三ツ矢雄二さん、田中真弓さん、冨永みーなさん、松野太紀さんの「Afour」が昭和歌謡を歌いまくるライブ「昭和歌謡曲歌い隊2」の千秋楽公演をレポート！　『さすがの猿飛』『サザエさん』など、出演アニメの主題歌もカバー!!

三ツ矢雄二さん、田中真弓さん、冨永みーなさん、松野太紀さんによる「Afour」が、9月22日（木）～24日（土）にかけて、東京・南青山MANDALAにて、ライブ「昭和歌謡曲歌い隊2」を開催しました！

Afourは、長年様々な作品で共演したり、プライベートでも親しい4人によるグループ。そんな4人が生まれ育った昭和時代の歌謡曲の名曲たちをひたすら歌いまくるライブが「昭和歌謡曲歌い隊」です。

2021年4月に行われた第1回公演はソールドアウト。2回目となる本公演も全公演完売し、急きょ23日に追加公演が設けられましたが、これも即完売！　

声優としての実力、実績がすごいことは言うまでもありませんが、ライブやステージ経験も豊富な4人が歌う昭和歌謡曲を聴けるのは「昭和歌謡曲歌い隊」だけ！　趣向を凝らした演出の数々、特に田中さんの七変化&早替えも見どころの1つです。

本稿では、千秋楽・24日夜公演の模様をお届けします！

約1年ぶりの「昭和歌謡曲歌い隊」は「青春時代」からスタート。4人の青春トークも

約1年ぶりとなる「昭和歌謡曲歌い隊」が行われたのは前回同様、南青山MANDALA。ステージとの距離はわずか数メートルで、メイク落ちさえも見えるほどです（笑）。こんなに近くで4人のパフォーマンスを見られる機会はそうそうありません。

前回に続きピアノ奏者の野口久和さんとベーシストの小川ヒロさんが入場してスタンバイが終わると「青春時代」（1976年、森田公一とトップギャラン）のイントロと共に、Afourの4人が入場。

松野さんは白いシャツとパンツ、ネクタイでキッチリと、田中さんはボディのラメがまぶしい金色のパーティドレス、冨永さんは銀ラメのボディに黒ジャケとパンツでシックに、三ツ矢さんは、『キャンディキャンディ』で演じたアーチーのような、高貴で王子さまチックな衣装で登場しました。「巣鴨のとげぬき地蔵に買いに行ったら見つからなくて、原宿で見つけました」（三ツ矢）。

生演奏に合わせ、4人そろって合唱する中、お客さんが拍手する姿は、まるで1950年から70年代まで流行した歌声喫茶のよう（分からない人は親に聞いてみよう！）。ご時世柄、合唱できないのが残念ですが……。

歌明けの最初のMCでは「こんばんは～！」と4人で声を合わせた後、松野さんが「こんばんは、沢田研二です」とボケると、田中さんが「吉永小百合です」、冨永さんが「大場久美子です」、三ツ矢さんが「美川憲一よ」とボケを重ねます。

三ツ矢さんが「じゃないでしょ！　ちゃんと言いなさい！」と注意するも、松野さんが「あおい輝彦です」、田中さんが「松坂慶子です」、冨永さんが「金井克子です」、三ツ矢さんが「にしきのあきらです」と、昭和のスターの名前ボケがなおも続きます。10代、20代の方はポカ～ンだと思いますが、会場は大爆笑！　そして最後に「私たち、Afourです！」と声をそろえるところがうまくそろわず残念。「ここまで練習したのに」（田中）。どうりで流れるような掛け合いだと思いました（笑）。

次の曲に移る前に、1曲目の「青春時代」にちなんで、皆さんの青春時代語り。松野さんが「子役からずっと仕事をしてきたけど、初めて六本木でアルバイトして。その時、お客さんに『ドンペリ（高級シャンパン）持ってきて』と言われても分からなくて、どんぶりを持っていったら爆笑されて。そのどんぶりにドンペリをついで一気飲みしました。そこでスカウトされて歌舞伎町のお店に行って、カラオケで歌うと100万円バラまかれました」とバブル期ならではの逸話を披露すると、お客さんはマスク越しに驚きの声を上げます。

同じく10代から仕事を始めていた冨永さんは「16歳の頃に、『魔法の妖精ペルシャ』のペルシャ役をやらせていただいて、そこから歌わせていただいたり、いろいろなイベントに出演させていただくようになった時かな」、田中さんは「60代になってから青春を感じるようになったし、40～50代の頃よりも元気になって。うちの事務所では『上の人たちがみんなギラギラしてる』と言われています（笑）」、三ツ矢さんは「生まれてから今までずっと青春です。青春しっぱなしです！」とコメント。

続けて、今回のチケットがあっという間に売り切れたことについて触れた三ツ矢さんは、前回公演のアンケートが「歌がよかった」とか「聴き応えがあった」という反応ではなく、「みんな、おもしろかったよ」という反応だったことを明かしました。

また「（前回公演の最後に）野口さんが楽しかったとおっしゃって。僕らも楽しかったから2をやろうか」という話になったそう。田中さんは「今度はGS（グループ・サウンズ）で」と提案しましたが、2で歌う曲のリストを持ち寄ったところ、GSの曲がなく、今回は見送りになったようです。OPトークなのにしゃべりまくる三ツ矢さんに、冨永さんは「思ったことを何でも話したくなっちゃうから（笑）」。

4人それぞれの年齢差について三ツ矢さんが話していると、客席に若いお客さんを発見。年齢を尋ねると「29歳」と答え、どよめく会場。その後、視線を向けたり、手を振ったりと三ツ矢さんのイジり対象としてロックオンされていました。若者に曲のラインナップとトークが通じるのか一抹の不安もよぎりました（笑）。