今からでも追いつける! オタク心をくすぐる要素満載のTVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の面白さとは?「陰キャなら好きなことをやれ!!!」
「陰キャならロックをやれ!」をキャッチコピーに、「まんがタイムきららMAX」にて連載中の作品『ぼっち・ざ・ろっく』(以下、『ぼざろ』)。
2022年10月からはTVアニメシリーズも放送され、名作揃いの秋アニメの中でもSNSを中心に話題となっています。
筆者は同じバンドをテーマにした作品『けいおん!』に影響を受けてオタクになったので、もちろん『ぼざろ』も放送を楽しみにしていたのですが、本作ならではの魅力の虜になり毎週放送を楽しんでいます!
ぼっちちゃんこと、主人公の後藤ひとりを演じる声優・青山吉能さんは作品のインタビューにて「共感しないオタクはいない、人生の教科書」と語っていましたが、まさにその通りでコンプレックスだらけの主人公が成長していく姿から目が離せなくなってしまいます。
その他にも、力の入った主題歌・劇中歌などの楽曲や、コメディ要素、ファンをざわつかせる"作画崩壊"など作品の魅力をご紹介!
あなたも一緒に『ぼざろ』を楽しんでみませんか?
目次
『ぼっち・ざ・ろっく!』作品概要
あらすじ
「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりは、ギターを愛する孤独な少女。
家で一人寂しく弾くだけの毎日だったが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することに。
人前での演奏に不慣れな後藤は、立派なバンドマンになれるのか――
ファンを楽しませる仕掛け盛りだくさんの『ぼざろ』
コミュ障でぼっちな女子高生後藤ひとりは、そのコンプレックスをバネにギターに打ち込み、ひょんなことからバンド「結束バンド」に加入します。
慣れないバンド演奏や対人コミュニケーションに苦戦しながらも、ライブハウスを中心に活動し、人間的にもギタリストとしても成長していくひとりの姿が描かれています。
女子高生たちの日常と音楽活動、しかも部活動ではないのでちょっぴりシビアな音楽の世界を感じることができる作品です。
そんな本作に多くの視聴者がハマる理由をもう少し詳しく考えてみましょう。
主人公が親しみやすい!
『ぼざろ』がとっつきやすい作品なのは、やはりひとりが親しみやすいキャラクターになっているからですよね。
誰かと話す際にはしどろもどろになったり、目を見て話せなかったり、自分の言動が他人に嫌がられていないか過剰に気にしたりと、非常に生きづらそうにしているひとり。
しかし、ほとんどの視聴者が彼女と似たような体験や感覚を味わった事があるかと思います。劇中で描かれる彼女の言動は、私達が日々感じるようなちょっとした人間関係の面倒くささや、ネガティブな気持ちをオーバーに表現していますよね。
例えば、飲み会の前日にちょっと面倒くさくなったり、人混みの中で疲れてしまったり。あと、誰かの前でついつい話しすぎてしまって「いっぱい喋りすぎて嫌われてないかな」なんて思ったりしても、切り替えて生活することができます。しかし、ひとりはそんな些細な事でも凄く疲弊して、時には体が崩壊してしまうこともあります。
#ぼっち・ざ・ろっく! pic.twitter.com/wHbzR9vtAK
— TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」公式 (@BTR_anime) November 20, 2022
作画やセリフを使って、彼女の辛さを逆にギャグにしてしまうことで、「あるある〜」と笑えて、「ぐっ……俺もそれ辛い……」と共感しすぎて悲しくなりません。
そのバランスが絶妙で観ていてストレスの無いアニメになっています。
日常ギャグと"作画崩壊"
『ぼざろ』はひとり以外にも個性的なキャラクターばかり登場します。
ドラム兼ツッコミ役の伊地知虹夏(CV:鈴代紗弓)、ベース兼変人枠であり筆者の推しでもある山田リョウ(CV:水野朔)、ボーカル・ギター兼青春の擬人化である喜多郁代(CV:長谷川育美)が結束バンドのメンバーであり中心となるキャラクターです。
彼女たちの個性を活かした、日常の掛け合いが本作の魅力のひとつ。
可愛いキャラクターたちが描かれているだけで楽しいですが、ギャグシーンも満載です。風味も癒やし系というよりはシュール感強め。パロディなども多く取り入れられています。
そして見逃せないのがほぼ毎回描かれる手の混んだ"作画崩壊ネタ"。極度のストレスに晒されたひとりの体が微粒子レベルに分解されてしまったり、顔や体がどろどろに溶けてしまったり(しかもメンバーがヤスリを使って修復するもアゴが長めになる)、ゾートロープという回転のぞき絵装置風の作画など、独特の表現が毎週話題になっています。
#ぼっち・ざ・ろっく
— TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」公式 (@BTR_anime) November 18, 2022
▶第6話まで配信中https://t.co/VtTCOAUEMQ pic.twitter.com/PheNvrw31V
楽曲、演奏シーンがヤバい!
流石、バンドアニメ! OPテーマ「青春コンプレックス」から衝撃を受けました。王道なバンドサウンドに力強い歌詞、喜多ちゃんの歌声もかっこよくて作品に関係なく惹かれる楽曲ですよね。
EDテーマも複数曲制作されている他、結束バンドのキャラクターが表現された劇中歌も名曲揃いです。OP・ED・劇中歌など14曲が収録されたフルアルバム「結束バンド」も12月28日より発売され、アルバム内には新録された楽曲もあるとの事なので、聴くのが楽しみですね。
そして、重要な作品内での演奏シーンなのですが、作画・ストーリー展開・演出含めて最高です。演奏の動きの滑らかさ、主人公であるひとりをきっかけにバンドが文字通り結束したり、彼女の秘められた実力が徐々に発揮されて行く演出、楽曲のかっこよさどれをとっても完璧ですよね。
演奏シーンのあるエピソードが放送されると視聴者は大興奮! SNSを中心に盛り上がりをみせていました。
また、原作でも行われている事ですが、音楽・バンド好きをクスっとさせるようなバンドパロディネタも散りばめられています。作品のサブタイトルや作中の背景、原作漫画の扉絵など、気になる方は作品を見返したり調べてみると楽しめるかもしれません!