音楽
『i☆Ris』10周年ライブレポート

『i☆Ris』の10周年ライブが令和で見たライブで1番凄かったので感想を読んでくれないか/レポート

完璧すぎた、凄すぎた――声優アイドルユニット『i☆Ris』が2022年11月7日に東京国際フォーラムAホールで開催した「i☆Ris 10th Anniversary Live~a Live~」が素晴らし過ぎた。

文章を書いてお金をもらう仕事について10年とちょっと。

ライブレポートも数十本は執筆したかと思うが、ここまでのステージは片手で数えるほどしか記憶にない。少なくとも令和で見たライブでは1番。『i☆Ris』の名前を知っているひと、名前は聞いたことがあるひと、名前も知らないひと全員に見てほしいステージだった。

冒頭でそこまで言うなら分かったよと。ネタバレ喰らう前に配信見るわ!と言う方は今すぐアーカイブ配信をチェック。

i☆Ris 10th Anniversary Live〜a Live〜
https://tixplus.jp/feature/iris_stpass202211/
※アーカイブ期限 2022年11月8日18:00 - 2022年11月14日 23:59

もしも、この記事を見たタイミング的にアーカイブの期限が切れていた...という方は今後発売されるであろう円盤を心待ちしていて欲しい。

改めて。

山北早紀さん、芹澤優さん、茜屋日海夏さん、若井友希さん、久保田未夢さんの『i☆Ris』がデビュー10周年を迎えた。

彼女たちを分かりやすく伝えるとこんな感じである。

・声優アイドルのパイオニア
・歌、ダンス、表情管理からファンサまで完璧
・とにかくかわいい、極上にかわいい

TVアニメ『プリパラ』への出演でスターダムを駆け上がってきた彼女たちは、一気に武道館のステージまでたどり着く。と...そこから次の目標が中々見つからなかったという生々しい生き様を見せる。

その後、紆余曲折を経てメンバー5人体制になったものの、大人のオンナの雰囲気を全面に出すことで、新境地を開拓。

2021年以降にリリースした楽曲はいずれも過去最大級の仕上がりを魅せた。

そして、いよいよ本日デビュー10周年のメモリアルライブを開催したわけだ。

デビュー10年。同じ会社(職種も)に10年勤めたことがない自分からすれば尊敬しかない。さらにこんな素敵なステージを見せてくれて感謝しかない。

ここからは当日の模様を伝えていきたい。

言葉にできないくらい凄い

会場である東京国際フォーラムに到着。アリーナから最上段までサイリウムがキラキラしている。

最近はオンラインでのライブ参加も増え、便利な世の中になったが、やはり現場で感じる熱気や空気感は特別なものだ。

大きな期待感に包まれる中、会場が暗転。オープニングのダンスパフォーマンスがはじまった。

山北さん、芹澤さん、茜屋さん、若井さん、久保田さんの順に登場。

この日の衣装は黒を基調にゴールドをあしらったゴージャスな仕上がりとなっていた。

眩しい。とにかく眩しい。昨年のクイーンをイメージしたネイビーも素晴らしかったが、黒も素晴らしい。

▼衣装のコンセプトはこちら

非常に美しくて、可愛くて。モニターを見たり、ステージを見たりと目が忙しくなりそうな時間となりそうだ。

デビュー10周年を記念したライブ。その一曲目に相応しい楽曲とは何か。当日のセットリストを想像して、過ごす時間もライブの醍醐味の一つであろう。

せっかくなので、これまで『i☆Ris』のメモリアルライブで1曲目に披露された楽曲をまとめてみることにした。

・§Rainbow(昼)Color(夜)(THANK YOU ALL)
・ミラクル☆パラダイス (Dream Evolution)
・ブライトファンタジー(GALAXY)
・幻想曲WONDERLAND (418)
・Goin’on(Go day1) Color(Go day2)
・Special Kiss (Lock on♡ 無理なんて言わせないっ!)
・Ready Smile!! (七福万来)
・ハピラキ☆Dream Carnival (88888888)
・幻想曲WONDERLAND (Queen's Message)

こうやって並べてみると、人気曲がずらり。「Color」と「幻想曲WONDERLAND」だけが2度選ばれていることが分かる。

一体どの曲からライブはスタートするのだろう。観客の熱気が一度目の最高潮を迎えたタイミングでヒットした楽曲は5人の声が一斉に響くデビュー曲「Color」だった。

山北「ついに来たぜ!『i☆Ris』10周年!デビュー曲『Color』!!!!!」

オープニングナンバーははじまりの楽曲。10年前の曲なのに全く古さを感じないのが、『i☆Ris』の素晴らしいところだろう。

山北さんが「世界で1番熱い夜にしようね!!!!!」と叫んだ直後。久保田さんが「あれーここどこだろう?」とはじめる。

会場全体がクラップ、クラップ、クラップ。「幻想曲 WONDERLAND」に突入。

メディア席の高さからパフォーマンスを見ていると腕の角度、首の角度までバチっと揃っていることが伝わってくる。

冒頭でパフォーマンスが完璧と書いたが、こういうところが凄いんだよなぁと改めて思う。

久保田「今日は『i☆Ris』からのありがとうの気持ちを精一杯受け取って帰って下さいね!」

3曲目は山北さん作詞を担当した自己紹介曲「5STAR(仮)☆ 」。メンバーのソロパートが少しアレンジされているのが、ライブならでは。CDと大幅に変わっていたのはこの辺り。

