アニメ『はたらく魔王さま!!』9話放送後インタビュー:佐々木千穂役 東山奈央さん |ちーちゃんの存在は、みんなにとってひとつの居場所になってくれているのかな
『はたらく魔王さま!』(著・和ヶ原聡司/イラスト・029)。9年ぶりにスタートしたTVアニメ第2期『はたらく魔王さま!!』が好評放送中!
千穂の畑を狙う泥棒を、真奥や恵美たちが協力して撃退! ただ、2人の間には過去の因縁が残ったままであったが、最後にエミリアは、母ライラが生きていることを知る。
アニメイトタイムズでは第2期放送前に公開した連載に続き、第2期の終盤に向けて再びキャストインタビューを毎週掲載! 今回は佐々木千穂役 東山奈央さんに、これまでの印象的なシーンを振り返ってもらいました。
ちーちゃんにとって大きかった真奥の言葉とは?
――まず、ちーちゃんが世話をやいていたアラス・ラムスとの掛け合いはいかがでしたか?
東山:なんかめっちゃかわいくて(笑)。これはうまく言葉にできないんですけど、本当にかわいいんです。木野日菜ちゃんのお芝居を聞いていると、「は~い」って気持ちになっちゃうんですよね。
――ママみが増すんですね。
東山:「はい、かわいいですね~」って(笑)。木野ちゃんとは、うんと歳が離れているとかではないんですけど、普段のおしゃべりもかわいいから、普通の話をしているだけなのに、癒やされちゃってます。
だから木野ちゃんが新キャストで良かったなぁって思いますし、木野ちゃんも私たちに遠慮せずにガンガン来てくれたら嬉しいなと思います。やっぱり出来上がった座組の中に入るのって大変ですからね。
木野ちゃん自身、視聴者として見ていた作品にキャストとして飛び込むことになり、すごく気合いを入れて、思い入れを持って現場に臨んでくれていたので、それはそれですごく嬉しいんですけど、遠慮しないで、うちらも放っといたらわちゃわちゃしちゃうので、そこに一緒に混ざってグイグイ来てくれてもいいんだよ!って思います。そうやってファミリー感が増していったら嬉しいですね。
でも、アラス・ラムスのお芝居がほんとに赤ちゃんでかわいくて。ちーちゃんがとろけているのと同じくらい私もとろけちゃっていました。私たちの庇護欲をナチュラルに引き出してくれていたな~って思います。
――対アラス・ラムスに対してのお芝居は、ここまでの見どころのひとつでしたね!
東山:そうですね。みんなが甘やかせるだけ甘やかしているので(笑)。分散収録なので終わったら帰れるんですけど、自分のあとの時間帯に木野ちゃんの収録があると、その声がロビーのモニターのスピーカーから聞こえてくるから、それ聞きたさにみんな残っちゃうんですよね(笑)。
――わりと居残っちゃう現場みたいですね?
東山:私も、いつまで経っても帰らないタイプでした(笑)。
――ここまでで印象に残っているシーンを教えてください。
東山:第2話で、真奥さんの働いているマグロナルドに、アラス・ラムスを連れて行ったときに、木崎店長に怒られるんですけど、その後に、真奥さんがちーちゃんのことを信頼していると言ってくれるシーンがあったんです。
――「今日本で俺が全面的に信用して何かを任せられる人間って、ちーちゃんしかいねぇんだ」と言っていましたね。
東山:それです! 人間界で頼れるのはちーちゃんだけなんだって言ってもらえたことが、私もすっごく嬉しかったんです。第1期のちーちゃんの告白に対してちゃんと返事をしていなかった、それは遅くなってゴメンなんだけどって言いながら、それでも協力してほしいと言ってくれた……。
告白の返事をしないなんて、本来なら甲斐性がないし、男気がないし、非常によろしくないと思うんですけど、真奥さんには事情があるし、魔王と人間の立場も違う。いつ魔界に帰ることになるかもわからないし、エミリアさんとのいさかいもある。そんな軽々に結論を出せないこともちーちゃんはわかっているから、待ちますよって気持ちでいる。
その上で、できることがあれば何でもしようと思っていたから、それを言ってもらえたことはすごく大きかったと思うんです。自分は後輩でしかないし、まだまだ真奥さんに好きと言ってもらえる自信はないんだけど、女の子としてというよりも高次元の、人として信頼してもらえるんだ!ということが嬉しかったと思うし、それを聞くと何でも頑張れちゃう気がするんですよね。
だからそのあとの遊園地デートも、アラス・ラムスを連れて、恵美さんと行ってくればいいじゃないですかって言えたのかなって。そのくらい心にゆとりができて、普通なら勧められないけど、自分は真奥さんにとって揺るがない存在になれているから、それがちーちゃんを強くさせている感じがしました。結果的に、あとをつけていましたけど(笑)。