アニメ
アニメ『魔道祖師 完結編』を観る前に『前塵編』『羨雲編』の振り返り

シリーズ待望の最終章が放送・配信決定──アニメ『魔道祖師 完結編』を観る前に『前塵編』『羨雲編』の振り返り&見どころをご紹介!

 

『魔道祖師 羨雲編』(全8話)振り返り&見どころ

続いて、Season2の『羨雲編』の振り返り&見どころをご紹介。『羨雲編』では、射日の征戦から十数年後が描かれます。魏無羨と藍忘機は共に鬼腕の謎を追う旅へ。

鬼腕の謎と、彼らの過去に何があったのかが少しづつ明かされていきます。現世で魏無羨と藍忘機の距離が近付いていく様子は大きな見どころです。

 

第1話~3話

 

岐山温氏が滅びて十数年後、温若寒を殺した蘭陵金氏の金光瑶(ジン・グアンヤオ)が各世家を束ねる仙督の位に就いています。

献舎で蘇った魏無羨が隙を見て雲深不知処から逃げ出そうとするなか、莫家荘に現れ、その後持ち帰った鬼腕が冥室で暴れ出します。藍忘機と共に魏無羨は鬼腕を鎮め、その鬼腕に施された駆魂の印に気付きます。

鬼腕の導きで懐蒼山にやってきた魏無羨と藍忘機。幻覚に惑わされた仙師から襲われそうになった金凌を救います。すると彼らの前に困屍陣で封じられていた数々の骸が。それは11年前に失踪した村人たちでした。

その中に暴れる何者かの首が現れ、魏無羨が鎮圧。藍忘機が問霊を行うと、その首が蘭陵金氏の金子勲(ジン・ズーシュン)であることが判明します。

その後、雲深不知処から鬼腕が逃げ出したとの一報を受けた魏無羨と藍忘機は清河の領域へ。行路嶺という山麓にある石堂が人を食うという噂が流れるも清河聶氏は対処していない様子。なぜなら現在の宗主は人呼んで “知らぬ存ぜぬ” の聶懐桑だったのです。

 

射日の征戦での功績、鬼腕の謎を追う

 

射日の征戦では温若寒の無敵のような強さの前に、聶氏宗主の聶明玦(ニエ・ミンジュエ)と藍曦臣が苦戦。そこへ孟瑶(モン・ヤオ)(=後の金光瑶)が隙をついて温若寒を討ち取ります。この功績により、赤鋒尊こと聶明玦、沢蕪君こと藍曦臣、斂芳尊こと金光瑶は「三尊」と呼ばれ、義兄弟の契りを結んでいます。

しかしこのあと、聶明玦は若くして世を去り、天下太平のため藍曦臣は仙督である金光瑶を支えています。この三尊の関係性は注目ポイントです。

一方、雲深不知処にて。藍忘機が冷泉に入っているシーンは座学時代でもありましたが、ここでも冷泉シーンが。(彼が冷泉にいるのは、心が乱れているときのようにも思えます。)藍忘機の背中に残るたくさんの戒鞭の痕と左胸の烙印に気付き驚く魏無羨。彼の知らない藍忘機の十数年の痛みがここにありました。

そして懐蒼山で江澄が再び莫玄羽の正体を怪しむも、藍忘機が遮り魏無羨を守っています。この二人の対峙は何度見てもなんとも言えない面白さがあります。

 

鬼腕関連で第3話までで分かっていること

鬼腕の謎を追う魏無羨と藍忘機ですが、この件は少しややこしいのでここでいったん整理しましょう。二人は鬼腕の魂を冥室で召喚しようとしていましたが苦戦しています。

・鬼腕の主の魂は屍とともに切断されているため召喚できない。(屍と魂を刻んだのは相当な使い手)
・駆魂の印を解くのは簡単ではない。
・魏無羨を献舎で蘇らせ、その近くで鬼腕、そして温寧まで出現という偶然。莫家荘に、あの時間に何者かが故意に鬼腕を放った可能性がある。
・鬼腕が指し示した先に金子勲の首と、駆魂の印がある骸があった。

