明るく頼れる救世主!?──『アキバ冥途戦争』『東京リベンジャーズ』など、強くて頼れる“ギャル”が登場する作品をエピソードやセリフと共にご紹介!
2022年は、ファッションで「平成ギャル」がトレンドにあがるなど改めてギャルに注目が集まった年でした。さらに、ここ数年はコミュニケーション能力や自己肯定感への関心に後押しされるように、ノリが良く強メンタルなイメージのギャル文化も注目されているようです。
そんな「ギャル」や「ギャルマインド」に対するリスペクトにも似た動きは、近年のアニメ・漫画作品にも反映されていて、実際に多くのギャルキャラが活躍しています。
そこで、ここでは近年注目されているギャルなキャラクターを厳選。ギャルマインドに加えてファッションやメイクなどの外見的特徴も加味して、おすすめのギャルが登場する作品を紹介します。
彼女たちをギャルキャラたらしめる象徴的なエピソードやセリフも合わせて紹介します。めくるめくギャルの世界をのぞいてみましょう!
『その着せ替え人形は恋をする』 喜多川海夢
『その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする』は、ゲームやアニメが好きでコスプレがしたい女子高生・喜多川海夢(きたがわまりん)と、雛人形の頭師を目指す男子高校生・五条新菜(ごじょうわかな)がコスプレ衣装制作をきっかけに知り合うところから始まるラブコメ作品です。
喜多川海夢はストレートに可愛くて明るいギャル。ただ、威圧感があるわけではなく、クラスメイトと分け隔てなく話したり、当番をサボらなかったりと、リスペクト精神を持つ女の子です。
快活な上に正しい行動が取れる海夢は、その性格で新菜のネガティブ思考をほぐしていく重要な役割を担っていて、物語におけるヒロインであると同時にヒーローでもあるといえるでしょう。
注目セリフ:「人の好きなものバカにすんなよってなるでしょ。」
これはTVアニメ第1話で発した、海夢自身がオタクであることを否定された経験に基づいた言葉です。
人の趣味嗜好に対して寛容であることの大切さをストレートに表現したこの言葉。遠くで聞いていた新菜はハッとします。そんな優しい世界があったらどんなにいいだろうと。でもきっとそれは自分には関係のないものだと。
その後、新菜は本当に他人の世界観を否定しない海夢に対して徐々に心を開いていくわけですが、このセリフは新菜にとってギャルマインドとのいわばファーストコンタクト。差別や偏見を許さない気持ちをぎゅっと短くまとめた、ギャル度満点のセリフです。
『アキバ冥途戦争』 しぃぽん
『アキバ冥途戦争』は、1999年の秋葉原を舞台に繰り広げられるメイドカフェ派閥の抗争を描いた作品。メイドに憧れて秋葉原に来た和平なごみ(わひらなごみ)と彼女の就職先であるメイドカフェ「とんとことん」を中心に、メイドのお仕事やバトルをコミカルに描きます。
しぃぽんはメイドカフェ「とんとことん」で働くなごみの先輩。令和の今では知る人ぞ知るヤマンバメイクが特徴の、見まごうことなきギャルメイドです。見た目のインパクトはかなり強いものの、ふたを開ければ前向きでフレンドリー。また、一見無気力でもやる時はやる頼りになる女の子です。
注目セリフ:「あーしはこのメイクが最強で最高なの。勝手に決めんな。」
TVアニメ第4話「実録!豚の調教師だブー!!」でのセリフを紹介します。ケダモノランド系列のメイドカフェ「とんとことん」に、メイド教育のスペシャリスト佐野が派遣されてくる第4話。
佐野の教育という名の調教に対して、最初は反発するものの「とんとことん」のメイドたちはだんだん佐野との絆を深めていきます。そして最後まで抗ったしぃぽんも、空気を読むかのようにトレードマークの金髪ガングロメイクをやめます。しかし結局は自分らしさを貫き通すことの正義に目覚め、佐野にこのセリフを浴びせるのでした。
実は調教の結果経営が好転していた「とんとことん」。しかしそれは自分らしさを捨てて得た成功。個性や直感を重んずるギャルマインドここにあり、です。
『僕のヒーローアカデミア』 芦戸三奈、現見ケミィ