山北「実は31です!(ドヤ)」
芹澤「無理してません!(目を瞑って絶叫)」
茜屋「YouTubeだけだから!!!!!(絶叫!)」
若井「子供いじりやめて(メンバーが髪ぐしゃくじゃ)」
久保田「おつかれさまでした(極限のローテンション)」

デビュー9周年目にリリースされた自己紹介曲を経て、MCへ。

平日にも関わらず、東京国際フォーラムがギッシリと詰まっていることへの感謝を伝える5人。

普段よりもメンバーのテンションが高いのが印象的だ。客席では既に涙腺が壊れていたファンの姿も目に入っていたという。

メンバーの自己紹介を終えて、次の楽曲へ。

「『i☆Ris』10周年お祝い狂いましょう!」

山北さんの見得から最新シングルの「Queens Bluff 」へ。

この曲はMVがメチャクチャカッコいいので何回でも見てみて欲しい。

もう一回貼っておく。

ちなみに「Queens Bluff 」はこの日がライブ初披露。ライブの方がさらにカッコいい仕上がりになっていたので、アーカイブでチェックだ。

続いてKPOPテイストの「Spending」。この楽曲が収録されているアルバム「Shall we☆Carnival」は非常に名盤なのでまだ聴いて無い方はまず、聴いてみて欲しい。

「Spending」と言えばやっばり1番サビ終わりの茜屋さんパートだろう。

「もう私のよ あなたの全てが もう身体中 全部全部 染めちゃう」

表情や全身の動きからもこのパートが大好きなんだろうなぁというのが伝わってくる。

実際、このテイストの楽曲と茜屋さんの歌声はすごく相性いいので、バチっとハマってて本当にカッコいいんですよね。

スタイリッシュな曲のパートを終えるとここで衣装の説明へ。

見れば分かる。メチャクチャ可愛い。何度でも言える。トニカクカワイイ。

衣装の説明が終わると、山北さんが語りはじめた。

10年も『i☆Ris』を追っていると推し変したり、他界した人もいるだろうと前振り。

今日の山北さんはいつも以上にトークがキレキレである。

「イチズ 」のイントロがヒットすると、「そういうことか(笑)」と会場からリアクションが起こった。

ちなみに「イチズ」は『i☆Ris』のセカンドシングルのミディアムバラード。

デビューから半年でいきなりこの曲を持ってきたプロデュースには頭が下がる。

こういった楽曲に10年分の積み重ねが加わると深みが出るんだよなぁと思っていたら、落ちサビで茜屋さんと若井さんがフェイクを魅せる。普段はCDの通りに歌っているからか、「おぉ」と思わず声が漏れてしまった。

茜屋さんがアドリブで変えたことを受けて、その場で若井さんが合わせたのか。裏側はさておき、とにかくカッコよかった。

続いて「鏡のLabyrinth」がスタート...と、何か音圧が違う。これ生音だ!ステージにバンドメンバーの姿がある。さすが10周年豪華だなぁと思わず頭を掻いてしまった。

疾走感とスタイリッシュさのハイブリッドである「鏡のLabyrinth」を生のバンドサウンドで聴ける(見れる)なんてなんと贅沢な体験なんだろうか。

興奮冷めやらぬ中、「Re:Call」へ。TVアニメ『双星の陰陽師』のOPテーマである。『i☆Ris』にとって『プリパラ』以外では2つ目のタイアップ曲だ。

ロックテイストのカッコいい路線の楽曲も『i☆Ris』はいけるんやぞ?と言わんばかりに、キレキレのパフォーマンスで会場を煽りまくる。

その時、モニターでカッコよく決めるところでもチラッと客席を見てスマイルを届けてからスッと表情を切り替える芹澤さんが抜かれていた。今日も完璧である。

ここからは『i☆Ris』の楽曲をバンドメンバーが次々と生演奏。改めていい曲ばっかりだ。

「Changing point」、「12月のSnowry」、「FANTASTIC ILLUSION」などを連続で披露していくと、衣装チェンジした『i☆Ris』の5人が登場。

ブラック&ゴールドのゴージャス感からメンバーカラーの衣装にチェンジ。

茜屋「久しぶりにこの曲やっちゃうぞ!」

来ましたよ。「i☆Doloid」。この曲好きなんすよ。

“イエロー”のライトを効果的に使った演出は流石に上手い。

追い討ちのように「Special Kiss」。バンドサウンドだとさらに映える。

落ちサビの芹澤さんソロで山北さんと若井さんがピッタリと距離を縮める。

チラッと2人を見る芹澤さん。少しだけ笑顔を浮かべる。こういうのに弱いんですよ。10周年だと思うと明るい楽曲なのに泣きそうになってしまうというか。

さらに「ハートビート急上昇」。

こちらもMVがメチャクチャ可愛いのでぜひチェックしてみてほしい、

ど真ん中火の玉ストレート的なアイドルソングにバンドアレンジに乗せて、何曲も何曲も投げ込んでくる『i☆Ris』。

さらにここで、芹澤さんがソロパートで一発かましてきた「I love you, my darling」を「I LOVE YOU 『i☆Ris』」と照れつつ、はにかんだ表情で歌い上げたのだ。声もちょっと小さめだった。

この日のライブ。人生でこれまでに見てきたライブの中でもトップクラスに凄いんじゃねぇか...?そんな気持ちで胸がいっぱいになってきた。

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