懐蒼山で出現した首の主・金子勲はかつて魏無羨と因縁があり、魏無羨から千瘡百孔の呪いをかけられたとされていました。術者が術を解くか死ねば術は自然と消える、金子勲の体の痣が消えたかどうかの確認のため、13年前に藍忘機は金子勲の骸を捜そうとしていました。(胴体がないのは誰かが隠蔽したということが推測されます。)

証拠もないのに罪を着せるのは不公平、魏無羨はたしかに鬼道を修めたが汚い手を使うことは彼の流儀に反すると言ってのける藍忘機に、魏無羨は心を掴まれたような反応をしています。

11年前に何者かが村人たちの骸を切断して怨念を分散し、別の骸と縫合して殺気を抑えられるか試した、首には大量の怨念を速く吸収できる符紋があることから、狂暴な屍を作っていたと魏無羨と藍忘機は考察。

さらに二人は、この何者かの陰謀を暁星塵(シャオ・シンチェン)が阻止したと思われる痕跡も見つけています。(暁星塵は強い功力を持ち12年前に下山。霜華剣で天下に名を轟かせています。世直しを志す高潔の士で、師は抱山散人。)

魏無羨と藍忘機は、困屍陣の中で暴れまわる邪気の強い金子勲の首がなぜ11年間も大人しくできたのかと不審に思っています。つまり、金子勲の首はここ数日で出現したということ。それはちょうど藍忘機が鬼腕を持ち帰った頃。鬼腕が指し示した先に金子勲の首があったのも偶然で片付けられるものではありません。誰かが何かを調べさせたいようです。

そして、懐蒼山にある骸にも駆魂の印があったことから、それを解いてほしかった者が自分たちを呼びつけたと魏無羨は踏んでいます。

 

用語解説④

冥室:藍家が招魂の儀式を行うための建物で、櫓の上の鐘が鳴り響く時は中で儀式を行っている人の身に何かが起きたことを示します。
駆魂の印:魂が取りつくのを防ぐ鬼道の術。
問霊:琴の音で死者の魂を呼び出し、情報を得る技術。その曲。藍忘機の問霊の技量は群を抜いています。(兄・藍曦臣 談)
困屍陣:屍の動きを封じ、怨念を抑えこむ陣。伝承が途絶え破られるはずもないという困屍陣ですが、魏無羨が破っています。
千瘡百孔:頭部以外の全身に丸い痣ができ、最後は臓腑が腐って死ぬ残酷な呪いです。

 

第4話~6話

 

人食い石堂にやってきた魏無羨と藍忘機は刀の入った棺を見つけ、さらに壁の中に埋められた金凌を救出。悪詛痕に取りつかれた金凌が見た幻想から、魏無羨は師姉・江厭離を思い返していました。

そんななか、莫玄羽の正体が魏無羨だと江澄にバレてしまいます。江澄と温寧が戦う隙に魏無羨は逃げ出し、その後、魏無羨は温寧の頭部から理性を封じる刺顱釘を抜き、温寧は正気を取り戻します。

15年前、不夜天が陥落したのち、魏無羨は温寧とその一族を救うため窮奇道へ。するとそこには変わり果てた温寧の姿が。各世家から陰虎符と温氏残党を引き渡すよう迫られた魏無羨は抗い、一族を守ることを決断します。

魏無羨が温氏と共に根城を築いていた夷陵に藍忘機が訪れるなか、温寧が突然目覚めて暴れ出し、魏無羨と藍忘機は温寧を鎮めています。藍忘機は、翌月に江厭離と金子軒の婚礼が開かれることを告げて去ります。

その1年後、魏無羨は江厭離と金子軒の息子・金凌の満一月を祝う宴に招かれますが、その道中、窮奇道で金子勲たちの奇襲に遭います。魏無羨は怒りに震え、温寧を操り反撃。しかし魏無羨の意思に反し温寧が金子軒を殺してしまうのです。

