします。

富田：しょっちゅう帰っています（笑）。

犬を飼っているのですが、イベントのお仕事がある日などは帰宅が遅くなってしまうので、実家で預かってもらったりしていて。

両親とも頻繁に会っていますが、すごく心配して「新しい家は大通り沿いなのか？」とか、「駅から何分？」とか、「騒音は大丈夫なの？」とか、「口コミではこんなことが書いてあるけど大丈夫なのか？」とかいろいろ訊かれます。

「口コミなんて悪いことも書いてあるものだし、そんなこと言ったら、私、住むところないよ」って（笑）。今回、引っ越しを成功させて、「私は一人でも大丈夫だから」と両親に証明したいです。

井澤：カッコいい！　私は今、タイのドラマにハマっているので、タイに行きたいです（笑）。

マンガやアニメなど、エンタメを仕事にしてしまってから、自分が出演していない作品にのめり込むことが少なくなってしまって。マンガも大好きだったのに、アニメ化されて、自分がまったく関われなくなった途端、冷めてしまったりして（笑）。

そんな中、去年の年末くらいから、タイのドラマにハマりました。国が違う分、安心して楽しめるんですよね。

富田：確かに。自分に近いエンタメは楽しめなくなりますよね。

井澤：職業病みたいな。もちろん面白いとは感じますが、ファン目線ではハマれなくなるんです。久しぶりに私のオタク心がくすぐられて、マイブームが来ているので、タイに行って聖地巡礼したいです。

伊瀬：実は最近、『BANANA FISH』という作品のアニメを一気見して、どハマりしてしまったんです。寝ても覚めても作品のことばかり考えちゃうし、キャラクターのことを思うと切なくて涙が出てきちゃうし、まさか大人になって、自分が出演していないアニメ（笑）に、こんなにハマるとは思わなくて自分でもビックリしています。まだまだ熱は冷めそうにないので、今まさに未知の冒険？の真っ最中です。

今後の見どころはリコのたくましい姿とレグの孤軍奮闘、ナナチの大きな見せ場！

――改めて今シリーズの見どころや今後（第5話以降）の注目ポイントのご紹介をお願いします。

富田：これからリコは守られているばかりではなく、カッコよかったり、たくましい姿をたくさん見せてくれます。第1期ではずっと3人旅をしてきましたが、今回は途中で3人バラバラになって、別行動することになり、各々が頑張っている姿を丁寧に描いてくださっているので、それぞれが何を考え、どう成長していくのかを見守っていただきたいです。

井澤：この第2期に限らず、アニメを隅から隅まで見ていただきたいのですが、できることなら原作と合わせて楽しんでいただきたいです。

ナナチ的には終盤にすごい見せ場が待っているので楽しみにしてください。私も頑張りましたし、ナナチも頑張りました。

伊瀬：なぜ、黄金都市と呼ばれる深界六層が今のような成れ果て村になったのか、ヴエコ、ワズキャン、ベラフたちはどのようにして今の姿になったのか、ファプタの怒りの根源は………それぞれが明らかになった時、第1話からのヴエコのナレーションの言葉の意味がさらに奥深いものになると思いますし、改めてOPやEDも見てみてほしいなと思いますね。

ファプタとレグが過去に出逢っていたことが明らかになり、ファプタがレグにどのような気持ちを抱いていたのか、レグがファプタに掛けた言葉なども注目です。

――第2期の序盤では、リコたちの冒険と、黄金郷を探す旅をしているガンジャ隊の2つの冒険が並行して描かれてきましたが、リコたちとガンジャ隊が遂に交わって、真相に迫っていくところも見どころですね。

井澤：アビスは深層に行けば行くほど、帰還するのが難しくなり、リコたちが今いる深界六層は「還らずの都」と呼ばれていて。六層の呪いは「人間性の喪失」か「死」なので、戻ってくるのが不可能と言われています。

そして人間以外によって形成されている成れ果ての村がどうして生まれたのかも明らかになっていきます。すべての謎が明らかになった時、どんなドラマや結末が待っているのか、最後まで見届けていただけたら嬉しいです。

――『メイドインアビス』がここまで愛される理由や魅力は何だと思いますか？

富田：ファンタジックに映る世界観とは対照的に、絶望を感じたり、精神的に苦しかったり、心が痛むシーンもたくさんありますが、その痛みや苦しみを乗り超えた先の成長や希望が見られるのが皆さんの心に響いて、続きを見たくなる理由なのかなと思います。

井澤：日本だけではなく、海外にもファンが多いのはなぜかなと考えた時、作品の中に誰もが思い当たる感情が至るところに散りばめられているんですよね。

現実的には経験できていない部分をリコたちに重ね合わせることで、出来事としてはすごく特殊だけど、疑似的に自分の中にある感情と重なって心地良さが感じられるんですよね。例えるならテーマパークのアトラクションのような。

