『i☆Ris』の10周年ライブが令和で見たライブで1番凄かったので感想を読んでくれないか/レポート
らむねサンセット
「ここから長い!止まれません!」と茜屋さんが宣言すると『プリパラ』メドレーがスタート。
「Maike it!」にはじまり、「ミラクル☆パラダイス」、「Realize!ー」、「ドリームパレード」、「ブライトファンタジー」、「Goin'on」、「Ready Smile!! 」、「Shining Star 」。最後に「Memorial」。
ジェットコースター的にメドレーが進む中で、改めて思うのが、5人バージョンに仕上げるだけでも相当な苦労があったに違いないということ。
「Maike it!」一つとっても手を挙げる振りのタイミングが違うわけだ。数えきれないほど披露してきた楽曲だけに、身体に染み付いてるはず。
ひょっとすると、新曲を覚えるよりも難しいのかもしれない。
ただ、そんなことを1ミリも感じさせないのが、『i☆Ris』の凄みだろう。
「Memorial」のラスト。グリーン、ブルー、パープル、レッド、オレンジ、イエローのライトがステージを照らしていた。
そのことにメンバーはMCでは触れないが、ここでは敢えて触れておこう。言葉にもしていこう。素直に感動した。
茜屋「甘酸っぱい感じでいきましょう」
「らむねサンセット」だ。久しぶりというか何年ぶりかに生で聴いた気がする。この曲めちゃくちゃ好きなんですよ。
何がイイって曲がいい、歌詞がいい、雰囲気がいい。
現在は、スタイリッシュな楽曲をリリースしている「i☆Ris」が昔はこんな王道のアイドルソングを歌っていたのかと思うと胸が熱くなるというか、涙腺にグッと来る。
楽曲の後半から若井さんがハモりまくる。10年経って、曲の完成度をさらに上げてきた。お願いします。もう一回聞かせてください。
続いては「Endless Notes」。この歌もいいのですよ。久保田さんのソロパートが特に。
実力派の『i☆Ris』がアーティスト性だけではなく、強いアイドル性を持っているのは久保田さんのパフォーマンスにあると思っている。
そこには、敢えて崩すことで生まれる魅力があるのである。彼女がいることで、余白が伸び代が常にあるように感じる。そこを上手く演出できるのが、久保田さんの凄いところだ。
そして、こういったミディアムテンポの楽曲は力強い山北さんの歌声も非常に映える。歌上手いんですよね、山北さん。
ここからライブはラストスパート。人気曲「ありえんほどフィーバー」がヒット。
『i☆Ris』はカップリング曲が強すぎる。
そして、いよいよ来た。「§Rainbow」の時間である。
芹澤「10年間ありがとう!!!!!」
Bメロに突入すると、芹澤さんのソロパートに突入。
以前のインタビューで彼女はこんなことを語っていた。
「私には皆さんの声がちゃんと聞こえてますよ」
耳ではなく、心でファンの大歓声を浴びるている。満足そうで、楽しそうで、とても綺麗だ。
ライブ本編のラストは「アルティメット☆MAGIC」。もうね。メンバーがとにかく楽しそうなんですよ。表情管理も完璧にしつつ、本当の笑顔を浮かべつつ。
これは後々に出るであろう円盤を見てチェックして欲しい。僕も買う。
彼女たちが魅せたこの笑顔の裏には10年分の努力があるのだ。
これまで努力を重ねてきたから、こんな最高のパフォーマンスができるのである。
職業・声優アイドルを10年続けてきた深みと重さを感じる最高の「アルティメット☆MAGIC」だった。
『i☆Ris』はまだまだ続く
アンコールの一曲目は「10th Anniversary Best Album ~Best i☆Rist~」のDISC1に収録されていた新曲「Anniversary」。
タイトル通り記念日のために新録された楽曲は、メンバーからファンへのメッセージを綴った手紙が歌詞となっている。
10年間の感謝の気持ちを伝えられるのは、10年努力し続けてきた者だけ。MVで見た時以上にライブだと映える楽曲に仕上がっていた。
そして、ここで新発表が。『i☆Ris』が2023年の8thツアーを開催!
