発売1周年! 『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』で初めて「はば学」に入学した「マリィ」へ──共通点などで紐解く『ときメモGS』シリーズ各作品の魅力をご紹介
人気乙女ゲーム『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』(以下、『ときメモGS4』)は、2021年10月28日の発売から1周年を迎えました。
『ときメモGS4』は、『ときめきメモリアル Girl's Side』(以下、『ときメモGS』)シリーズを愛して来た既存のファンはもちろんのこと、本作から「はばたき学園」(通称「はば学」)に入学した新規ファンも多く、発売から1年を経過してもなお、「はば学」から卒業出来ない「マリィ」たちによるファンアートなどがSNS上で多く見受けられます。
また、発売元のコナミデジタルエンタテインメントでは、ガイドラインを設けた上でプレー動画投稿を解禁。それを受け、各動画サイトでは人気YouTuberらによる『ときメモGS4』の実況プレイ動画が多く投稿されることに──これまで『ときメモGS』シリーズや乙女ゲームに触れて来なかった視聴者がこうしたプレイ動画をきっかけに『ときメモGS4』を手に取る、と言ったムーブが作られるなど、過去作とはまた異なった、この時代ならではの展開も見せています。
こうしたファン層の広がりもあってか、発売4ヶ月後の2022年2月には累計販売数が10万本を突破したことが公式から発表されていて、『ときメモGS4』は大きなヒット作品となっています。
そんな『ときメモGS4』から「はば学」に入学した「マリィ」の中には、過去に発売されていた『ときメモGS』シリーズが気になっている方も多いのではないでしょうか。
そんな方々へ向けて本稿では、『ときメモGS4』から過去シリーズ各作品を見た時に感じる共通点やそれぞれの作品にしかない特徴などを中心にお伝えし、魅力をご紹介していきます。
『ときメモGS』シリーズ”2年生”に進級する「マリィ」のみなさま、過去の『ときメモGS』の世界を覗いてみませんか。
目次
- 『ときメモGS』シリーズ20年の歴史をおさらい
- 知っていると思わず「ふふっ」!? 『ときメモGS』シリーズの「共通点」
- 『4th』との比較で各作品を深掘り
- 最後に
- この記事をかいた人
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『ときメモGS』シリーズ20年の歴史をおさらい
まずは、これまで発売された『ときメモGS』シリーズについて、発売日や他プラットフォームへの移植等を簡単におさらいしていきましょう。
本項目以降、『ときメモGS』シリーズの各作品は便宜上、第1作めを『1st』、第2作めを『2nd』、第3作めを『3rd』、第4作めを『4th』と表記いたします。
『1st』教会伝説の始まり
男性向け恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』の、女性向け作品として誕生しました。
PlayStation2版では「エモーショナルボイスシステム(EVS)」の使用により、プレイヤーがどんな名前を登録してもキャラクターが呼んでくれる仕様であったため、「画期的!」「名前を呼ばれて嬉しい」と大きな話題となりました。
また、攻略対象キャラクターにはそれぞれ、彼に思いを寄せる女子生徒が1人ずつ登場するため、女友達は時として恋のライバルとなる仕様でした。
移植後の新要素として、攻略対象の男の子と友情関係になる「親友モード」と、それに付随するエンディングや、隠れキャラクターが追加されるなど、新たな展開を見せました。
タイトル:『ときめきメモリアルGirl's Side』
発売日:2002年6月20日
プラットフォーム:PlayStation2
<移植>
タイトル:『ときめきメモリアル Girl's Side 1st Love』
発売日:2007年3月15日
プラットフォーム:ニンテンドーDS
(※ボイスは一部のみ)
タイトル:『ときめきメモリアル Girl's Side 1st Love Plus』
発売日:2009年3月12日
プラットフォーム:ニンテンドーDS
(※2回目の移植でフルボイス付きへ)
人魚伝説の『2nd』キスから始まる物語
『ときメモGS』第2弾として、『1st』の発売から4年が経過しての発売となりました。
舞台は、「はばたき学園」と同じはばたき市にある「羽ヶ崎学園」です。
PlayStation2版では、デート時に男の子に対するアクションを選択出来る「アプローチ」システムを搭載。さらに移植後、そのアプローチシステムは「大接近モード」へと進化を遂げました。
女友達と恋のライバル関係になる「VS」状態は前作から継続しています。
タイトル:『ときめきメモリアルGirl's Side 2nd Kiss』
発売日:2006年8月3日
プラットフォーム:PlayStation2
<移植>
タイトル:『ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Season』
発売日:2008年2月14日
プラットフォーム:ニンテンドーDS
思い出のサクラソウ──2人の王子に再会する『3rd』
『2nd』発売から4年、舞台は『1st』から7年後の「はばたき学園」という設定です。
いわゆる”王子様”ポジションのキャラクターが2人存在するという、『ときメモGS』シリーズの中では珍しい作品。