ぼんやり生きるよりも、気持ちが動くほうが生きていると実感できると思うので、気持ちのアップダウンを体験できるのが魅力かなと思います。

伊瀬：言葉に表すのが難しいのですが、恐怖と興奮を同時に味わうことができる…人間の心理や欲望に深く刺さる何かがある…憧れに突き進む人たちと共に死と隣り合わせの冒険を追体験できる…ところではないでしょうか。

私もメイドインアビスの魅力をお伝えする時に、どうすればわかりやすく伝えることができるのか、いつも試行錯誤するんですが、すごく難しくて……名前のない感情の説明をお願いされてるような気分になるんです（笑）。

でも間違いなく言えることは、メイドインアビスを読んだ、見た人はもれなく「面白い！！」と言って下さいますね。なので自信を持って作品をオススメできます！！

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

富田：アニメ『メイドインアビス』第2期への期待の大きさを、私たちもひしひしと感じていました。やっと第2期をお届けできる喜びと同時に、「完成した映像を早く見たい」と、いちファンとして楽しみにしていました。待っていただいた分、素晴らしいアニメになっていると思うので、『メイドインアビス』の世界にどっぷり浸って、楽しんでください。

まだこの作品をご覧になったことがない方は、見ると人生が楽しくなるので、ぜひ見てください（笑）！いろいろな現場に行くと、「リコの人だ」と認識してくださる方や、「『メイドインアビス』が大好きです」と言ってくださる方も多くて。そんな見た人の心を打つ素敵な作品をたくさんの方に見ていただきたいです。

皆さんも『メイドインアビス』の魅力の深層に触れてみませんか？

井澤：まずアニメの第2期を待ってくださった皆さんには「ありがとう」と「帰ってきたよ」とお伝えしたいです。お待たせした分、素晴らしいアニメになっていることは、ご覧になってくださっている皆さんは感じていただけていると思うので、私たちと一緒に冒険の続きをしましょう！

まだご覧になったことがない方には、『メイドインアビス』はオタクの必修科目ですよ！　とお伝えしたいです。

ストーリーも素晴らしいし、キャラクター造形も美しいし、美術もきれいだし、音楽も素敵だし、どの分野のオタクにも必ず刺さる作品です。

痛さや苦しさから目を背けたいという人もいると思いますが、人生の過去や過程を経ることで、希望や未来が見られるはずです。見ようかなと興味があるけど、一歩踏み出していない人はぜひリコさん隊に入ってください。

富田：隊員募集中ですよ！

伊瀬：第2期の放送がついに始まりました！　実は少し先の話数を一足先に見させて頂いたのですが、一話一話の内容が濃い、しかも映像のクオリティがまったく下がらない！小島監督をはじめ、スタッフの皆さんの情熱と愛情をひしひしと感じました。本当に素晴らしかったです。

これからますます目が離せない怒涛の展開になっていきますので、是非、第2期のラストまで一緒に見届けてほしいです！
どうぞよろしくお願い致します！

TVアニメ「メイドインアビス烈日の黄金郷」作品情報

放送情報

AT-X：7月6日より毎週水曜 22:30
※リピート放送：毎週金曜 10:30～／毎週火曜 16:30～
TOKYO MX：7月6日より毎週水曜 25:05～
BS11：7月6日より毎週水曜 25:00～
サンテレビ：7月6日より毎週水曜 25:05～
KBS京都：7月6日より毎週水曜 25:05～
テレビ愛知：7月7日より毎週木曜 26:35～
サガテレビ：7月10日より毎週日曜 25:25～
Amazon Prime Video：7月6日より毎週水曜25：00～

※放送・配信日時は変更になる可能性がございます。

イントロダクション

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。

どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。

そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。

ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。

深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。

そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。

しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。

スタッフ

原作：つくしあきひと(竹書房「WEBコミックガンマ」)
監督：小島正幸
副監督：垪和等
シリーズ構成・脚本：倉田英之
キャラクターデザイン：黄瀬和哉(Production I.G)、黒田結花
デザインリーダー：高倉武史
プロップデザイン：沙倉拓実
美術監督：増山修、関口輝(インスパイアード)
色彩設計：山下宮緒
撮影監督：江間常高(T2スタジオ)
編集：黒澤雅之
音響監督：山田陽
音響効果：野口透
音楽：Kevin Penkin
音楽プロデューサー：飯島弘光
音楽制作：IRMA LA DOUCE
音楽制作協力：KADOKAWA
アニメーション制作：キネマシトラス