客席から非常に熱い拍手が鳴り響く。
10周年ということで、「解散」の2文字が浮かんでいたファンの方も少なからずいたはずだろう。そんな気持ちを察して、芹澤さんがこう叫んだ。
「解散しないよ!『i☆Ris』続くよ!」
そして、10年分の想いを込めた、メンバーからファンへの挨拶の時間が訪れた。
久保田「楽しんでますか?楽しいですか?10年やってきて、終わる未来も見えないし、続く未来も見えないなって思ってたら10年が過ぎてました。『i☆Ris』をやっていたから逃したチャンスよりも今、見えてる景色が楽しいなって。なんだかんだ好きなんですよ、『i☆Ris』のみゆたんとしてステージに立っている時間が。これからも見守って、一緒に遊んで下さったら嬉しいです」
若井「今日は楽しかったですか?私は声優もアイドルもやると思ってなかったので、1番メンバーの中で不安でした。芝居もアニメも分かんない。でも、声優の仕事楽しい、アイドルとしてライブするの楽しいって、そう思えたのはこのメンバーのお陰だと思ってます。ここからはもっと楽しいことを届けていきたいです」
茜屋「本日は本当にありがとうございました。10年の実感が私もまだ正直、あんまり無くて。3年やったら...やめようかな...(言葉に詰まる)私が泣くの(笑)?今日はとにかくやる前は不安で、どうしても今日が1番輝きたいというか。いざ、ステージに立ってみたら皆の楽しそうな気持ちが伝わってきました。今日はウチの親も来てるんですよ。10年やれました。何が言いたいかというと...楽しかったです!ありがとうございました!」
芹澤「芹澤 優でーーーす!!!私はこの10年間、みんなに大好きってことを伝えてきたつもりなんですけど、伝わってますか?なので、今日は10年目にしかできないことをやろうかなって...みゆちゃん!」
久保田「みゆちゃん(苦笑)?」
芹澤「私はみゆちゃんのことを尊敬しています。10年間見てるから知ってるんですけど、根性が凄いです。好きです」
芹澤「ゆうきちゃん!君がいなかったら私は『i☆Ris』から逃げていたかもしれない。いい子、本当にいい子。ありがとうマジ!」
若井「好き!」
芹澤「やめろ!おい!ひみか!お前も来い!」
茜屋「呼び捨て(笑)はい!」
芹澤「お前、自分のこと好きじゃなさすぎだぞ!歌もダンスも『i☆Ris』入ったら優が1番上手いと思ってたのに、そうじゃなかったのがムカついたんだからな!もっと好きになれ!自分を」
茜屋「すいません!ありがとうございます」
芹澤「さき!」
山北「うん!」
芹澤「お前はそこにいろ!武道館で色々あったけど、『i☆Ris』ちゃんが好きだって言った時に、小さい声で優ちゃん『i☆Ris』になってくれて、ありがとうってくれて。その時、さきさまがやるならずっと『i☆Ris』やるからねって思ったからね!」
山北「ありがとう!」
芹澤「アイドル・山北早紀を推すことはないが、応援はしている!」
芹澤「そして、芹澤優ちゃん!10年間よく頑張りました!(これまで)女の子が集まってもいいことなかったんです。『i☆Ris』に入って誰かと何かをやるのっていいなって、今日みたいな瞬間のために10年間やってきたんじゃ!これからもよろしくします!」
山北「10年前、デビューした時嫌いじゃなかったけど、女子と仲良くする術を持ってた...はずなのに蓋を開けてみたら蹴落としあいだった。これが芸能界か!って思いました。10年くらい経ったら、みんなもさきちゃんの良さに気付いたんじゃないかな?みんな『i☆Ris』になってくれてありがとう!10年目までやめないで駆け抜けてきたことがみんなの真実だと思うので、こらからもよろしくお願いします」
「やめるタイミングを失った山北さん」を筆頭に
まだまだ『i☆Ris』が続いていくことが素直に嬉しい。
そんな気持ちに包まれる中、ラストのナンバーへ。「Happy New World☆」。
スタートの円陣で、芹澤さんと久保田さんの間にスペースがあった。今、ステージに立ってるのは5人だが、6人でスタートしてたどり着いた10周年だ。
これからはじまる『i☆Ris』とファンの新しい世界がハッピーで溢れますように。
終演後、『i☆Ris』が2024年に劇場版アニメ化するという発表があった。
タイトルは「i☆Ris the Movie – Full Energy!! -」 。
会場&ECサイト限定で「i☆Risメンバー手書きコメント入りのスペシャル劇場前売り券」の最速プレミアム発売も発表。
詳細は後日発表となるので、忘れずにチェックして欲しい。
『i☆Ris』の新しい一年へ
さて、最高のライブが終わった帰り道にこの文章を書いている。