 

過去の記憶(温寧、江厭離と金子軒)

 

このあたりでは魏無羨が度々過去を思い返しているシーンがあり、かつて温寧や金凌の両親に何があったのか少しづつ分かってきます。

15年前、藍忘機の助けもあり魏無羨は暴れる温寧を抑え、温寧は前代未聞の理性を取り戻した屍となり「鬼将軍」と呼ばれるように。かつて蓮花塢が壊滅した時に誰よりも魏無羨の力になってくれた優しく穏やかな温寧が、最強の鬼将軍となったのです。

夷陵に訪れていた藍忘機は、魏無羨にこのままでいいのか問いますが、魏無羨はこうするしか道はないと話します。藍忘機は夷陵には夜狩で来たと言っていましたが、きっとそれだけではなかったのでしょう。

一方、元々許嫁だった江厭離と金子軒ですが、金子軒がなかなか素直になれず江厭離にきつくあたることも。けれど、ようやく素直に気持ちを打ち明けることができました。金子軒は、百鳳山で魏無羨を毅然と守った江厭離の姿に心を撃ち抜かれてしまったようです。

 

第7話、8話

 

15年前、窮奇道で温寧が金子軒を殺したことで、温寧と温情は金鱗台へと出向き、温情は焼かれ灰となってしまい、温寧は捕らわれの身となります。金氏宗主の金光善(ジン・グアンシャン)が打倒魏無羨を掲げるなか、魏無羨が姿を現し各世家の仙師たちと戦うことになり不夜天は戦場に。

怒りをあらわにする魏無羨を藍忘機が制止しようとするなか、姿を現した師姉が斬られ倒れてしまいます。師姉に言われ魏無羨は屍たちを大人しくさせますが、魏無羨を庇った師姉は命を落とします。

魏無羨が目を覚ますと、そこには藍忘機の姿が。金凌の悪詛痕を自分の体に移した魏無羨のそばについていました。

魏無羨と藍忘機から石堂の秘密を問われた聶懐桑。清河聶氏は歴代宗主の刀霊を抑え込むため邪祟と共に刀を葬っていたと言います。石堂に到着すると、懐蒼山で出没した黒衣の刺客たちが魏無羨たちに襲い掛かります。

黒衣の刺客の剣さばきは姑蘇藍氏の剣法に通じており、魏無羨はその体に千瘡百孔の痕を発見。事件の真相に一歩づつ近付いていきます。

石堂から掘り出した骸から鬼腕の脚を見つけた魏無羨と藍忘機。藍曦臣と共に石堂に駆けつけていた金光瑶が不穏な眼差しで見送るなか、二人はさらなる鬼腕の謎を追い出立します。

 

窮奇道と不夜天の悲劇に潜む陰謀とは

 

注目は不夜天での悲劇ですが、そこには何者かが故意に仕掛けた罠があったようです。当時は幻覚だと思っていた魏無羨ですが、誰かが怨念を引き寄せる召陰陣を張っていたことを思い返します。

怨念を吸い過ぎた陰虎符は人を惑わせる、けれど封禁の陣で浄化していたから召陰陣の怨念は充分に吸えないはず。しかし、乱葬崗の怨念と召陰陣があれば、いくら魏無羨の功力が強くても理性を失うと藍忘機は言います。

さらに、不夜天だけでなく窮奇道での悲劇も誰かの陰謀であり、決して魏無羨が制御できなかったわけではないと藍忘機は告げています。

そして、朦朧とする魏無羨に藍忘機が「魏嬰」と呼びかけているシーンをお見逃しなく。魏無羨は自分の正体が早々にバレていたと知るのでした。

 

用語解説⑤

陰虎符:魏無羨が草案した、死人を使役するための法具。彼は死の直前、陰虎符を破壊しています。

 

『魔道祖師 完結編』(全12話)見どころは?

