『舞台「鬼滅の刃」其ノ参 無限夢列車』猗窩座役・蒼木陣さんインタビュー|「演じるなら自分しかいない!」大好きな猗窩座を演じられる喜びとプレッシャーとは?
魘夢役・内藤大希さんと話した鬼たちの助け合いトーク
――ビジュアル撮影のエピソードを教えてください。
蒼木:衣裳やメイクは数センチ単位で微調整するスタッフさんのこだわりに本当に感動しました。そんな熱い思いを持つかっこいい方々と一緒にお仕事できるのが嬉しくて。稽古や本番に向けてとてもモチベーションが上がるビジュアル撮影でした。
――すごい細かさですね! ビジュアル撮影時はおひとりだったのでしょうか?
蒼木:撮影はひとりでしたが、その前後で入れ違いになるキャストにご挨拶だけしました。
――どなたとお話されましたか?
蒼木:魘夢役の内藤大希くんと話しました。彼はお芝居や人柄はもちろん素敵ですが、とにかく歌芝居の説得力が圧倒的で。歌の上手さは魘夢役でも伝わるはずですから、ぜひ楽しみに期待していただきたいですね。
ちなみに、大希くんとは前に時代劇でご一緒したのですが、「今回は2.5次元舞台で一緒に演じられるのが嬉しいね」と話しました。お互いに一緒にいると安心するので、鬼同士で助け合って支えられたらいいねと話したので心強いです。
――内藤さんの魘夢の姿はご覧になったのでしょうか?
蒼木:僕が現場に入る時に、大希くんのビジュアルが完成しそうなタイミングだったので見られましたね。(あまりの完成度の高さに)「誰ですか?」となり、「本物の魘夢だ!」と感動しました!
――みなさん本当にクオリティの高いビジュアルですものね。では、ご自身の猗窩座を鏡で見た感想はいかがですか?
蒼木:びっくりしました! クオリティが高くて! 細部にスタッフさんのこだわりが詰まっているビジュアルに感謝しかありません。撮影に入る時は、良いビジュアル写真が撮れるように頑張って来ます! と言って撮影しましたね。
――完成したビジュアルでは猗窩座らしい鍛え抜いた腹筋が見られますが、蒼木さんご自身はどのような身体作りをされていましたか?
蒼木:元々、身体を動かすのが好きだったんです。アクションシーンがある作品で役を務めることが多かったので、身体を動かす機会はありましたが、写真集やビジュアル撮影の前は形に残るので、腹筋などできちんと鍛えています。
舞台の公演中は、見せる筋肉よりもインナーマッスル・身体の内側を重点的に鍛えています。ダンスやアクションの時に身体の軸がしっかりとしているとブレずらくなり、お客様にとって見やすい動きもできるようになりました。そのため本番の稽古中は体幹トレーニングをしています。
――インナーマッスルと言えば、猗窩座は低姿勢で戦うことが多いので姿勢が大変そうですが……。
蒼木:実は元から僕は重心が低い方なんです。今までの役で刀を使う時でも、重心を低くした方が動きやすかったので、僕の体幹は猗窩座の構え方に近いのかなと嬉しく思いました。
――得意のアクロバットも活かせそうですね。
蒼木:漫画でも伝わる人間離れしているのが猗窩座の躍動感がありますよね。なんでそんな姿勢で攻撃してるの? みたいな(笑)。地面で踏ん張っている時の重心の重さと空中で戦っている時の躍動感などはアクロバットを活かせるのではないかと思います。
あと、殺陣担当の栗田政明さんは舞台『刀剣乱舞』でご一緒した方で、僕の得手不得手を把握してくださっているので信頼しています。本当に面白い殺陣を作る方なので、身を委ねて稽古をつけてもらい、猗窩座の良さを引き出していけたらいいなと。