お時間がある方は、最後にもう少しだけ付き合っていただきたい。
僕が『i☆Ris』の担当になったのは約5年前。メモリアルライブは6周年の「Lock on♡ 無理なんて言わせないっ!」。シングルで初めて取材を担当したのは2019年の「Endless Notes」だった。
1番最初にメンバーを見たのは、池袋サンシャインでの「Memorial」リリースイベント。凄いパフォーマンスと熱いファンを持ったユニットだなぁというのが最初の印象だった。
当時の『i☆Ris』のライブはとにかく楽しく、盛り上がる空間が広がっていた。
観客席の熱気が凄まじく、こんなに盛り上がるのか!と面食らった記憶が強い。
そんな『i☆Ris』のライブだが、ここ数年は少し毛色が変わってきた。
盛り上がる、楽しいに加えて「心に響く」が加わった。
「88888888」以降、メンバーの誰か必ずメモリアルライブで涙を流している。
言葉にできない気持ちが溢れて、ステージの上で感情が溢れ出る。
声優アーティストとしての顔ではなく、1人の人間としての気持ち。そんな人間臭さが堪らなく美しいと思う。
この日のMCで昨晩、芹澤さんが爆泣きしたと若井さんが暴露していた。
「今日が1番いいライブにしたい」、と。
あれだけのパフォーマンスができる人でも、言葉にできない不安に襲われているのだ。
そんな怖さから逃げることなく、スカすことなく、しっかりと向き合って、全力で人の心を動かす姿に心から感動した。
『i☆Ris』の10周年ライブが令和で見たライブで1番凄かった。
そして、次のライブが、またこの記憶を更新するのだろう。
明日からはじまる新しい『i☆Ris』に期待し続けたい。
10周年本当におめでとうございます。
[文・川野優希]
セットリスト
M1 Color
M2 幻想曲 WONDERLAND
M3 5STAR(仮)☆
M4 Queens Bluff
M5 Spending
M6 イチズ
M7 鏡のLabyrinth
M8 Re:Call
M9 i☆Doloid
M10 Special Kiss
M11 ハートビート急上昇
M12 Maike it!
M13 ミラクル☆パラダイス
M14 Realize!
M15 ドリームパレード
M16 ブライトファンタジー
M17 Goin'on
M18 Ready Smile!!
M19 Shining Star
M20 Memorial
M21 らむねサンセット
M22 Endless Notes
M23 ありえんほどフィーバー
M24 §Rainbow
M25 アルティメット☆MAGIC
EN1 Anniversary
EN2 Happy New World☆
i☆Ris全国ツアーが2023年に開催決定! 会員先行抽選受付中!
11月7日に開催された10周年ライブ『i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~』の会場において、劇場版アニメ化決定の解禁と併せ、2023年に全国ツアーが開催されることも解禁となった。
『i☆Ris 8th Live Tour 2023』として、4月22日(土)に三郷市文化会館 大ホール(埼玉県)を皮切りに、愛知・北海道・大阪・宮城・神奈川・福岡・そして最後に6月24日(土)に東京ドームシティーホールでツアーファイナルを迎え、約2か月間に渡り、全国8都市を巡るツアーを慣行する。具体的な日程、会場についてはi☆Ris公式HPを参照。
なお11/7 21:30~i☆Risオフィシャルファンクラブ『虹会』会員限定先行抽選受付もスタートしている。
☆Ris 2023年ツアー『i☆Ris 8th Live Tour 2023』概要
【日程・開場/開演・会場・地域】
[埼玉]三郷市文化会館 大ホール
2023年04月22日(土)
開場16:00/開演17:00
[愛知]日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2023年04月29日(土)
開場17:00/開演17:30
[北海道]Zepp Sapporo
2023年05月21日(日)
開場17:00/開演17:30
[大阪]Zepp Namba
2023年05月27日(土)
開場16:45/開演17:30
[宮城]仙台PIT
2023年06月03日(土)
開場17:00/開演17:30
[神奈川]関内ホール 大ホール
2023年06月10日(土)
開場17:00/開演17:30
[福岡]Zepp Fukuoka
2023年06月18日(日)
開場17:00/開演17:30
[東京]TOKYO DOME CITY HALL ★ツアーファイナル!
