伊東健人さんアーティストデビュー記念インタビュー|川谷絵音さんの「惜しい!」の声とともに突き詰めたこだわりの楽曲「真夜中のラブ」
川谷さんの「惜しい!」の声とともに突き詰めた「真夜中のラブ」
――「真夜中のラブ」を初めて聞いた時の感想を教えてください。
伊東:曲をいただく前の打ち合わせの際、川谷さんには「若すぎず、背伸びをしすぎず、等身大の自分を表現できる曲。ただ、自分が主人公の話にはしたくないです」とお話ししました。
個人的には打ち合わせでお伝えしがことが見事に具現化されていた感動しました。タイトルも川谷さんが手掛けてくださることも皆さんが予想していないものだと思うので、アーティストデビュー1曲目として意外性もあってバッチリでした。オーダー内容を踏まえつつ、予想を超えてくれる、もちろんそこは川谷絵音さんですから。大満足です。
――レコーディング時のボーカルディレクションでは、川谷さんからどのようなことが伝えられましたか?
伊東:基本的に僕がやりたいことを汲んでくれましたが、ディレクションでは9割5分「惜しい!」と言われていましたね。お互いに提案しながら、歌ってみてを繰り返して。川谷さんから「惜しい!」と言われる時、僕も「もうひと超えしたい」と思っていたので、ストレスを感じることはなかったんです。そんな「惜しい!」とともに突き詰めた結果、「真夜中のラブ」が完成しました。
――川谷さんと同じ感覚で「惜しい」の思い共に乗り越えられる関係性は素敵ですね。
伊東:言葉のニュアンスだけでなく、現代だと機械で直せるような音にも気を配ってレコーディングしました。妥協なくレコーディング出来てとても楽しかったです。
――こだわりは、サビの「ラブ」の歌い方にも感じましたが、どのような歌い方をしていますか?
伊東:仮歌の段階でこの歌い方で、実は「ラブ」とは音的には一回も言ってないんですよ。文字は2つでも音は4つくらいある難しい箇所で、「惜しい!」と川谷さんに一番言われた気がします。
――楽曲を聞いた時に繊細な歌だなと感じました。
伊東:母音の中で音程を変える場所がところどころあり、難しかったですね。でも声優として培った今までの経験の全てが活きて、この楽曲が構成されていると思います。数年前ならできなかった歌い方とかも。ラストのサビ前の「間違えちゃって気付いたんだ」は、レコーディング時に初めて思いついた歌い方で歌いました。
――少し音が高くなる部分ですね。
伊東:今までの自分なら地声でしたが、今回は抜いて歌ってみました。今の自分なりの大人な歌い方かも。
――作詞作曲もするクリエイターとしての伊東さんからご覧になったポイントを挙げるなら?
伊東:編曲が一見シンプルに見えて、すごいテクニックが入っているところです。バンドメンバーの皆さんの技術が成せる技なのですが、「ふわりそうな自覚と」の部分などは、ヤバいです! ピアノもベースも物凄い技を駆使して録音した上でリバーブ(残響)をかけまくるという面白いアプローチだと思いました……!
歌詞としては、川谷さんらしい言葉の遊び方でしょうか。耳馴染みは良いのに、存在するかわからない日本語の箇所ですね。歌詞の冒頭からすんなりとは理解させない。そんなところも音楽を楽しむ醍醐味でもありますから。
作品とタイアップしたら「アニソンアーティストの方と同じやり方で、敬意を払いつつ、挑戦していきたい」
――ジャケット写真は、曲に合った紫色のライトが印象的で、雰囲気のある仕上がりになっています。ビジュアルはどのように撮りましたか?
伊東:僕が提案したオノツトムさんがカメラマンを担当してくださいました。前に発売したフォトブック「step」のカメラマンさんなんですよ。
実は僕がオノさんと初めて出会ったのは仕事ではなく、フォトブック撮影の1ヶ月前に参加した共通の知人の結婚式で。たまたま後ろにいて、背中合わせに座っていました。
――えー! 運命的な出会い方です!
伊東:そうなんです。たまたま撮影の1ヶ月前に一緒にご飯を食べる機会があり、その時にお互いに近況などを話しました。すると、「indigo la End(※川谷さんの所属するバンド)」の撮影も経験していたと知り、今回のビジュアル撮影に適任だと思って。撮影も迫っていましたが、なんとか間に合って、オノさんに再び撮っていただくことができました。非常に良かったなと思います。
ちなみに僕の注文で、ジャケット写真は顔のアップではないんです。演出もポーズもオノさんに提案してもらいました。
――ご自身でも写真を選ばれたんですか?
伊東:そうですね。最終的には自分で選んで決めました。
――撮影現場はどのような雰囲気でしたか?
伊東:スタジオが暗かったですね(笑)。ブラックライトを当てながら撮影していました。メイクも髪も服もバッチリなのに、顔のアップがないのがちょっともったいないことをしたかなと思っていますが、(バストアップの)アーティスト写真があるので(笑)。
カメラマンのオノさんやメイクさんなどいつも一緒に仕事している方と撮影できたので、やりたいことが実現できましたね。
――デビューではやりたいことがたくさん叶ったのですね。今後のアーティスト活動で挑戦したいことを教えてください。
伊東:アーティスト活動ではなんでもチャレンジしたいですね。隠し事はなく、わがままを言って、自分が納得できる音楽を作ろうと思っています。ただ、最終的には声優活動や作品に還元できないと意味がないと考えているので、自分の常識の中だけに留めた活動にはしたくないです。
例えば、もしタイアップのお話をいただけたら、作品をとことん研究し敬意を払いつつ、その上で伊東健人ととして何が表現できるのかを追求したいなって。これからも妥協せず挑戦していきたいと思っています。
【取材・文/杉村美奈】
デビュー楽曲情報
2022.9.21配信リリース
「真夜中のラブ」
作詞・作曲・編曲:川谷絵音
各種音楽配信サービスにて好評配信中!
https://A-Sketch-Inc.lnk.to/KentIto_Mayonaka_no_Love
「真夜中のラブ」ミュージックビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=pBEZc6Zcchw
イベント情報
Kent Ito 真夜中のラブ Release Event "Waves #1"
日程:2022年10月22日(土)
[昼公演] 開場13:30 / 開演14:30 終演16:00 (予定)
[夜公演] 開場17:30 / 開演18:30 終演20:00 (予定)
会場:品川インターシティホール
価格:¥7,500 (税込) /(ドリンク代別) ※全席指定
お問い合わせ先:SOGO TOKYO 03-3405-9999
▽オフィシャルサイト抽選先行受付
※お1人様1公演につき4枚まで
受付期間:9月21日(水)12:00~9月28日(水)23:59
結果発表:9月30日(金)18:00~予定
支払期限:10月4日(火)
伊東健人Official Music Site:https://ito-kent.com
Official Music Site:https://ito-kent.com
Music Staff Twitter:https://twitter.com/kent_musicstaff
Official YouTube Channel:https://www.youtube.com/channel/UCwYGaFJxVp-52vFIXaAsdtw