 

鬼腕に導かれ蜀の東にやって来た魏無羨と藍忘機。金凌や藍思追らしき少年たちが義城へ行ったとの情報を得ます。金凌は夜狩中、何かに導かれるように櫟陽の地まで来たところ思追たちと遭遇したと言います。その櫟陽では十数年前、地元の仙門世家である常氏一門が惨殺されるという事件が起きていました。

 

鬼腕は一体誰のものなのか──真相が明らかになっていく! ますます距離が縮まる魏無羨&藍忘機にもご注目

シリーズ最終章となる『完結編』。真相を探るため旅を続ける魏無羨と藍忘機は、義城へとたどり着きます。彼らはそこで 霊識の修復を求める薛洋(シュエ・ヤン)と出会い、共情によって約10年前に義城で起きた暁星塵、宋嵐(ソン・ラン)、阿箐(アージン)との残酷すぎる過去を知ることに。

その後、義城をあとにした魏無羨と藍忘機はやがて真の黒幕へとたどり着きますが、鬼腕や魏無羨の鬼道にまつわる隠れた真相など、ついに謎が解き明かされていきます。

『完結編』ではますます距離が縮まる魏無羨と藍忘機にもご注目。唯一無二の存在としての二人の心が気になるところですね。ぜひ、最後まで見届けてください!

 

おわりに

見どころ満載の『魔道祖師』ですが、魏無羨と藍忘機の少年時代の座学は運命の出会いとなった場所でもあり、全ての始まりでもありました。イタズラを仕掛ける魏無羨に激怒する藍忘機は可愛かったですが、20年後には魏無羨が何をしても怒らず好きにさせているそのギャップもたまりません。そして眼差しが優しいんです。

鬼道を修め藍忘機の忠告も聞かず、制御できると過信していたと言う魏無羨の前で藍忘機は跪き、「お前は悪くない 私には分かる 手は尽くしたと」と告げていますが、こちらのシーンはドキっとしてしまいます。跪いたのは敬意を表してか、あるいはそれ以上の意味が込められているのでしょうか。『羨雲編』で筆者が一番好きなシーンでもあります。

藍忘機が「救うも殺すも剣を使う者の気持ち次第」と藍景儀に説いているシーンがありますが、かつては鬼道に否定的だった藍忘機が「善悪も気持ち1つ」との結論に至ったのは、鬼道は使う者の気持ち次第だと魏無羨を全面的に肯定し、味方であることも示しています。

魏無羨は独りではない、共にありたい藍忘機の深い思いはきっと魏無羨に届いているでしょう。口数が少ない藍忘機ですが、彼の言葉と行動から真意を読むことも本作の醍醐味だと思います。

全てを語ってくれる作品ではなく、けれど込められた情報量はとても多いです。アニメオリジナル設定も組み込まれつつ長編の原作小説がギュっと詰まっていて、観返す度に新たな気付きがあったり、感じ方や考察は人それぞれですが、意味深な演出に深読みしたくなるのも魅力です。

そして本作で際立つ華麗なアクションシーンですが、屠戮玄武との戦いや射日の征戦など、様々な場面で発揮されています。仙師たちが使う術は壮大で華麗、陣を敷く映像も圧巻。魏無羨と藍忘機の技量がいかに高いか堪能できるのもアニメならではです。『魔道祖師 完結編』の放送・配信まであと少しですね、楽しみに待ちましょう。

 
[文/藤崎萌恵]

  