特定の男の子2人と主人公による「三角関係モード」があるのも特徴のひとつです。
本作から主人公の女友達はライバルではなくなり、主人公の恋を応援したり、様々な情報を教えてくれる存在となっているのも大きな変更点となっています。
タイトル:『ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story』
発売日:2010年6月24日
プラットフォーム:ニンテンドーDS
<移植>
タイトル:『ときめきメモリアル Girl's Side Premium 3rd Story』
発売日:2012年3月15日
プラットフォーム:PlayStation Portable
『4th』かざぐるまの思い出
『3rd』発売から10年以上の空白を経て、満を持して発売されました。
特定の3人の男の子と主人公による「仲良しグループ」が結成出来るのが特徴のひとつ。
女友達として登場する「花椿みちる」「花椿ひかる」が、主人公を「マリィ」という愛称で呼ぶことから、プレイヤー自身についても「マリィ」と表現することが一般的となり、転じて本作のファンの総称のようになったことも印象深いポイントです。
また、発売後にダウンロードのみの攻略対象キャラクターやコンテンツが追加されるという、時代に即した進化を遂げる作品となったのも、特筆すべき特徴となっています。
タイトル:『ときめきメモリアル Girl's Side 4th Heart』
発売日:2021年10月28日
プラットフォーム:Nintendo Switch
知っていると思わず「ふふっ」!? 『ときメモGS』シリーズの「共通点」
次に、『4th』に登場するキャラクターや設定等で、過去の『ときメモGS』シリーズと共通しているポイントに注目してご紹介していきます。
知っていると、ちょっとおもしろい! をお楽しみください。
はばたき市と主人公
ご存知、『ときメモGS』シリーズの主人公が住む「はばたき市」。
全作品とも、主人公は幼少期を「はばたき市」で育ち、一時期は別の街へ引っ越しをしてしまいますが、高校入学を機に再び「はばたき市」で生活を始めます。
そこでそれぞれの「王子様」と巡り会い……!
主人公がショッピングをするお店「雑貨屋シモン」や「ブティック・ジェス」などは、『1st』からの人気店!
また、男の子たちとデートに行くスポットである「商店街」のある繁華街や海にほど近い「臨海地区」、「はばたき山」や「森林公園」など、全作品に共通している場所となっています。
学園生活
主人公やほとんどのキャラクターが在籍しているのは「はばたき学園」。
ですが、前項目でご紹介したとおり、主人公は『2nd』のみ「羽ヶ崎学園」へ入学しています。
しかしこの「羽ヶ崎学園」、実は『1st』や『3rd』にも登場するキャラクターが在籍している学園、ということで『ときメモGS』シリーズではとてもなじみ深い学校です。
『4th』でも、どうやら主人公は「羽ヶ崎学園」の生徒との出会いがありそうな予感……!シリーズを通して、同じ「はばたき市」にある名門校同士、街中で出会うチャンスが多くありそうです。
「はばたき学園」教師・氷室零一先生
『4th』で、主人公が「はば学」に入学して最初に出会う学校関係者でもある「教頭」の氷室零一先生。
氷室先生は、『1st』ではメインの攻略対象となるキャラクターでした。
『1st』当時は主人公の担任の先生であった氷室先生ですが、『3rd』では主人公の学年主任(吹奏楽部顧問)としても登場。最新の『4th』では教頭として入学式の挨拶をするなど、シリーズを経ていくごとに昇進をしている様子が窺えるのも楽しいポイントです。
また、『4th』の「氷室一紀」のような氷室先生の血縁者として、『2nd』でもメインキャラクター「氷上 格」が登場しています。このように、シリーズを通して随所で氷室先生の存在を感じられる場面があり、『ときメモGS』シリーズになくてはならない存在となっています。
ファッションデザイナー・花椿吾郎氏
『4th』で、はばたき市の総合情報誌「はばたきウォッチャー」(通称「はばチャ」)の特別アドバイザーも務める、世界的なファッションデザイナー・花椿吾郎氏。彼はファッション界に強い影響力を持つ「花椿」家の代表的存在として、氷室零一先生同様『1st』から何かと登場しています。
また、各シリーズでは吾郎氏の血縁者がそれぞれ登場し、主人公にファッションのアドバイスをしてくれています。
『1st』では、はばたき学園理事長の親友である吾郎氏が、デザインのインスピレーションを得るため学園を訪れ、主人公と出会います。実は「雑貨屋シモン」や「ブティック・ジェス」のオーナーでもあり、多才ぶりを見せている吾郎氏ですが、なんと『1st』では主人公とエンディングを迎えることも可能に……!?
『2nd』になると”あの花椿吾郎の”という冠がつく最初のキャラクターとして、吾郎氏の姪にあたる「花椿姫子」が登場。超がつくほどのお嬢様である「姫子」は吾郎氏と同様、相当なキャラの濃さを発揮しています。
『3rd』では、吾郎氏の親戚にあたる「花椿カレン」が、おしゃれに強い親友ポジションとして主人公の前に現れ、友情を育むことが出来るように。モデルもこなす長身美人で、ほかの女子生徒からも「カレン様」と呼ばれるなど大人気となっています。
『4th』では、おなじみ「花椿ツインズ」として「花椿みちる」「花椿ひかる」がやはり吾郎氏の「親戚」として登場。主人公をあれこれと助けてくれる頼れる存在となっていますね。
このように花椿一族と『ときメモGS』シリーズは、切っても切れない縁があるようです。