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内田雄馬さん、羽多野 渉さんの考える『虫かぶり姫』のセカイ│声優インタビュー

『虫かぶり姫』グレン役・内田雄馬さん、テオド-ル役・羽多野 渉さんインタビュー「僕らはこの作品からトキメキをたくさんもらいました」

「貴族の部屋に入れなかった」

ーーアフレコはどのような雰囲気なんでしょうか?

羽多野:基本は分散収録で、本編内で掛け合いの多いメンバーで集まって収録を行いました。話数によってキャストの組み合わせは違いますが……例えば、お城のシーンでは内田さんと一緒に収録しました。掛け合いの多いメンバーで収録できてありがたかったです。

内田:細かくキャストを分けて、録りやすいように工夫してくださいました。ある日の収録では僕だけ別部屋の個室で収録しました。メインの部屋には貴族が集結していて。騎士なものですから、貴族の部屋に入れませんでした(笑)。

羽多野:王族との壁一枚の隔たりを感じたんだ?

内田:そう、僕は隣でひとり……(笑)。

羽多野:そんな寂しい思いをしていたとは(笑)。

内田:ヘッドフォンから皆さんの声が聞こえてくるので、「ああ、楽しそうだなぁ……」と思いながら聞いていました(笑)。

羽多野:そうなっちゃうよねえ(笑)。その時の収録だけ人数が多かったので、別々に録る形になりました。

ーー皆さん顔見知りの方が多かったと思います。木村良平さんも「やりやすい」と話されていました。

内田:いろいろな現場で一緒になる方々ばかりなので。

羽多野:コロナ禍の影響で同じ作品に出ていても会えないことが多いんです。だから「ご無沙汰しています」といろいろな方と挨拶できて嬉しかったですね。

ーーさきほど内田さんから“グレンを振り返ると”といったお言葉がありましたが、最終回の収録が終わったばかりで。

内田:はい。最後まで「やれやれ……」という感じでした(笑)。

羽多野:テオド-ルは叔父さんなので恋に対して控えめかと思っていたら、「バリバリ現役だと思ってください」と言われました(笑)。だからただ遠くから見守るのではなく、「俺がテオドールだよ!」と主張する場面もあって。ネタバレになってしまうので多くは語れませんが、最終話でもちゃんと現役の香りを出してました。

内田:意外に攻めた叔父でしたね。略して“攻め叔父”。

羽多野:柔らか攻めのクリスと攻め叔父(笑)。攻め攻めの血筋だね(笑)。

内田:血は争えないですね(笑)。

ーーその様子を内田さんは「やれやれ」と。

内田:内山(昂輝)さんと「やれやれ……はあ〜(と、ため息をつく)」とずっと言ってました(笑)。

ーー全話の収録を終えられた、今の心境はいかがですか?

内田:あっという間の収録だったなと思います。それぞれの回を重ねていくごとにキャラクターの変化はあると思いますが、エリィとクリスのやりとりは変わらず。エリィの心が解けていくところが良いなって思いました。

羽多野:2人の関係性が変わっていくのは王道の見どころですね。僕が出ない回もありましたが、そこにはいつもとは違う登場人物もいて。たくさんの声優さんが関わったことだと思います。ストーリーの中に、2人を中心とした旅をするような面白さがあるなと思います。出ている人物によってはかなり内容が変わるので。

内田:クリスたちはいろいろな場所に旅をしますからね。

羽多野:別の国から使者が来たり。ドラマがとても面白いので、見ている方も絵本を楽しむような感覚で見られるんじゃないかなと思います。

三度の飯より「都市伝説」

ーーところでエリィは「三度の飯より本が好き」なキャラクター。おふたりが三度の飯より好きなものを教えて下さい。ちなみに、上田さんは猫、木村さんはご飯、内山さんは本・映画でした。

羽多野:なるほど。僕も猫は大好きなんですけど……都市伝説ですね! 比喩ではなく、リアルにご飯を食べないで動画を探している時もあります(笑)。いろいろなエピソードをインプットしようと。

内田:最高です。待ってました(笑)。羽多野さんと現場が一緒だと都市伝説の話をしてくれるので、楽しみでしょうがないです!

ーー最近気になった都市伝説は?

内田:最近気になった都市伝説(笑)。

羽多野:「自分の寿命がわかるようになるかもしれない」という都市伝説です。

内田:へえ!?

羽多野:近い将来、あと何年生きられるのかがわかるようになるかも。

ーーなにでわかるようになるんです?

羽多野:目の網膜だそうです。今、携帯などは網膜でロックを解除しています。目の形が違うので、網膜で個人を判定しているそうで。

このインタビューが掲載される時期には都市伝説ではなく、当たり前になっている可能性もありますが(笑)。現段階で、AIによる寿命予測が7〜8割当たっているらしいです。人間は計算できませんが、AIが計算して。だからAIが人間を越えてしまったんですよ。

今後はAIが人生設計をして、人間はAIに指示されたように生きる未来が待っているかもしれません。信じるか、信じないかはあなた次第です。

内田:……完璧だよ……!

一同:(拍手)

(C)由唯・一迅社/虫かぶり姫製作委員会
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