数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。

この記事をかいた人

藤崎萌恵
数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。

担当記事

関連記事
アジアをはじめ世界が熱狂する作品『魔道祖師』の魅力とは? 小説、アニメ、実写ドラマ(『陳情令』)、ラジオドラマまとめ|オススメの楽しみ方をご紹介
人気作家・墨香銅臭先生が描く中国BLファンタジー小説『魔道祖師』。主人公・魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と藍忘機(ラン・ワンジー)の激動の運命を描き、二人が絆を深めていく緻密で壮大なストーリーは多くのファンを魅了。世界が熱狂するメガヒット作品となっています。アニメや実写ドラマ『陳情令』、ラジオドラマ、漫画などのメディアミックスも展開している本作。気になっているけど何から手を出したらいいか迷っている人もいるのではないでしょうか。本記事ではそんな『魔道祖師』の魅力やオススメの楽しみ方をご紹介します。作品を読み終わったあと、観終わったあとにはきっと『魔道祖師』の沼から抜け出せなくなるはず。信頼する者との深い絆、善良で正義感の強い彼らの運命をぜひご堪能ください! 『魔道祖師』とは?  『魔道祖師』の世界観物語の舞台は古代中国──妖魔や邪気などが人々の生活を脅かしていた架空の時代。修真界(古代中国で、仙人となることを目的とする修行者たちの世界)で勢力争いが繰り広げられるなか、五大世家として名を連ねる名門(姑蘇藍氏・雲夢江氏・岐山温氏・蘭陵金氏・清河聶氏)によって世の中の秩序は統治されています。 あらすじかつて「悪の道に堕...
関連記事
『天官賜福 貮』珠玉の名シーンを辿る|謝憐と花城が再び巡り会う──信頼と絆を深めていくふたりの思いとは?
世界中が熱狂する中華ファンタジーアニメ『天官賜福』。第1期の続編となる『天官賜福貮』も日本に上陸し、日本語字幕版が2023年10月より、日本語吹替版が2024年1月より放送・配信されました。架空の古代中国を舞台とし、主人公・謝憐(シエ・リェン)を巡る八百年の物語を描く本作。壮大なストーリーのなかで描写される細やかな心情、美しいアニメーションと音楽も魅力の人気作品です。本稿ではアニメ第2期となる『天官賜福貮』を振り返り、謝憐と花城(ホワチョン)が織りなす珠玉の名シーンを辿ります。謝憐と花城の関係がたっぷりと描かれた美しき世界に、今一度浸ってみませんか?※本稿にはアニメ『天官賜福』第1期&第2期のネタバレが含まれます。ご了承ください。 謝憐と花城の思いと珠玉の名シーンを辿るアニメ第1期では、謝憐が任務を遂行するなかで彼の過去の一部が明らかになり、また謝憐に向ける花城の視線やその思いにも注目が集まりました。数日間を共に過ごしながら信頼を寄せ合う謝憐と花城の関係から目が離せませんでしたが、第2期ではふたりの絆がさらに深まっていきます。表情や仕草、言葉ひとつひとつを一瞬も逃したくないほどに夢中で視聴した人も多いはず。そんな謝憐と花城...
関連記事
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』などで注目を集める“紫式部”が書き上げた『源氏物語』はどんな作品? ──千年の時を超えて、大和和紀先生が織りなす名作漫画『あさきゆめみし』で読む『源氏物語』の魅力を解説
平安時代を生きた作家、歌人の紫式部が書き上げた古典文学の最高峰と言われる『源氏物語』。主人公・光源氏の恋模様や貴族社会を生きる女性たちを描く、千年読み継がれてきた長編物語です。紫式部を主人公とする2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の注目度は高く、放送を心待ちにしている方はとても多いはず。紫式部が綴った『源氏物語』に改めて興味を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本稿では『源氏物語』の世界に浸れるオススメの漫画『あさきゆめみし』(著:大和和紀先生)をご紹介。累計発行部数1800万部のロングセラー作品で海外翻訳版も刊行されています。2021年には大和先生の画業55周年記念として「新装版」(全7巻)が発売されて話題となりました。『源氏物語』とはどんな物語なのか。名作漫画『あさきゆめみし』で読む『源氏物語』の魅力を解説します。本稿には『あさきゆめみし』の一部ネタバレが含まれます。ご了承ください。 紫式部が生み出した古典の名作『源氏物語』主人公・光源氏の生涯が語られ、様々な女性との恋や権力争いなどにも迫る『源氏物語』。正編と続編から成る全54帖の長編小説であり、現在は三部構成としてとらえるのが一般的な見解です。(第一...
