TVアニメ『氷属性男子とクールな同僚女子』音無さん役・佐倉綾音さん×火鳥くん役・仲村宗悟さん 対談インタビュー|健康的なパワーをもらえる2人組! トレンディードラマのような面白さが詰まっている
スクウェア・エニックス × pixivが贈るWEB雑誌『ガンガンpixiv』にて連載中の、殿ヶ谷美由記先生による大人気コミック『氷属性男子とクールな同僚女子』がTVアニメ化!
『氷属性男子とクールな同僚女子』は雪女の末裔である氷室くんと、一見クールな同僚の冬月さんの2人を中心とした、職場での日常が描かれているラブコメ漫画です。
アニメイトタイムズでは、アニメ放送を記念してキャストインタビューをお届け。第10回は音無さん役の佐倉綾音さん×火鳥くん役の仲村宗悟さんのお二人にお話を伺いました!
どのカップルも追いかけられる魅力
——最初に、原作をお読みになって感じた本作の魅力を教えてください。
火鳥くん役・仲村宗悟さん(以下、仲村):原作を読ませていただきましたが、みんなつかず離れずの関係というか、がっつりとくっつかないところがあるからこそ、見ている側にとっても「もっといったらいいのに!」と感じる“もどかしさ”が魅力なんじゃないかなと思いました。
音無さん役・佐倉綾音さん(以下、佐倉):答えを出さないみたいなところが現代っぽいということを監督が最初のコメントで出されていたように、とても今どきの恋愛模様で、名前のつかない関係みたいなものが若者にとってはきっと心地よいものなんだなと読んでいて感じました。
くっついてほしいけどくっついてほしくない、この時間が永遠に続けば良いのに……というのがずっとある感覚というのは、今に寄り添った作品だなと思います。
仲村:それこそ、冬月さんと氷室くんの関係ですよね。まさに、言葉にできない関係性で周りから見たら好き同士とわかっている関係なのに、2人はどっちも確証を得られていないのか、それともあの関係を楽しんでいるのかわからない、すごく良い関係だなと思います。
佐倉:冬月さんの典型的なヒロイン主人公じゃない感じもとても新鮮で……また、氷室くんを嫌いな女子は果たしているのか? と個人的に思っています(笑)。
仲村:いないでしょ! 絶対いない!
佐倉:まんまと殿ヶ谷先生の策略にはまっているというか、みんな好きになる要素しかなくて、全カップルがこの子のこういうところが嫌だなという場所が1つもないんです。そういう意味でもストレスなく、どのカップルも追いかけていられるのが、この作品の魅力だと感じます。あと、個人的に、先生の絵がとても好きでして。
仲村:うんうん。
佐倉:こんなに非の打ち所がない絵や漫画づくりをする方も稀有だなと思うぐらい欠点が1つも見つからなくて、1枚の絵もカラーも素敵で漫画も描ける、すごい才能をお持ちだなと。とにかく先生の絵に惹かれました。
そんな素敵な先生の絵がアニメとして動くことになりますが、お二人が演じる音無さんと火鳥くんが動くことを楽しみにしている方も多いと思います。
仲村:そうですね。アニメとしてはちょっと音無さんが豪快な感じになるのかもしれません。
佐倉:確かに(笑)。動くとなおさらガサツというか、あまり女子女子していないように感じます。
仲村:結構サバサバしているというか、ごちそうさま! じゃあね! お疲れっ! みたいな(笑)。
佐倉:そうそう(笑)。
仲村:でも、あの笑顔にやられる男性は多いと思います。
佐倉:お~! 逆に、そういう女子に引いちゃう男性もいると思うのでありがたいですね。個人的に、男性はもっと自立していない女子が好きな方が多いイメージなので(笑)。
仲村:あ~! 確かに多い!
佐倉:音無さんのことを好きと言ってくださる方は、私は素敵だなと思います。ガサツな女子としては助かります!
仲村:本当に笑顔が素敵な女性はとっても素敵だなと思います。それこそ、守ってあげたくなるようなか弱い女性を好きな人はたくさんいますが、僕はどちらかというと音無さんのようにキラキラしている人のほうが好きです。
——キラキラといえば、火鳥くんもすごく笑顔が輝いていますよね。
仲村:もうキラキラの権化です。
佐倉:見ているとめちゃくちゃ元気出ますよね。
仲村:今日もこの現場が朝一発目の仕事ですが、火鳥くんがテンションを上げてくれます。
佐倉:しかも、結構仲村さんがジタバタしながら演じていて(笑)。
仲村:体を動かさないと火鳥くんを演じられないんですよ(笑)。
佐倉:急に片足が上がったり、身振り手振りがすごくて横でスポーツしている感じです。よくノイズがたたないなぁ、プロだなぁと。
仲村:もう無意識ですよ(笑)。
佐倉:こっちは元気をもらえるけど、火鳥くんはエネルギーを使うと思うので仲村さんは大変なのかなぁと思いながら見ていました(笑)。
仲村:いやいやいや、僕も演じながら火鳥くんから元気をもらっています。
——そんな音無さんと火鳥くんの関係性について、どのように感じていますか?
佐倉:音無さんと火鳥くんは、健康的なパワーをもらえる2人だなと思います。冬月さんと氷室くんが“静”で、音無さんと火鳥くんが“動”という感じがあって、音無さんの弱いところを見た上で火鳥くんはちゃんと好きになっている感じもまた素敵だなと。
あと、火鳥くんのテンションを見ていると、LoveだけじゃなくてLikeやFavorite、リスペクトに近いような感じがします。
刷り込みの関係性なのかな? と一瞬思ったんですけど、途中でちゃんとLoveがあるんだとわかったときに、Loveでこのテンションのまま想い続けられるって本当に音無さんのことが好きなんだなと思います。
仲村:本当にそのまんまの人なんですよ火鳥くんって。
佐倉:あはははは(笑)。
仲村:カップルの中には、きっと最初だけ良いところを見せようと頑張る人がいるじゃないですか。火鳥くんはそういう人じゃないんだと思います。
佐倉:確かに! それがすごく想像できることに安心感があるというか、早くくっつけばいいのにと思う自分と、いやこのままでいてほしいと思う気持ちが自分の中でせめぎ合っています(笑)。
——その気持ちすごくわかります! 音無さんと火鳥くんも、先ほどおっしゃられた親鳥と雛鳥みたいな他のカップルとは違う関係性で良いですよね。
仲村:監督からも「もっと雛っぽく!」というディレクションを結構いただきます。
佐倉:声を聞いていて思ったのですが、仲村さんの声自体がすごくワンコ声ですよね。実は、仲村さんとはレギュラーで一緒になるのが初めてなので、じっくりと声を聞いて、とても人懐っこい声質をしているんだなとビックリしました。