三ツ矢雄二さん、田中真弓さん、冨永みーなさん、松野太紀さんの「Afour」が昭和歌謡を歌いまくるライブ「昭和歌謡曲歌い隊2」の千秋楽公演をレポート！　『さすがの猿飛』『サザエさん』など、出演アニメの主題歌もカバー!!

男性陣も素晴らしいデュエットを披露！　三ツ矢さんはアンコールの仕方までレクチャー!?

「女性デュエットに続いて、今度は我々が男性デュエットを」（三ツ矢）と、三ツ矢さんと松野さんが歌ったのは男性デュオ、狩人の「あずさ2号」（1977年）。三ツ矢さんはこの曲を知らなかったそうですが、冨永さんの強いリクエストで実現したとのこと。松野さんの情緒あふれる歌い出し、三ツ矢さんは高らかに、そしてサビの盛り上がりからのユニゾンはとにかく綺麗。「8時ちょうどの～♪」の聴かせどころもバッチリでした。

そのまま松野さんのソロになり、4人組男性アイドルグループ、フォーリーブスの「ブルドッグ」（1977年）。両手を上げて揺らしたり、「じっと見ろ」で会場を指差すなどワイルドな振り付けとともに、音程を外さない、さすがの安定感を見せました。サビ終わりの「ニッチもサッチもどうにもブルドッグ」の後には「ワオ！」と叫ぶなど見事すぎて、「おそらくカラオケの十八番なんじゃないか？」と勝手に推測してしまいました。

続く冨永さんは艶やかな紫色の和服に着替えて（今年ご自身で着付けを学んだとのこと）、「ダン・ダン・ディダン・シュビダドゥン♪」のフレーズと、サントリーウイスキーのCMソングとしておなじみの（若い人は違うかもしれませんが）「夜がくる」（1968年、小林亜星）。アダルトでシックな雰囲気で、ジャズバーで聴いているような感覚になりました。

本編のトリを飾るのはもちろん三ツ矢さん。洋楽のバラードナンバーで、尾崎紀世彦さんや布施明さんなど多くのシンガーがカバーしている「マイ・ウェイ」。しっとりと、時には高らかに歌い、「すべては心の決めたままに」という歌詞は三ツ矢さんのこれまでの生き方そのものにも思えました。

三ツ矢さんが歌い終わると感動と大きな拍手が会場を満たします。そして自身が理事を務める「Get in touch!」の紹介と、10月6日の「Warm Green Day（世界脳性まひの日）」にちなんで、緑のものを身につけましょうと呼びかけました。三ツ矢さんが望む「すべての人が自由で幸せな生活できるように」という願いはきっとお客さんの心にも届いたことでしょう。

その後は、アンコールの拍手の仕方から終演後の退場の仕方までレクチャー。更には「次は3でお会いしましょう」というあいさつまで。「さあ、ここからアンコールの拍手に行きますよ！」の三ツ矢さんの声にしたがって、お客さんもアンコールを求める拍手をみんなで鳴らします。

田中さん、冨永さん、松野さん、そしていったん奥に退いていた三ツ矢さんは「まさかアンコールされるとは思わなかった。ありがとう、みんな」と一言。こんなに丁寧にコーディネートされたアンコールを初めて見ました（笑）。

アンコールは前回と同じく「.三百六十五歩のマーチ」（1968年、水前寺清子）をお客さんの手拍子に乗って歌いながら締め。4人の楽しいトークと昭和歌謡を今回も満喫！　冨永さんは「またこの4人でやりたい」、三ツ矢さんも「また会いましょう！」と早くも次回に期待している様子でした。果たして田中さんが望んでいたGS特集は実現するのでしょうか？（笑）第3回公演の発表を、首を長くして待ちましょう。

SET LIST（24日夜公演）

一部

1.青春時代（全員）[1976年、森田公一とトップギャラン]
2.個人授業（松野）[1973年、フィンガー5]
3.夏のお嬢さん（冨永）[1978年、榊原郁恵]
4.時代（田中）[1975年、中島みゆき]
5.人形の家（三ツ矢）[1969年、弘田三枝子]
6.冨永・松野メドレー
守ってあげたい（冨永）[1981年、松任谷由実]～悲しみが止まらない（松野）[1983年、杏里]～禁猟区（冨永）[1977年、郷ひろみ]～飾りじゃないのよ涙は（松野）[1984年、中森明菜]～HERO（冨永）[1978年、甲斐バンド]～いとしのエリー（松野）[1979年、サザンオールスターズ]～守ってあげたい（冨永）
7.老人と子供のポルカ（全員）[1970年、左卜全とひまわりキティーズ]

二部

8.アニソンメドレー
恋の呪文はスキトキメキトキス（全員）[1982年、伊藤さやか『さすがの猿飛』OP曲]～忍豚レゲー[1982年、田中真弓『さすがの猿飛』ED曲]～星の王子さま プチ・プランス（松野）[1978年、鈴木賢三郎『星の王子さま プチ・プランス』OP曲]～サザえさん一家（冨永）[1969年、宇野ゆう子『サザえさん』ED曲]
9.雨が止んだら（田中）[1970年、朝丘雪路]
10.愛するってこわい（三ツ矢・田中）[1968年、じゅん&ネネ]
11.いつでも夢を（田中・松野）[1962年、橋幸夫/吉永小百合]
12.S・O・S（田中・冨永）[1976年、ピンク・レディー]
13.あずさ2号（三ツ矢・松野）[1977年、狩人]
14.ブルドッグ（松野）[1977年、フォーリーブス]
15.夜がくる（冨永）[1968年、小林亜星]
16.マイ・ウェイ（三ツ矢）[1972年、尾崎紀世彦・布施明]
EN1.三百六十五歩のマーチ（全員）[1968年、水前寺清子]