もっと見る
関連記事
『マッシュル-MASHLE-』魔法界の頂点「神覚者」を一覧でご紹介! 役職や固有魔法、彼らが中枢を担う魔法局についても解説します
週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて連載し、2023年7月に完結した甲本一先生の漫画『マッシュル-MASHLE-』。全世界シリーズ累計発行部数1,000万部を突破している大人気コミックで、2023年4月よりTVアニメ第1期、2024年1月より第2期「神覚者候補選抜試験編」を放送。さらに、アニメ続編の制作が決定しました。本作は、鍛え上げた筋力とパワーで魔法を粉砕していくアブノーマル魔法ファンタジー。誰もが当たり前のように魔法が使える「魔法界」を舞台に、魔法が使えない主人公マッシュ・バーンデッドの活躍や友情を描く、世界各国・地域でも注目を集める話題沸騰の作品です。本稿では、魔法界の頂点である「神覚者」を一挙にご紹介! それぞれの役職や固有魔法、神覚者が中枢を担う魔法局についても解説します。※本稿には『マッシュル-MASHLE-』の一部ネタバレが含まれます。  魔法界を統治する最高機関「魔法局」「魔法局」は魔法界を統治する最高機関で、「神覚者」がその中枢を担っています。魔法界のあらゆることを決定し、管理、運営、取り締まりをする政府組織であり最高法定機関。この魔法局の設立者は初代神覚者のアダム・ジョブズです。「魔法警備隊」や「魔法警察」をはじめ、一部病院や商...
関連記事
絶対に観てほしいBL実写映画を厳選してご紹介──心に残る珠玉の名作5選|今話題の『赤と白とロイヤルブルー』をはじめ、『チェリまほ』他人気作品をまとめました!
男性同士の恋愛模様を描くBL(ボーイズラブ)作品。漫画や小説を原作とした実写化作品にも注目が集まり、多くの視聴者を魅了しています。日本でも『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『美しい彼』などをはじめとしたドラマが大ヒットするなかで、映画化も大きな話題に。実写化作品の人気はとどまるところを知らず、今や世界中で熱狂的なファンを獲得する数々の名作が誕生しています。本記事ではBL実写映画に着目し、心に残る珠玉の名作5選をご紹介。様々な時代背景で描かれる美しき愛の物語をたっぷりご堪能ください。 『君の名前で僕を呼んで』  作品紹介 原題は『CallMeByYourName』。物語の舞台は1983年夏、北イタリアの避暑地。そこで出会った17歳と24歳の青年の生涯忘れられない恋が描かれます。原作はアンドレ・アシマン先生が綴る同名小説。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会います。夏の間、オリヴァーとエリオたち家族が一緒に暮らすなかで、自然と惹かれ合い反発しながらも距離を縮めていくエリオとオリヴァー。激しく恋に落ちる二人に、やがて夏の終わりが近づいていきます。目を奪われる美しきティモシー・シャラメさんが演じるエリオ...

関連ツイート

 

WOWOW 放送・配信情報

『魔道祖師 完結編』字幕版(全12話)

11/10(木)午前1:00より放送・配信

 

『魔道祖師 前塵編 』(全15話)

字幕版
1~8話:11/8(火)午前2:00~
9~15話:11/9(水)午前0:00~

吹替版
1~8話:11/15(火)午前2:00~
9~15話:11/22(火)午前2:00~

 

『魔道祖師 羨雲編』(全8話)

字幕版
1~8話:11/9(水) 午前3:30~

吹替版
1~8話:11/29(火) 午前2:00~

 

『魔道祖師Q』字幕版(全30話)

1~5話:11/10(木)午前0:30~
6~10話:11/17(木)午前0:30~
11~15話:11/24(木)午前0:30~
16~20話:12/1(木)午前0:30~

 

関連商品

 

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング
目次
目次