アニメ『リコリス・リコイル』第11話放送後インタビュー:八神結香さん(蛇ノ目エリカ 役)|助けにきてくれるたびに「私のヒーロー!!きたぁ!!!」って、私がドキドキしていました【連載 第11回】
監督・足立慎吾さん(代表作『ソードアート・オンライン』)×ストーリー原案・アサウラさん(代表作『ベン・トー』)×キャラクターデザイン・いみぎむるさん(代表作『この美術部には問題がある!』)×制作・A-1 Pictures(代表作『かぐや様は告らせたい』)という魅力あふれる布陣が贈るオリジナルTVアニメーション『リコリス・リコイル』
皆さんが楽しみにしていたであろう、真島と千束の直接対決。千束のピンチのときに、必ず助けに来るのはたきなだった。2人のバディ感にも感動するが、はたして真島との対決の行方は? そして千束は吉松と会えるのか。
アニメイトタイムズでは、本作の毎話放送後に声優陣のメールインタビュー連載を掲載中! 第11回目は、1話でたきなに助けられたセカンドリコリス、蛇ノ目エリカ役・八神結香さんです。
エリカはたきなに「ありがとう」を伝えることができるのか?
――作品に触れたときの印象を教えてください。
八神結香さん(以下、八神):最初に設定資料をいただいて、なんとなくのイメージはできていたのですが、実際に第1話の台本を読んでからこの先どんな展開、どんな作品になっていくのだろうという、オリジナルアニメならではのワクワク感がありました。それと、この作品のテーマ/コンセプトがとても素敵だなと思いました。
――実際にアニメを見た感想をお願いします。
八神:想像のはるか先をいく映像の美しさと素敵な音楽と、繊細な効果音と自然体なお芝居、すべてに引き込まれて、第1話が終わってから眠れなかったほど興奮しました。
そしてこの第1話だけでもどれだけの方が携わってくださっているのだろう……と感動しましたし、ぜひともたくさんの方に観ていただきたいと思いました。
あと、私は個人的に第1話でエリカちゃんが動いていることにも、ただただ感激していました……(笑)。
――八神さんが演じているエリカはどんな子ですか?
八神:収録当初、エリカちゃんはどんな子なのかと足立さんにお伺いした際に「とにかくたきなに感謝と謝罪の言葉を伝えたいと思っている子」だとおっしゃられていたことが印象的で、エリカちゃん自身は第4話~第9話は物語の関係上登場しませんでしたが、その間もきっとずーっと悩み続けていただろうと、そういう子だろうなと思ったので、そのことは常に意識していました。
あと、周りの雰囲気に飲まれて自分の意見をなかなか言えずにいる、ということを経験したことがある人も多いのかなと思うのですが、エリカちゃんもそのうちの1人で、気弱で引っ込み思案なところもあるけど、とても心優しい子なのだろうと思っていました。
が、それだけでなく演じていくなかで実は芯の強い子で、自分の意思を持って進んでいく姿を見て、私自身が勇気をもらっていました。さすがセカンドリコリス!と思える場面や、はたして「ありがとう」は伝えることができるのかも、一緒に楽しみにしてもらえたらと思います!
――エリカを演じるときに大事にしていたことはどんなことですか?
八神:ナチュラルな感じで、ということも意識はしていたのですが、良くも悪くもどこにでもいそうな平凡な感じになれたらいいなぁと思っていました。
今振り返ってみると「たきなに助けてもらったのに…」と不安に思う気持ちは、ベクトルは違えど収録時の私と重なってたりもして、気持ち的にはどこかでリンクしていたように感じます。
とにかくこの子が成長していくに連れて、私も共に成長していけたらと思いながら演じていました。
――八神さんにとってエリカは、アニメで初めての名前付きの役だったと思います。役をいただいたときの思いと、アフレコで学んだことや感じたことがありましたら教えて下さい。
八神:役を任せていただけると決まってから収録まで、ずーっとど緊張でした…。
でも台本に「蛇ノ目エリカ 八神結香」と名前を書いていただけたこと、そして初めてエリカちゃんのキャラデザを拝見したときに「初めまして! これから宜しくね…!」と生まれたての赤ちゃんを見たときと同じような気持ちで、愛おしくてたまらなくて、あらためて、これから一緒に頑張ろうと気合いが入りましたし、選んでいただいたからには全力で応えていきたいと思いました。
残念ながらコロナ禍での収録でしたので、皆さん全員での収録というのは叶わなかったのですが、ご一緒した皆さんからはアドリブの部分での対応力やアクションなど、たくさんのことを学ばせていただきました。
そして何よりキャストさんや制作さんの一体感がすごくて、なんて素敵な作品なんだ……という思いと、初めて名前が付いている役で参加させていただいたのが『リコリス・リコイル』という素晴らしい作品で、心から光栄な気持ちでいっぱいになりました。