LiSAさんの6thフルアルバム『LANDER』発売記念インタビュー|“新しい惑星にたどり着いた感覚”と、そこから先の未来に向けた想いが込められたアルバム
「HADASHi NO STEP」「シフクノトキ」「土曜日のわたしたちは」は3部作!
――10曲目はカバヤ「ピュアラルグミ」のCMソング「シフクノトキ」。本商品のWEB CMにも出演されましたね。
LiSA:ありがとうございます。実はこの曲と、9曲目の「HADASHi NO STEP」、11曲目の「土曜日のわたしたちは」は3部作なんです。
「HADASHi NO STEP」は30代の女性が主人公のドラマ(『プロミス・シンデレラ』)の主題歌で、恋や仕事、友情に頑張る女性に対しての曲を出せないかなと思い、制作しました。
仕事を頑張った後に少し肩が抜けるご褒美のような……私がピュアラルグミを食べて癒されるみたいな(笑)、「至福の時」をこの曲を聴いて感じてもらえたらいいなと思って作りました。
――確かにリラックスできるサウンド感ですね。LiSAさんの曲は聴いて力が入る曲が多いので、このアルバムにはこういった曲も必要かもしれません(笑)。
LiSA:そうなんですよ。最後まで手に汗を握る曲が多いので(笑)。
ガルデモ(『Girls Dead Monster』ユイの歌唱担当)の頃はこういう曲もあったと思うので、今だから気持ちよく、大人なりに歌えるかなと思って作ったというのもありました。
――「土曜日のわたしたちは」は日本テレビ系「ズームイン!!サタデー」のテーマソングで、さわやかでハツラツとしたポップスですね。
LiSA:この曲は3部作の「友情」を担っています。
平日に頑張れるのは、どこかで自分と同じように頑張っているみんながいるからだと思うんです。そのみんなというのはまずファンの皆さん、そしてお友達や家族で、だからこそ「わたしたちは」なんです。
あとは、土曜日は特別感があるので、他の日も同じように肩の力を抜いて、自分らしくいられる場所として、友情を表現した曲になっています。
――この曲から派生したショートドラマ「金曜日のわたしたちは」が公式サイトにて公開されています。
LiSA:「土曜日のわたしたちは」がストーリー性のある曲だったので、その前に1つドラマがあると皆さんがより曲の世界に入りやすいんじゃないかという提案があったんです。
ドラマ内の女性たちがそれぞれの金曜日を過ごした後の土曜日の過ごし方という内容で、「土曜日のわたしたちは」のMVにもつながっています。
MVで歌唱が終わった後に、エンドクレジットが流れる演出にしていただきました。
――LiSAさんの演技、素敵な女優ぶりも見られました。
LiSA:いえいえ! この10年間で初めてのセリフありのお芝居でした(笑)。
「悪女のオキテ」は急きょ追加制作!? 「NEW ME」はアルバムタイトルとつながる今後のLiSAさんの気持ち
――ちょっとヤンチャで、うっぷんを爆発させる歌詞やサウンド感がある曲もLiSAさんの一面としてあると思うのですが、12曲目の「悪女のオキテ」は、まさにそれに当たるのかなと思いました。
LiSA:そうですね。収録曲は当初13曲だったんですが、私が急遽、この曲を収録したいと言い出しまして(笑)。というのも、『LANDER』を作り終わった後、もうひと惑星行きたいなと思ったんです。私がもっと違ったアプローチができる曲を作ろうと思ってこの曲を制作しました。
――アルバムラストの「NEW ME」はイントロのギターリフや優しく歌うLiSAさんから夜明けを感じました。
LiSA:この曲があったからこそ、『LANDER』というタイトルになりました。
10周年最後のツアーだった『LiVE is Smile Always〜Eve&Birth〜』から歌い始めた楽曲です。
10周年の終わりは次の10年への始まりであり、新しい惑星で新しい自分が始まっていく感覚があったので、「NEW ME」だなと。
――Dメロの「不時着の惑星にも 地球外の夜明けにも誇れるものひとつ持って旅を続けよう」やラストの「未来“NEW ME”に会いに行こう」などまさに次への気合十分ですね。LiSAさんの他に7人のミュージシャンが制作に関わっているのも驚きです。
LiSA:私のライブのバンドメンバー達です。まず晶太くんと楽曲を制作した後、ライブで初披露だったので、バンドメンバーにそれぞれ担当する楽器のパートをアレンジしてもらって、肉付けしてもらいました。ライブを経てからのレコーディングだったので、ライブのテンションのまま歌えました。