超人社会といわれる、人が「個性」という特殊能力を持って生まれるようになった世界が舞台の作品。『僕のヒーローアカデミア』は、個性を駆使して世の中の平和を守るヒーローを目指す雄英高校の生徒たちを描いた青春バトル作品です。
本作から紹介したいギャルは2名います。
ひとり目の芦戸三奈(あしどみな)は雄英高校1年A組の生徒。「酸」という一見危険そうな個性の持ち主ですが、性格は天真爛漫で明るいクラスのムードメーカー。いつも人の輪の中心にいるような愛されギャルです。
ふたり目に紹介するギャルは現見ケミィ(うつしみ)。雄英高校と同じくヒーローを育成する士傑高校(しけつこうこう)の生徒で、雄英生とは仮免試験と補習の際に交流のあったキャラクターです。
芦戸三奈とは全くタイプが違うキャラクターのケミィ。気だるそうかつ大人っぽい風貌からはイケイケな雰囲気は感じられません。しかし、マイペースで物おじしない態度などはまさにギャルです。
注目セリフ:「行ける人がやらなきゃ。恐怖ですくむ心を、溶かしていけ!」
「酸」の個性を持つ芦戸三奈。このセリフはその個性の性質もかけた、心の叫びといっていいでしょう。
このセリフは、アニメ6期121話「敵(ヴィラン)連合vs雄英生」で、敵(ヴィラン)連合を乗せて森を縦断する巨大脳無ギガントマキアと対峙した際に出た言葉です。
ギガントマキアを眠らせる睡眠薬を口の中に投げ入れるために一人かかんに飛びかかる芦戸三奈。突如襲ってくる過去の邂逅の記憶と戦いながら、勇気をふりしぼる姿はかっこいいの一言。
でも、ヒーローだって怖いに決まっている。かといって自分がやらなきゃいけない時もある。恐怖心や正義感といった相反する感情が混じり合い、でも最終的には攻めの姿勢で終わるギャルマインド爆発のセリフです。
前向きで攻めの姿勢を崩さないギャルマインド、かっこいいですね。
注目セリフ:「ヤバ驚嘆〜、イケメンと講習とかマジ恐悦〜」
現見ケミィをギャルたらしめるのはやっぱりしゃべりかたではないでしょうか。それが如実に表れているのがアニメ4期80話「ホッコれ仮免講習」のこのセリフです。
実は公式プロフィールでは底抜けのアホとされている現見ケミィ。しかし聞き返したくなる語尾や口調はともかく、使っている語彙からはアホらしさは感じられません。さらにはイケメンに真正面からイケメンと言い放つことができる社交性と度胸も持ち合わせています。
『東京リベンジャーズ』 佐野エマ
ヤンキーものとタイムリープという異色の組み合わせの設定、そして個性的でかっこいい登場人物が織りなすドラマが男女問わず人気を集める『東京リベンジャーズ』。主人公の花垣武道(タケミチ)を筆頭に、男性キャラクターが多い作品ですが、おすすめしたいギャルキャラが一人います。
佐野エマは、派手というより大人っぽいファッションに身を包み、横に流した金髪ウエーブヘアもいかにもギャルで魅力的。また、甘え上手なところがある割に一途にドラケンこと龍宮寺堅のことを想っていたりと、恋愛とファッションに生きるピュアな女の子でもあります。
注目エピソード:TVアニメ1期 23話「End of war」
日常の風景
— 東京卍リベンジャーズ【公式】 (@toman_official) October 2, 2018
ドラケン「早くしろやマイキー!
みんなまってんぞ!」
エマ「うごくなー!」
マイキー「エマ俺の髪もー!」
エマ「ウチは美容院じゃありません!」
(和) pic.twitter.com/e1p4EUbdnO
マイキーとエマが二人で出かける様子を中心に描いた23話。デートと勘違いしたタケミチらが二人を尾行するという貴重なラブコメ回でもあります。さらに、デート中ドラケンがエマの誕生日プレゼントを持って現れることでエマとドラケンの関係性も垣間見えて、マイキーとドラケンがエマにとってどれだけ大切な存在かが描かれています。
マイキーを尊敬し、ドラケンに恋するエマ。流行りのカフェに出かけて、大事な人たちに囲まれて幸せそうに笑うエマはキラキラしたギャルそのものです。今を謳歌する、そして自分の気持ちに素直であるというギャルマインドが彼女を輝かせるのです。