羽多野渉アーティストデビュー10周年記念スペシャル対談企画『羽多野くんと〇〇くん』Part.1「羽多野くんと小野くん」後編|今回の対談実現は小野大輔さんの言霊のおかげ、今後も膨らむコラボの夢!
今年2022年は羽多野渉さんのアーティスト10周年のアニバーサリーイヤーです。現在、様々な10周年企画を精力的に展開中です。2月のMV集第2弾、3月に記念ライブ、8月にそのライブBDリリース、そして11月30日に3rdアルバム発売など、お楽しみが目白押し。
アニメイトタイムズでも羽多野さんの10周年を祝って、スペシャル企画をお届けしています。羽多野さんが尊敬する先輩や仲良しの声優を招いて対談する、題して『羽多野くんと〇〇くん』。1回目にご登場いただいたのは声優としてもアーティストとしても羽多野さんが尊敬している小野大輔さんです。
前後編に渡ってお送りしている本企画の後編となる今回は、お二人のライブ論と想い、そして10月19日発売の小野さんのミニアルバム『Sounds of Love』で電撃コラボが実現した「SUPER SHOCK」について、そして11月30日にリリースされる羽多野さんの3rdアルバム『Torus』とお二人の音楽の今、また二人が共演する『おれパラ2022』のご紹介など、今回も幅広く、大いに語り合ってもらいました。
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羽多野さんが小野さんに共感する「ライブは全員が主役」。そして代名詞の曲をあえて歌わずパフォーマンスにあてた意図
羽多野 渉さん(以下、羽多野):どの曲を聴いてもスタッフさんやチームの皆さんがどう見ているのかとか愛されていることを感じます。一度、小野さんのライブに寺島拓篤くんと二人ご招待いただいて。まだコロナ前で、関係者席であんなに大声で歌っていたのはきっと僕らだけだったと思います。そして「オリオンの夜」で自然と涙がこぼれて。
終演後、小野さんが関係者の皆さんにごあいさつで回っている時に、少しランティスのプロデューサーとお話しできて「小野さんのライブってすごいですね。ダンサーさん(チームD)とおもしろいコントみたいな掛け合いがあって、そのままみんなで楽しめるバラエティー的な曲をやったと思ったら、気付いたら泣かされちゃうんですよね。まるで1本の舞台を観ているようで、こんなに幅が広いライブはすごいです」とお話ししたら、「いろいろなアーティストがいるけど、こういうライブでこういう構成を組めるのは小野くんだけだからやるの」と櫻井さんがおっしゃって。
小野大輔さん(以下、小野):あっち行ったり、こっち行ったり、ハチャメチャだもん(笑)。でもそう言ってもらえるとすごく嬉しい。そういえばコロナ前に、僕のライブの総合演出をしてくれている真島さんが米米CLUBさんの舞台演出を担当されたライブにお誘いいただいて行ったら、そこに僕の理想が体現化されていたんです。自分はこの人たちに憧れてライブを作ったんじゃないかと思うくらい。
ハチャメチャで、ダンサーさんが急に歌ったり、ジェームズ小野田さんも歌うし、コントもやるし、みんな主役を取りたがるの。でも一番ワケがわからないのがカールスモーキー石井さんで。最高! も「KOME WAR KOME KOME WAR♪」(「KOME KOME WAR」)を歌った後に、急に「浪漫飛行」とか……。
羽多野:「君がいるだけで」とか名曲もあるし、幅広いですね。
――女性ダンサーのシュークリームシュの2人の振り付けをお客さんがみんなコピーして。J-POPのライブでは走りだったような気がします。
小野:米米CLUBさんは全員が主役であり、パフォーマーで。僕もバンドさんが踊ったりするけど、そこも似てるかも。
羽多野:僕もすごく影響を受けていて、ライブで僕が衣装チェンジで出ていない時間もバンドさんとダンサーさんが主役の時間を毎回作ってくださいとお願いしているんです。今年のライブでは僕がステージ上からいなくなった後、バンドメンバーさんが「You Only Live Once」をアレンジして、キーボードの宇田隆志さんがアコーディオンで弾いてくれたり、ダンサーさんが踊ってくださったり。そういえば宇田さんとの出会いも『おれパラ』でしたね。
小野:「You Only Live Once」は羽多野渉のキラーチューンでありアンセムであり……代名詞だよね。
羽多野:この曲で僕を知ってくださった方も多いと思います。
小野:今年の10周年記念ライブでは本人は歌わないでバンドさんたちだけで表現してたよね。驚いたけどしっくりきた。僕も好きな曲で、特に「輝くために生まれてきた、と 輝きながら君が教えてくれた」が好き。まさにステージにある大切なことを歌っている曲。自分がいないところで、あの曲がパフォーマンスされているのは何も不自然ではなくて、羽多野くんが輝く術を考えているのだろうし、ステージを見つめている羽多野渉を感じるんだよ。
羽多野:本番中は準備をしているので見られませんでしたが、Blu-rayのチェックのために皆さんがパフォーマンスしている映像を見させていただいたらすごくステージがキラキラで、ダンサーさんもニコニコの笑顔で踊っていたし、バンドさんも楽しそうに演奏していて、本当に嬉しかったです。お客さんの印象にもすごく残ったみたいで。自分がステージにいることだけがライブではなく、開演してから演奏が終わってみんなでごあいさつするまで、みんなが主人公という想いは小野さんと同じです。