2023年06月24日(土)
開場14:00/開演15:00
開場18:00/開演19:00
【受付対象席種/券種】
全席指定 8,800円(税込)
※枚数制限:お1人様各公演1申込のみ最大4枚まで
※小学生以上有料。未就学児童は入場不可。
※北海道・大阪・仙台・福岡・東京公演は別途入場時ドリンク代必要。
※行政の指示により開場開演時間が早くなる可能性が有りますので予めご了承下さい。
※ピクチャーチケットではございません。
※車イスでご観覧の方は、所定の車イスエリアへご案内致します。
チケット購入前にご不明点等ございましたら下記に記載の公演問い合わせ窓口までご連絡下さい。車イススペースに限りがあるため、チケット購入
後は公演問い合わせ窓口まで必ずご連絡下さい。届け出がない場合は、当日ご案内出来かねる可能性がございますのでご了承下さい。車イスエリアは、怪我などで車椅子での移動が必須な方、および障がい者の方に限らせて頂きます。健康保険証または障がい者手帳を必ずお持ちください。付き添いとして同行される方(1名まで)は入場無料です。車椅子の移動・持ち上げ等は同行される付き添いの方にお願いしてくださいますよう予めご了承をお願い致します。
i☆Risオフィシャルファンクラブ「虹会」先行申込・申込内容確認期間 ※抽選
2022/11/7[月]21:30 ~ 2022/11/23[水祝]23:59まで
i☆Ris劇場版アニメ『i☆Ris the Movie - Full Energy!! -』作品概要
タイトル:i☆Ris the Movie - Full Energy!! -
公開:2024年
キャスト:i☆Risほか
主題歌:未定
i☆Risプロフィール
エイベックス・グループと81プロデュースのダブルマネジメントによる、声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット"i☆Ris"。メンバーは山北早紀、芹澤 優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢の5人。
2012年7月、「アニソン・ヴォーカルオーディション」合格者6人で結成。同年11月7日、アニメ「バトルスピリッツ ソードアイズ」EDテーマ「Color」でCDデビュー。
2014年7月~放送TVアニメ「プリパラ」に全員が主要キャストに、またOPテーマを歴代担当(全8曲)。
2015年4月、1stアルバム「We are i☆Ris!!!」をリリース、初の5大都市ツアーを開催。
2016年3月、「第十回声優アワード」にて歌唱賞を受賞。同年11月、4周年記念ライブを日本武道館公演にて実施。
2019年5月22日に発売した、18thシングル「アルティメット☆MAGIC」は、TVアニメ「賢者の孫」OPテーマに起用され、8月28日発売予定の19thシングル「FANTASTIC ILLUSION」もTVアニメ「手品先輩」のOPテーマに起用。
さらに 11月24日には、i☆Risホールライブ史上最大キャパとなるパシフィコ横浜国立大ホールにてワンマンライブが開催され完売御礼となった。
2021年11月には、デビュー9周年記念ライブを幕張メッセ イベントホールにて開催。見事成功におさめ、2022年1月よりデビュー10周年イヤーに突入。
2022年8月3日にリリースした22thシングル「Queens Bluff」はNetflixシリーズ「賭ケグルイ双」エンディングテーマに起用され、ミュージックビデオ再生回数250万回を突破、LINE MUSIC「アニメジャンル」1位獲得(7/22時点)
を獲得するなどこれまでのi☆Risとは異なる新たな魅力を見せ、声優アイドルとして進化し続けるその姿にファンのみならず、声優・女性アイドル・アニソンファンからも熱い注目を集めている。
i☆Ris公式HP
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