春飛には無限の可能性を感じている──「『東京カラーソニック!! 』the Stage」舞台化記念連続インタビュー企画 第4弾 加地春飛 役・高本 学さん
伊織はカリスマなのに孤高でなく、ミステリアスなのが魅力的
――バディを務める伊織に魅力を感じる点は?
高本:伊織はカリスマオーラを発しているのに孤高じゃないところがいいですね。礼儀正しくて、誰にも親切で社交的で。そしてお母さんの病気のことや1年休学していたことなど、表に見せていない面があって。
そんなミステリアスなところも魅力的だなと思うし、春飛と惹かれ合う、何かを持っているんでしょうね。
――伊織を演じる山﨑晶吾さんとお仕事やプライベートでご一緒されたことはありますか?
高本:実は今回が初対面で。先ほど初めてお会いして、一緒に撮影させていただきましたが、すごく気さくな方で、大阪出身同士ということで盛り上がりました。
お話しできたのは短い時間でしたが、優しい方だなと感じましたし、僕が人見知りなのに対して、山﨑さんは積極的に話してくださって、バランスがいいコンビになるのではないかなと思うし、これから山﨑さんをもっと知っていけたらいいなと思っています。
――山﨑さんへメッセージをお願いします。
高本:「お手柔らかに」、そして「仲良くしてください」でお願いします(笑)。
――本作では、音楽バトルが繰り広げられますが、ご自身にとって一番好きな歌、大切な歌は?
高本:いつもやっている舞台で歌ったり、流れている曲を聴きこんだり、好きになったりします。例えば今年1月に行われた『ヴァニタスの手記』という舞台に代役で出演することになって、その時のOP曲を聴くと今も当時のことがすぐに蘇ってきます。
あと2.5次元で初めて大きな舞台に上がらせていただいたのが『ヘタリア』のプロイセン役で、開幕前やアンコールで流れた「まるかいて地球」を耳にすると「あっ!? 舞台が始まっちゃう!」と慌ててしまったり(笑)。
『劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪』でドラマCD「JOKER TRAP」や「BLOODY SHADOWS」の舞台に出演させていただいた時もそうで、曲を聴くと思い出スイッチが入り、いつでも舞台の時のことをプレイバックできます。
だから自分が関わらせていただいた舞台の曲がすべて一番好きであり、大切な曲です。
――音楽フェスをご覧になったことはありますか?
高本:昔、野外の大型音楽フェスの『ROCK IN JAPAN』や『SUMMER SONIC』を見に行ったことがあります。フェスではいろいろなアーティストやバンドが出演するので、新たな出会いがあるし、2.5次元のフェスでもいろいろキャラのことを知ることができるので楽しそうなので、いつか機会があれば出演してみたいです。
2.5次元ステージの魅力は作品やキャラの世界観と可能性を広げられること
――2.5次元ステージの魅力やおもしろさとは?
高本:マンガやアニメなどの世界を、立体的に表現できて、更に広げることができるのが魅力かなと思います。
舞台上ではマンガやアニメでカット割りされているシーンで、キャラクターはセリフがないところでも動いていて、あるセリフや起きた出来事から感じたからこそ出るセリフや感情の変化もお客様へ伝えないといけません。
自分なりに理解して、落とし込むことで、キャラクターの可能性や世界観が広がっていくので、演じていても楽しいです。
そして見てくださった方が明日も頑張ろうと思えたり、いい影響を与えられたらと思って演じています。例えば舞台を見たことで、よりキャラクターに感情移入できたり、「自分の人生とリンクして、変わることができました」という言葉をいただけるといいなと思いながら2.5次元の舞台に立っています。
――出演した舞台で印象に残っている作品を教えてください。
高本:それぞれの舞台で新しい出会いがあったり、自分の人生の価値観を広げてもらえているので、出演した全部の舞台が思い出深いです。
例えば『ヘタリア』の時はまだ右も左もわからない僕が先輩方に助けていただいて初日を迎えた日、エンディング後にお客様がスタンディングオベーションをしてくださったことも、公演後に「よかったです」という声をいただいた時も「演劇や舞台は努力を裏切らないな」と思いました。
すべての舞台の経験が今の僕を作ってくれたので、出演したすべての舞台に感謝しています。
――好きなマンガやアニメ、今ハマっているマンガやアニメがございましたらご紹介お願いします。
高本:普段からマンガやアニメが好きで、自分が出演する作品以外もいろいろと読みます。最近読んでハマったマンガは『ブルーロック』というサッカーマンガです。
W杯優勝に導くFWを養成するために全国から高校サッカーのFWの選手を集めて、生き残りをかけたデスゲーム的な作品なんですけど、僕らの仕事にも通じるものがあると感じて。僕は人見知りで気遣いしがちだけど、自己主張や表現者としての自我も大切なんだなとこのマンガを見て改めて思いました。
――皆さんへメッセージをお願いします。
高本:今回、『東京カラーソニック!!』が初めて舞台化され、春飛役として出演させていただけることを光栄に思っています。
音楽を通してキャラクターたちが成長したり、バディものだからこそ、パートナーとぶつかり合うし、個人でも葛藤を抱えていたりと人間模様が魅力的な作品だと思うので、舞台でも熱量を持って、ひとつひとつのセリフに熱や想いを感じていただけるように精一杯稽古に臨んで、本番を迎えたいと思っています。
見に来てくださる皆さんに作品のメッセージをお伝えしつつ、明日への活力や元気になっていただけるように役者やスタッフ一同頑張りますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。
『東京カラーソニック!!』the Stage
2023年2月18日(土)から26日(日)まで、東京・シアター1010にて公演!
原作:「東京カラーソニック!!」(eternal voyage)
脚本・演出:伊勢直弘/NAOHIRO ISE
<劇場名・公演日程>
シアター1010
2023年2月18日(土)~2月26日(日)
<キャラクター名/キャスト名>
小宮山 嵐 役/岸本勇太 ARASHI KOMIYAMA/YUTA KISHIMOTO
霧島 宙 役/北川尚弥 SORA KIRISHIMA/NAOYA KITAGAWA
宝田伊織 役/山﨑晶吾 IORI TAKARADA/SHOGO YAMAZAKI
加地春飛 役/高本 学 HARUHI KAJI/GAKU TAKAMOTO
瀬文永久 役/北村健人 TOWA SEBUMI/KENTO KITAMURA
財前未來 役/樋口裕太 MIRAI ZAIZEN/YUTA HIGUCHI
倉橋海吏 役/安井一真 KAIRI KURAHASHI/KAZUMA YASUI
高槻神楽 役/小波津亜廉 KAGURA TAKATSUKI/ALLEN KOHATSU
『東京カラーソニック!!』the Stage公式サイト
https://www.marv.jp/special/stage-tcs/
『東京カラーソニック!!』公式サイト
https://sprout-pj.jp/tcs/