映画『雨を告げる漂流団地』熊谷航祐役・田村睦心さん、兎内夏芽役・瀬戸麻沙美さんインタビュー|瀬戸さんが夏芽に共感できた部分とは? 田村さんは航祐の“ぶつくさ喋る”表現に苦戦!?
『ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』に続き、スタジオコロリドが贈る長編アニメーション映画第3弾『雨を告げる漂流団地』。2022年9月16日(金)より日本全国ロードショーおよび、Netflixにて全世界独占配信されます。
6人の少年少女が取り壊し前の団地に忍び込むと、突如不思議な現象に巻き込まれ、気づくと団地ごと大海原を漂流していた。謎の少年・のっぽとともに主人公たちが協力し、ときにぶつかりながらも成長していく初めての別れの旅を描いたファンタジー作品となっています。
今回アニメイトタイムズでは、本作の主人公となる幼馴染のふたり、熊谷航祐(くまがやこうすけ)役の田村睦心さん、兎内夏芽(とないなつめ)役の瀬戸麻沙美さんにインタビューを実施!
10年来の付き合いであるおふたりに、キャラクターや物語の印象についてはもちろん、初めてがっつりと掛け合ってみての感想や、演じるうえで苦労したことなどを語っていただきました。
10年来の付き合いの中で、おふたりががっつりと共演するのは本作が初!
――本作への出演が決まったときの感想をお聞かせください。
熊谷航祐役・田村睦心さん(以下、田村):単純にとても嬉しかったです。あとは航祐がかわいいので、楽しそうだなと思いました。
兎内夏芽役・瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):夏芽はどんな方向の表現でも可能性があるキャラクターに感じました。どんな夏芽像が求められているのか分からなかったので、オーディションのときは、正直、手ごたえはほとんどありませんでした。
劇場長編アニメということで、普段のTVアニメとはまた違った取り組み方をしていけると思い、夏芽役としてぜひ関わりたいと思っていたので、合格の連絡を受けたときはすごく嬉しかったです。
航祐役がむっちゃん(田村さん)だということもそのときに聞いたので、収録が楽しみになり、待ち遠しくなりました。
――田村さんと共演できるのはどんなところが楽しみでしたか?
瀬戸:そうですね、田村さんという人は……
田村:なにその言い方(笑)。
瀬戸:評すると偉そうに聞こえてしまいますが、本当に素晴らしい声優さんなんです!
ずっとアニメでもご一緒していましたし、プライベートでもご一緒していて、私は「むっちゃん」と呼ばせていただいています。
みなさんの中にも「少年役といえば田村睦心」というイメージを持つ方もいらっしゃると思いますし、私もオーディションで航祐を見たときから「いや、むっちゃんでしょ!」と思っていました(笑)。
田村:え~、ありがとう! 嬉しい。
瀬戸:むっちゃんのことはずっと知っていましたし、お芝居ももちろん見たことはあったんですが、ここまでがっつり絡む役で、ぶつかってお芝居できる経験は、知り合って10年くらい経つ中で、今回が初めてだったんです。
田村:確かに。同じ作品はやらせていただいたりしていましたが、それぞれ関わりのない役どころが多かったので、役として絡んだことはなかったです。
瀬戸:アフレコのときは、むっちゃんが演じる航祐に対する期待感と同時に、むっちゃんに「やるじゃん!」と思われたい、という私個人の下心もありました(笑)。
一同:(笑)
田村:私も今回、瀬戸ちゃんが「やりやすいな」とか、「さすが」と思ってくれたらいいなって思ってたもん。
――田村さんも夏芽役が瀬戸さんと聞いたときはテンションが上がりましたか?
田村:瀬戸ちゃんがすごい声優さんだということは当然知っているので、「どうやって絡めるだろう?」というのと、夏芽のような活発だけどちょっと陰がある、素朴な女子を「どうやって演じるんだろう?」というワクワク感でいっぱいでした。
実際に声を聞いたときは「コレか~~!」と感動しました。スっと入ってくる、綺麗な水のような声で、すごく良かったです。
瀬戸:よかった~。安心しました。